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まふまふ主催「ひきフェス」で浦島坂田船やそらるら熱演、歌い手の力とファンの愛証明

5年以上前2018年11月11日 9:07

まふまふ主催のライブイベント「ひきこもりたちでもフェスがしたい!~世界征服前夜@幕張メッセ~」が11月3、4日に千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールで開催された。この記事では2日目の公演の模様をレポートする。

「ひきフェス」2日目は初日同様、まふまふとそらるによるユニット・After the Rainのライブで幕を開けた。火薬が炸裂し、レーザーが飛び交う中、2人は「アンチクロックワイズ」を絶唱。会場は早くも爆発的な盛り上がりを見せる。「四季折々に揺蕩いて」に続く「マリンスノーの花束を」では、ステージ下から噴水が飛び出す中、まふまふとそらるが順番に優しい歌声を聴かせた。ファンのペンライトが会場一面を青く染めたそらるのソロ曲「千里の夢と繭」を経て、2人は「妖のマーチ」をパフォーマンス。EDMテイストのサウンドで観客の体を揺らしたのち、After the Rainは「彷徨う僕らの世界紀行」をじっくりと歌い上げて出番を終えた。

続いて登場した天月 -あまつき-は、さわやかなラブソング「かいしんのいちげき!」でライブを開始。バックダンサーと共に軽やかなステップを踏んで観客を楽しませる。天月がまふまふ提供曲「ヒロイックシンドローム」を激しく歌唱し、「小さな恋のうた」を明るく歌い終えたところでステージには佐香智久が登場。天月と佐香は「きっと愛って」「灰色と青」の2曲でコラボレーションしてファンを喜ばせた。天月の退場後、佐香は「いつか君はそいつと別れるに決まってる」を軽快に歌ったあと、コミカルな振り付けを交えながら「ゲッタバンバン」をパフォーマンス。佐香はアコースティックギターを演奏しながら「フローリア」を伸びやかに歌ってステージをあとにした。

浦島坂田船はセンターステージから登場。法被を羽織った4人は、「千本桜 -guitar rock arrangement-」でライブを始めると、ナユタン星人作詞作曲の「明星ギャラクティカ」「太陽系デスコ」を連続でパフォーマンスして観客を踊らせる。続けて「わいふぁい暴想ボーイ」を歌った4人が法被を脱ぐと、ファンは彼らに大歓声を浴びせた。10月末にハロウィンイベントを行なった4人は「ハロウィン気分が抜けないんです」という前振りから「グリムメイカー」「ハロウ!ゴーストシップ」のハロウィンナンバー2曲を披露して観客を沸かせる。その後「Peacock Epoch」「花鳥風月」とライブ定番曲を続けて歌った浦島坂田船は、「Shouter」で会場にファンの声援を響かせてライブを終えた。

主催者のまふまふは「輪廻転生」でライブの口火を切ると、続けて「アンチウィルス」を歌唱。火柱が上がる中、鋭い歌声を場内に轟かせてファンを高揚させる。MCを挟み、ここからまふまふは友人たちと共にライブを展開していく。「ECHO」では初日公演に出演したnqrseとコラボ。続いて現れた天月は、センターステージでまふまふと背中を合わせながら「ロメオ」を熱演し、「不完全モノクローグ」では佐香がまふまふを背中から抱いてファンを絶叫させる。真っ赤に染まったステージでまふまふが「命に嫌われている。」を歌唱したのち、ステージには浦島坂田船が登場。「年に一夜の恋模様」でギターを演奏するまふまふと浦島坂田船の4人が仲睦まじい様子を見せると、フロアには笑顔が広がった。ライブ本編を締めくくったのはイベントのトップバッターを務めたAfter the Rain。まふまふとそらるの2人は「ロキ」を熱唱して会場を大いに盛り上げた。

アンコールは、まふまふ、そらる、うらたぬき、となりの坂田。の4人による「ロールプレイングゲーム」でスタート。続く「脱法ロック」では出演者全員が登場し、トロッコで会場中を移動して観客を熱狂させる。メインステージに戻った彼らは横一列に並ぶと、カラフルな紙吹雪が舞う中、「夢のまた夢」を情感豊かに歌い上げた。記念撮影を経て、出演者それぞれがコメントしたのち、まふまふが今回のイベントに込めた思いを語る。まふまふは「ニコニコ動画の“歌ってみた”が始まってもう10年が経ちます。そらるさんやセンラさんやいろんな歌い手さんたちが作り上げてきた文化の上に僕たちはいます。僕たちの活動が他人の目にどう映っているのかわからないです。よくわからない人たちとかパッとしないマイナーな人たちと思われているかもしれない。一般的な認知度はほとんどないのが実際の僕たちの姿です」と話しつつ、「でも、ここにいるみんなはめっちゃすごいんだぜってことをこの2日間で伝えたかったんです。今回のライブにどれくらいの応募があったと思いますか? 20万です。これの何がすごいと思いますか? お客さんの愛が深いんです。本当にありがとう。こんなに熱量を持って真摯に応援してくれるお客さんはいない。それがこの2日間で証明されたと思います」と力強く語った。大歓声が巻き起こる中、最後は出演者全員で「すーぱーぬこになりたい」をハイテンションでパフォーマンス。全演目を終えたまふまふたちは何度も感謝の言葉を述べて、2日間にわたる「ひきフェス」に幕を下ろした。

「ひきこもりたちでもフェスがしたい!~世界征服前夜@幕張メッセ~」11月4日 幕張メッセ国際展示場9~11ホール セットリスト

After the Rain

01. アンチクロックワイズ
02. 四季折々に揺蕩いて
03. マリンスノーの花束を
04. 千里の夢と繭
05. 妖のマーチ
06. 彷徨う僕らの世界紀行

天月-あまつき-&佐香智久

01. かいしんのいちげき! / 天月-あまつき-
02. ヒロイックシンドローム / 天月-あまつき-
03. 小さな恋のうた / 天月-あまつき-
04. きっと愛って / 天月-あまつき-、佐香智久
05. 灰色と青 / 天月-あまつき-、佐香智久
06. いつか君はそいつと別れるに決まってる / 佐香智久
07. ゲッタバンバン / 佐香智久
08. フローリア / 佐香智久

浦島坂田船

01. 千本桜 -guitar rock arrangement- / 浦島坂田船
02. 明星ギャラクティカ / 浦島坂田船
03. 太陽系デスコ / 浦島坂田船
04. わいふぁい暴想ボーイ / 浦島坂田船
05. グリムメイカー / 浦島坂田船
06. ハロウ!ゴーストシップ / 浦島坂田船
07. Peacock Epoch / 浦島坂田船
08. 花鳥風月 / 浦島坂田船
09. Shouter / 浦島坂田船

まふまふ with friends

01. 輪廻転生 / まふまふ
02. アンチウィルス / まふまふ
03. ECHO / まふまふ、nqrse
04. ロメオ / まふまふ、天月-あまつき-
05. 不完全モノクローグ / 佐香智久、まふまふ(G)
06. 命に嫌われている。 / まふまふ
07. 年に一夜の恋模様 / まふまふ、浦島坂田船
08. ロキ / まふまふ、そらる
<アンコール>
09. ロールプレイングゲーム / まふまふ、そらる、うらたぬき、となりの坂田。
10. 脱法ロック / 出演者全員
11. 夢のまた夢 / 出演者全員
12. すーぱーぬこになりたい / 出演者全員

※「Shouter」の「e」はウムラウト付きが正式表記。

(撮影:小松陽祐[ODD JOB]、川田洋司[mosa]、堀卓朗[ELENORE]、釘野孝宏)

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