JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

KEYTALKの“いろんな一面”見せたキャリア初のホールツアー

5年以上前2018年10月30日 9:02

KEYTALKが昨日10月29日にキャリア初のホールツアー「KEYTALK ホールツアー2018 ~目指せホールインワン あなたの心へ100ヤード~」の最終公演を東京都・NHKホールで開催した。

会場の照明が落ちたと同時に、緞帳の向こうからこの日のオープニングナンバー「Human Feedback」の鮮烈なイントロが轟く。観客が驚いているうちに幕が上がっていき、力を込めて音を鳴らす4人の姿が現れた。シャンデリアと赤い絨毯で彩られたラグジュアリーなステージを舞台に、彼らは言葉を挟むことなく「トラベリング」「秘密」といったナンバーをテンポよく連投。ホールでも所狭しとステージを縦横無尽に動き回り、強靭なサウンドを放った。

「みんなの心に“ホールインワン”狙っていきますよ! 最後まで楽しんでいこうぜ!」と寺中友将(Vo, G)がツアータイトルにならって意気込んだあと、4人は燃えるような赤に染まったステージで「アーカンザス」をパフォーマンス。ライブ序盤から代表曲の1つ「MONSTER DANCE」も披露され、瞬く間にNHKホールに一体感が広がった。八木優樹(Dr, Cho)がテクニカルにドラムを打ち鳴らし、オーディエンスの視線を集めたのは「nayuta」。会場の熱気に驚きつつ、首藤義勝(Vo, B)は初のホールツアーについて「前々からずっとやりたいと話してたんですけど、無事にやることができて、今日ファイナルをNHKホールという素晴らしい舞台で皆さんと同じ時間を過ごせることをうれしく思っています!」と喜びいっぱいにコメントした。

メロディアスなギターで始まったのは、秋の季節を描いたナンバー「フォーマルハウト」。首藤のボーカルを軸に寺中の歌声が優しく重なり、オーディエンスはじっくりと楽曲の世界観に浸っていた。最新シングル「Cheers!」のカップリング曲「東京シネマ」では、寺中の伸びやかな歌声が奥行きの広いホール空間に響きわたる。寺中はこのツアーの選曲について「初めてのホールツアーというのもあって、席ありでいつもよりゆっくり曲を聴いてもらうタイミングが今回かなと。なかなか普段やらない曲たちもたくさんやっています」と意図を明かし、「知らない曲が多いという人もいると思うんですけど、今日僕らの楽曲と出会ってもらって、KEYTALKのいろんな一面を知ってもらえたらうれしいなと思います」と真摯に語った。

レア曲が多いこの日のセットリストの中でも、一際目立ったのはKEYTALKの前身バンド・real時代のナンバー「blue moon light」。寺中が「俺がメンバーの中で最後にrealに加入して、最初にみんなでスタジオに入って練習した曲です。今日はあのときのスタジオに戻った気分でやりたいと思います」と語ると、メンバーからも「いいね!」と賛同の声が。オーディエンスはじっくりと噛みしめるように、寺中の繊細な歌声とエモーショナルなサウンドに聴き入っていた。「a picture book」「ブザービーター」とインディーズ時代のナンバーが続いたあと、「スターリングスター」ではスケール感のあるメロディが場内に広がっていく。そしてホール会場ならではのKEYTALKの世界を観客が堪能したところで、寺中が「ここからはラストスパート! ホールとかそんなの関係ない。ここを熱々のライブハウスに変えてやるぜ! 俺らのロック魂受け止めてください!」と客席を煽り、いよいよライブは終盤に突入した。

シャンデリアの灯りが消え、空気が一変したステージでバンドが繰り出したのは「夕映えの街、今」。力のこもった4人の演奏に応えるように、オーディエンスは全力でステージに向かってコールを飛ばした。宣言どおりホール会場をライブハウスのごとく熱狂の渦へと導いた彼らは、畳みかけるように「ナンバーブレイン」「HELLO WONDERLAND」を連投。ラストナンバー「太陽系リフレイン」では小野武正(G, Cho)が激しいプレイに被っていたハットを落とすも、なりふり構わずアグレッシブなステージングを続けた。寺中はギターを抱えたまま高くジャンプして見せ、客席から大きな歓声が。熱いプレイを繰り広げた4人は全員で向かい合ってラスト一音までじっくりと鳴らし、颯爽とステージを去って行った。

アンコールでは11月19、20日に東京・ LIQUIDROOMでメジャーデビュー5周年記念スペシャルライブ「KEYTALK Major Debut 5th Anniversary Special Live ~そこらのギターかき鳴らして歌い出して5年目の真実~」が行われることも発表。メンバーを代表して小野が「こんな感じでホールでもやるし、ライブハウスでもやるし、アリーナとかドームとかでもやりたいと思うし、いろんな形でKEYTALKをお見せできたらいいなと思っています!」と述べ、オーディエンスは歓喜に沸いた。キラーチューン「MATSURI BAYASHI」をパワフルにプレイした4人は、その後「みんなに今日一番の笑顔になってもらいましょう!」と「桜花爛漫」で温かな空間を生み出す。ダブルアンコールでは眩いライトに照らされたステージで「Summer Venus」をにぎやかに届け、大盛り上がりの中キャリア初のホールツアーを終えた。

KEYTALK「KEYTALK ホールツアー2018 ~目指せホールインワン あなたの心へ100ヤード~」2018年10月29日 NHKホール セットリスト

01. Human Feedback
02. トラベリング
03. 秘密
04. ASTRO
05. アーカンザス
06. MONSTER DANCE
07. nayuta
08. Love me
09. フォーマルハウト
10. シンドローム
11. 東京シネマ
12. color
13. MURASAKI
14. blue moon light
15. a picture book
16. ブザービーター
17. スターリングスター
18. 夕映えの街、今
19. ナンバーブレイン
20. HELLO WONDERLAND
21. 太陽系リフレイン
<アンコール>
22. MATSURI BAYASHI
23. 桜花爛漫
<ダブルアンコール>
24. Summer Venus

KEYTALK Major Debut 5th Anniversary Special Live ~そこらのギターかき鳴らして歌い出して5年目の真実~

2018年11月19日(月)東京都 LIQUIDROOM
<出演者>
KEYTALK / Bentham

2018年11月20日(火)東京都 LIQUIDROOM
<出演者>
KEYTALK

※公演タイトルの「Debut」のeはアキュートアクセント付きが正式表記。

JOYSOUND
JOYSOUND.COMカラオケ歌うならJOYSOUND

関連記事

「ポルカドットスティングレイ #ポルカVS ~お世話になった先輩を殴りに行く~」告知ビジュアル

ポルカドットスティングレイ初の対バンツアーにtricot、フレデリック、KEYTALK

25日
FLOW「GO!!!」ジャケット

FLOW「GO!!!」20周年記念日に8cm CD発売、主催フェスにKEYTALKとバーンアウト追加

約1か月
「OOPARTS 2024」第1弾出演アーティスト一覧

cinema staff主催フェスにキタニタツヤ、KEYTALK、9mm、バンアパら17組

約2か月
「F.A.D YOKOHAMA presents THE SUN ALSO RISES vol.262」告知画像

KEYTALK、夕闇に誘いし漆黒の天使達がツーマン

約2か月
「JAPAN JAM 2024」ロゴ

「JAPAN JAM」出演者第1弾はももクロ、緑黄色社会、ビーバー、ホルモン、BE:FIRSTら41組

2か月
「FUKUOKA MUSIC FES.2024」ビジュアル

「福フェス」最終ラインナップにSHISHAMO、yama、Awich、KEYTALK、sumika

4か月
「FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2023」出演アーティスト第3弾告知ビジュアル

「レディクレ」第3弾発表で羊文学、MWAM、サンボ、バクホンほか17組追加

4か月
「COUNTDOWN JAPAN 23/24」ロゴ

幕張「COUNTDOWN JAPAN」4日間112組のタイムテーブル発表

5か月
「FULL POWER FEST’23 supported by molten」出演アーティスト

RED in BLUEが発起人の広島野外フェスにKEYTALK、サバプロ、コロナナモレモモ追加

5か月
「THE BASS DAY LIVE 2023」1日目の出演者。

「THE BASS DAY LIVE」ベーシストたちのセッション相手は?ゲスト一挙発表

6か月