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吉田山田、愛知で今年のツアー完結「命をかけて音楽をやり続けたい」

約5年前2018年12月28日 10:05

吉田山田が12月26日に愛知・Zepp Nagoyaにて全国ツアー「吉田山田ツアー2018 <Band Set>」の最終公演を実施した。

9月から10月にかけてアコースティックセットで2人きりでライブを行うツアー「吉田山田ツアー2018 <Acoustic Set>」を、11月からはバンドメンバーを迎えた編成で「吉田山田ツアー2018 <Band Set>」を開催してきた吉田山田。愛知公演は約4カ月にわたった2つのツアーを締めくくるライブということもあり、会場には数多くのファンが集結した。

吉田結威(G, Vo)の力強いストロークを合図に1曲目「拝啓」の演奏が始まると、席に座っていたオーディエンスは自然と立ち上がる。山田義孝(Vo)は吉田とバンドメンバーが奏でるアンサンブルに体を揺らしながら、堂々とした歌声を響かせてオーディエンスを魅了した。「虹の砂」でタンバリンを手にした山田は、時折バンドメンバーと目を合わせながら楽器を奏で、バンド編成でのライブを楽しんでいる様子を伺わせていた。MCに入ると山田が最前列のオーディエンスと何度もハイタッチし、会場内は大盛り上がりに。吉田は「お待たせ! 吉田山田です」と声をかけ、ファンは拍手と歓声で2人を歓迎した。

山田の動きに合わせて客席から無数の拳が上がった「もし」、盛大なコール&レスポンスで会場の一体感を高めた「Color」など、吉田山田の2人はオーディエンスを巻き込みながら会場内を徐々にヒートアップさせていく。曲の合間で「山ちゃーん!」という子供の声が上がれば、山田は「聞こえてるよ」と笑顔で客席に視線を送り、会場内はアットホームな雰囲気に包まれていた。

吉田山田の代表曲の1つ「日々」をしっとりと歌い上げた2人はバンドメンバーをステージから送り出し、観客に着席を促して少し長めのMCを展開。「『日々』以降で曲作りが変わった」と話す山田は「それまではドラマチックな曲を作ろうとがんばっていたけど、日常のよくある風景を歌った『日々』が皆さんに届いたのが不思議で。以前より心で曲を作るようになった」と、自身の転機について語った。MCがひと段落し、吉田が自身の愛犬・チャーリーへの思いを歌にした「赤い首輪」が披露されると、客席には涙を流して2人の歌声に耳を傾けるファンの姿もあった。「もやし」では、すでに恒例となりつつあるリコーダーの演奏を山田が担当。吉田のギターの音に合わせて、山田はリコーダーで軽快なメロディを奏でてオーディエンスの喝采をさらった。

再びバンドメンバーを迎えた吉田山田は、山田の子供時代の生活をポジティブに歌ったアッパーチューン「貧乏」で再び会場内のテンションに火を点ける。「いくぞお前らー!」というかけ声からスタートした「イッパツ」では、会場中のオーディエンスがタオルを回して盛り上がった。「天使と悪魔」「街」とアッパーチューンを立て続けに届け終えると、吉田は思わず「最高だなあ。もう」とひと言。山田は客席からの声援に対して「ちゃんと届いてますよ。そこから」と答えた。最後のMCでメジャーデビューからの9年の活動を振り返った2人。吉田は「この9年間、いろんなことがあったけど、やってきてよかったなと今、改めて思っています」と力強く語る。さらに彼は「僕たちは自分たちの命をかけて音楽をやり続けたい。歌い続けて、歳を取っていきたい」とデビュー10周年に向けた自身の思いを口にした。本編最後のナンバー「欲望」の曲中、マイクを口から離した山田はオフマイクで歌声を届け、圧巻のパフォーマンスでライブの幕を閉じた。

アンコールの代わりに客席から「約束のマーチ」の大合唱が巻き起こると、吉田山田の2人は再びステージに舞い戻り、ファンへのお返しとして自らも「約束のマーチ」を歌唱。続く「魔法のような」で盛大なシンガロングが巻き起こると、山田が「フレー! フレー!」とオーディエンスに声援を送るワンシーンもあった。「最後までいける?」と観客を気遣った彼らが最後に披露したのは、メジャーデビュー曲「ガムシャランナー」。計20曲を歌い終え、弾けるような笑顔を見せた2人は「最高の人生にしましょう」とファンに声をかけ、名残惜しそうにしながらステージをあとにした。

吉田山田「吉田山田ツアー2018 <Band Set>」2018年12月26日 Zepp Nagoya セットリスト

01. 拝啓
02. 虹の砂
03. もし
04. 冬の星座
05. Color
06. つながる
07. エーデルワイス
08. 日々
09. 赤い首輪
10. 泣き笑い
11. もやし
12. 貧乏
13. イッパツ
14. 新しい世界へ
15. 天使と悪魔
16. 街
17. 欲望
<アンコール>
18. 約束のマーチ
19. 魔法のような
20. ガムシャランナー

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