アーティストを作った名著 Vol.2 家入レオ

アーティストを作った名著 Vol.2 家入レオ

日々創作と向き合い、音楽を生み出し、世の中に感動やムーブメントをもたらすアーティストたち。そんなアーティストたちに、自身の創作や生き方に影響を与え、心を揺さぶった本について感じたままを記してもらうこの連載。今回はブログで本の紹介をするなど読書家として知られる家入レオが、幼い頃から魅せられ続ける本を紹介してくれた。

01. 「聖書」(一般財団法人 日本聖書協会)
著訳者:共同訳聖書実行委員会・日本聖書協会

人間の性を歌う私のバイブル

私の人格形成が成されている間、キリスト教は何故かずっとそばにあった。小学校に入る前までは食前の祈りを捧げてからご飯を食べていたし、12月にはイエス様の生誕を祝う聖劇の練習をした。中学高校でも、毎朝の礼拝から1日が始まったし、試験対象科目にもなっていた。
私自身は無宗教でありながら、授業や説教でキリスト教に触れ聖書を読むうちに、その果てしなさに魅せられた。何百年も何千年も前から、裏切ったり、罪に怯えたり、慈しんだり、妬んだり、癒されたり、傷つけたり、信じたり。生きている時代が違うだけで私を含め人間が持っている感情はずっと変わらないんだな、と変に納得した。醜い感情は誰にでも、ある。でもそれ自体は罪じゃないと思って。それと戦わないことが悲しみを生むんだって。聖書は人間の記憶と歴史。そして忠告と予言だと思う。
人間の性を歌っていきたいと思っている私にとって魅せられ続けている教典です。

02. 「天の瞳」シリーズ全9巻(角川文庫)
著者:灰谷健次郎

「教えよう」ではなく「届けよう」

私の好きな聖句。ヨハネによる福音書第15章5節。
「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ」。
灰谷健次郎さんはまさしく、私のぶどうの木です。相手に思いを届けるとき“届けよう”から“教えよう”のニュアンスにいつの間にか切り替わってしまっていた無意識を恥じることがある。灰谷さんは、違う。常に、伝えよう、としてくれる。真っ直ぐ伝えてくれる。

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