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HYDE、女王からデビュー時再現まで艶やか3変化!YOSHIKIと生コラボに観客陶酔

5年以上前2018年10月31日 13:03

HYDE企画のハロウィンライブイベント「HALLOWEEN PARTY 2018 supported by XFLAG」が10月26~28日に千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールで開催された。この記事では最終日の模様をレポートする。

初日と2日目同様に、最終日も「アリス・イン・ワンダーランド」をイメージしたステージを舞台に、HYDEを筆頭に出演者たちがバラエティに富んだ仮装をしながらパフォーマンスを展開した。雷鳴の音と共にイベントが幕を開けると、アリスに扮した分島花音がチェロを弾きながら物憂げな歌声を響かせ、妖しく艶やかな「HALLOWEEN PARTY」の世界へと誘う。その後、初日に続きBREAKERZがトップバッターとして登場。DAIGO(Vo)は西郷どんならぬ“だいごどん”、AKIHIDE(G)は篤姫ならぬ“あき姫”、SHINPEI(G)は大久保利通ならぬ“大久保としんぺい”と大河ドラマ「西郷どん」の主要キャラに扮し、オーディエンスをのっけから笑わせた。そして3人は「WE GO」を奏で勢いのあるサウンドで会場の空気を温めていく。MCが始まるとDAIGOはキャラクターになりきるために口にカステラを詰めていることを告白して小休止。無事カステラを胃に納めたあと、彼は「(篤姫の役は)すごく素敵な女優さんがやってるんです」と言い、セリフは自身の妻監修であることを告白すると共に「家族ぐるみでハロウィンに本気ってことです!」と叫び観客を沸かせた。「GREAT AMBITIOUS」「灼熱」という2曲のアッパーチューンを経て、DAIGOは「人生で一番楽しみなシーズンなんですけど、まだ終わってないのにすでにハロロスになって寂しい」と名残惜しそうにしながら、「YOSHIKIさんとHYDEさんの神々の共演が見られるのが楽しみです」と大先輩たちのコラボに期待を膨らませる。そして、DAIGO曰くBREAKERZ史上もっとも激しいナンバー「DESTROY CRASHER」でヘッドバンギングの嵐を巻き起こした。

常連のBREAKERZに続いたゲスの極み乙女。は、メンバーがそれぞれ「カードキャプターさくら」のキャラに扮した。1人ひとりの姿が順番にスクリーンに映し出される中、ケルベロスの仮装した休日課長(B)が大映しになるとあちこちで笑い声が上がっていた。「HALLOWEEN PARTY」初登場の彼らだが、「猟奇的なキスを私にして」を皮切りに「私以外私じゃないの」「ロマンスがありあまる」というバンドの代表曲を堂々とプレイ。キュートな仮装とは裏腹に、躍動的でギミックに富んだアレンジと卓越した演奏でオーディエンスを惹き付ける。さらに4人は「はしゃぎすぎた街の中で僕は一人遠回りした」「もう切ないとは言わせない」という新曲2曲を届けMCへ。李小狼の仮装をした川谷絵音(Vo, G, Syn)は「なんでゲスの極み乙女。が出てるんだって思うでしょ?」と言いながら、L'Arc-en-Cielが好きで大学時代に「HONEY」をカバーしていたことを語り観客を驚かせる。そして「音楽をやってて一番うれしいのって、聴いていた人たちと同じステージに立つことなんです」と述べ観客を一瞬で味方につける。ウエルカムムードに包まれたところで、4人は新曲「ドグマン」を届けたのち、ジャジーでダンサブルな「キラーボール」で高揚感を作り出してステージをあとにした。

「HALLOWEEN PARTY」初登場となるジェジュンは、赤いマントとレザーパンツが印象的なドラキュラの仮装でステージへ。バンドを従えて現れた彼が1曲目に披露したのはhide with Spread Beaverの「ピンク スパイダー」。極彩色のライトを浴びながら彼は艶かしい視線をカメラに向け、多くのオーディエンスになじみがあるであろうナンバーを全力でパフォーマンスした。「Just Another Girl」を経て彼がパフォーマンスしたのはレミオロメン「粉雪」のカバー。曲によって声を変え、楽曲に寄り添うように情感のあるボーカルを聴かせるジェジュンの歌唱力に、観客はたちまち魅了されていく。ジェジュンは「出演者もですが、皆さんもすごいですね!」と観客の気合いの入った仮装に感嘆し、「僕、HYDEさんが好きで、たぶん僕はあそこまではいけないと思いました。でも、来年出演することができたら、今日よりは皆さんがちょっと笑えるような格好でステージに立ちたいと思います!」と再出演を誓う。大きな拍手が上がる中で彼は、ロックテイストに振り切った新曲「Defiance」、NANA starring MIKA NAKASHIMA「GLAMOROUS SKY」をパフォーマンスし、最後に意表を突くように尾崎豊のバラード「Forget-me-not」を披露。汗をにじませながら絶唱するその姿に観客は釘付けになっていた。

なお幕間には、喜矢武豊(ゴールデンボンバー)、柩(GREMLINS、NIGHTMARE)、ASH DA HEROによるコントさながらの小芝居、来場者やセッションバンドHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAのメンバーによるファッションショー、青木隆治によるバラエティに富んだものまねパフォーマンスが行われ観客を楽しませた。青木はSIAM SHADE、SOPHIA、DIR EN GREY、T-BOLAN、GACKT、そしてL'Arc-en-Cielの楽曲をメドレーで届け大いに会場を沸かせていた。

そして開演から3時間が経過し、イベントの主役であるHYDEの出番に。連日異なる仮装をしている彼がこの日最初に挑んだのは、「アリス・イン・ワンダーランド」に登場する赤の女王。目に赤いコンタクトを入れ、真っ赤なウィッグを被り、真紅のドレスに身を包んだHYDEの姿を認めるや否や、観客は悲鳴のような歓声を上げた。彼は法壇に立ち、ガベルをリズミカルに叩きながら「HALLOWEEN PARTY -裁判Ver.-」を届けた。どこか静粛な雰囲気が漂う中、HYDEは「今夜はもっとも恐ろしいことになるぞ! 全部、私の権限で決まるのよね。お前ら全員死刑!」と判決を下すと「AFTER LIGHT」を絶唱した。

フロートに乗り「監獄ROCK」を歌いながらフロアを1周したところで、サブステージに降り立ったHYDE。分島、YUKI(Rayflower、DUSTAR-3)、Sakura(gibkiy gibkiy gibkiy、Rayflower、ZIGZO)の演奏にあわせてラテン調の「ENTICHERS」を披露し始めた。Sakuraの肩に手を置き、吐息交じりの歌声を聴かせるHYDEの姿に観客は酔いしれる。歌い終えた彼は「ああ、気持ちよかった」とつぶやくとフロートに乗り込み一旦退場した。そして、ROLLYとDAIGOによるL'Arc-en-Ciel「SEVENTH HEAVEN」のカバーを挟み、HYDEがステージに帰還。「VAMPIRE'S LOVE」の切ないイントロをバックに白の女王に扮した彼が現れると観客はどよめいた。HYDEは1輪のバラを手に切なく狂おしい声を響かせるも、「FAKE DIVINE」ではいきなり牙を剥くように激しい声で熱唱。そのあとになだれ込んだ「SET IN STONE」では頭部から“血”を滴らせグロウルを轟かせ、観客が壮絶な演出に釘付けになる中でゆっくりとステージの幕が下りていった。

インターバルを挟み、スクリーンにはスペシャルゲストであるYOSHIKIの紹介映像が上映され、続いて幕にピアノを弾くYOSHIKIのシルエットが浮かぶ。幕が上がると真っ赤なロングコートに身を包んだロングヘアのYOSHIKIの姿が。彼は「Forever Love」を弾いたのち、照れくさそうにしながらHYDEを呼び込んだ。先ほどまで白の女王になりきっていたHYDEだが、今度はロングのソバージュヘアに真っ白な衣装というデビュー時の格好を再現。YOSHIKIも自らデビュー時のファッションを意識したことを明かし、2人はそろって「進撃の巨人」の仮装に挑んだもののお披露目には至らなかったことなど、仮装にまつわるトークをひとしきり繰り広げた。そんなMCから続いたのが、2人のコラボが実現した「『進撃の巨人』Season3」のオープニングテーマ「Red Swan」。HYDEの伸びやかな歌声と、YOSHIKIが弾くピアノの旋律が溶け合いながら会場に広がっていく。

続く「ZIPANG」では会場にオリエンタルなムードをもたらし、さらに2人は昨年の「HALLOWEEN PARTY」でも披露したX JAPANの「ENDLESS RAIN」をセッション。曲のラストでは観客の美しい合唱が響き、その歌声にYOSHIKIとHYDEが耳を澄ませる場面も見られた。コラボはこれだけで終わらず、HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAのメンバーを巻き込んでのX JAPANの「X」の大セッションに。火炎が飛び交う中でHYDEやDAIGOらボーカリストたちが熱唱し、その横でYOSHIKIはギターをかき鳴らす。HYDEは「飛べ! 飛べ! 飛べ! 飛べ!」と叫び、それを合図に観客はXジャンプを繰り出す。曲が終わるとHYDEはYOSHIKIと抱き合い、「アガるわー! いいわやっぱり。最後にふさわしいね」と満足げ。DAIGO☆STARDUST時代の衣装を着たDAIGOは、ファンを代表するように「これはSKG(三度目の神々)ですね!」と目を輝かせる。大セッションのあとは、HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAによる「HALLOWEEN PARTY」でフィナーレへ。HYDEは2019年の「HALLOWEEN PARTY」での再会を誓って、3日間におよんだパーティに幕を下ろした。

「HALLOWEEN PARTY 2018 supported by XFLAG」2018年10月28日千葉県 幕張メッセ国際展示場9~11ホール

BREAKERZ

01. WE GO
02. GREAT AMBITIOUS
03. 灼熱
04. DESTROY CRASHER

ゲスの極み乙女。

01. 猟奇的なキスを私にして
02. 私以外私じゃないの
03. ロマンスがありあまる
04. はしゃぎすぎた街の中で僕は一人遠回りした
05. もう切ないとは言わせない
06. ドグマン
07. キラーボール

ジェジュン

01. ピンク スパイダー
02. Just Another Girl
03. 粉雪
04. Defiance
05. GLAMOROUS SKY
06. Forget-me-not

HYDE WITH HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA

01. HALLOWEEN PARTY -裁判Ver.-
02. AFTER LIGHT
03. Hide & Seek
04. 監獄ROCK
05. ENTICHERS
06. SEVENTH HEAVEN
07. VAMPIRE'S LOVE
08. FAKE DIVINE
09. SET IN STONE

YOSHIKI

01. Red Swan (with HYDE)
02. ZIPANG(with HYDE)
03. ENDLESS RAIN(with HYDE)
04. X(with HYDE&HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA)

HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA

01. HALLOWEEN PARTY

(撮影:今元秀明、緒車寿一、田中和子)

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