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ストレイテナー、万感の幕張ワンマンで宣言「これまでもこの先もこの4人でやっていく」

約5年前2019年01月20日 13:07

ストレイテナーが昨日1月19日に千葉・幕張イベントホールでワンマンライブ「21st ANNIVERSARY ROCK BAND」を開催した。

2018年にバンド結成20周年を迎え、10月にはベストアルバム「BEST of U -side DAY-」「BEST of U -side NIGHT-」を同時リリースするなど、アニバーサリーイヤーを盛り上げる数々の施策を行ってきたストレイテナー。昨日の幕張イベントホールでのワンマンは、彼らのアニバーサリーを締めくくるライブとして行われたもので、最新アルバム「Future Soundtrack」の楽曲からインディーズ時代の楽曲まで、計28曲が披露された。

会場が暗転し、ステージ上のスクリーンに各メンバーの紹介映像が流れ終わると、万雷の拍手の中、メンバー4人がゆっくりと登場。それぞれが定位置に付くと、ホリエアツシ(Vo, G, Piano)、ナカヤマシンペイ(Dr)、日向秀和(B)、大山純(G)の順で楽器を鳴らし始め、ナカヤマの「幕張のバーサーカーに捧ぐ!」というひと言を合図に4人は「BERSERKER TUNE」でライブの口火を切った。「The World Record」ではホリエの歌声に観客が声を重ね、会場内に盛大なシンガロングが鳴り響く。「Alternative Dancer」のイントロではホリエが「踊ろう 幕張の夜に」と歌詞を変えてオーディエンスを歓迎。4人の盤石なアンサンブルが繰り出されると、アリーナ席の観客は音に身を委ねるように体を揺らした。

ホリエは「ずっと前から今日のことを考えて準備してきました。今日が今日で終わるのが信じられないくらいです」と幕張でのワンマンを心待ちにしていたことを明かす。「『今日が最後でもいい』ってくらいの気持ちでやります」と気合いを入れたホリエは「俺たちストレイテナーって言います。よろしくお願いします」というお馴染みの挨拶を口にして、ライブを再開させた。

MCを挟み、ほどよく緊張が解けた4人はダンスナンバー「DAY TO DAY」で勢いを付け、「タイムリープ」「Braver」といった昨年リリースの新曲や「SAD AND BEAUTIFUL WORLD」など往年の人気曲を立て続けに披露して、会場内を熱狂の渦へと誘う。「TRAIN」のイントロでは待ってましたと言わんばかりに客席から歓声が上がり、アリーナ席ではもみくちゃになって彼らの演奏を楽しむファンの姿もあった。

ライブ中盤、スクリーンにメンバーが出演する西部劇風のミュージックビデオが流れる中、4人はアリーナ席中央に用意されたセンターステージに移動。楽器の準備を終えた彼らは360°を観客に囲まれた状態で「VANISH」を演奏して、オーディエンスを沸かせた。センターステージでの演奏についてホリエとナカヤマは「一度やってみたかった」と話し、「今までのストレイテナーじゃないっていうのを見せたい」と演出にかける思いを口にした。日向は「センターステージが土俵に似ている」と言い出し、「せっかくだから相撲でも取る?」と提案するなどリラックスした表情でトークを繰り広げていた。

メインのステージに戻ると、メンバーに交じってゲストの秦基博が登場。2017年11月にシングル「灯り」でコラボを果たした秦とストレイテナーは、初めて5人体制で「灯り」を演奏した。秦とホリエは時折アイコンタクトを交えながら心地よいハーモニーを響かせる。さらにホリエは「今宵はストレイテナーバージョンの“疾走鱗”をお送りします」と口にし、アップテンポのロックナンバーに生まれ変わった「鱗(うろこ)」を秦と共に披露。秦はバンドの力強い演奏に体を揺らしながら、伸びやかな歌声を届けていた。

ステージから秦を送り出した4人は「彩雲」「REMINDER」などベスト盤制作の際に行われたファン投票で上位を獲得した楽曲を次々とプレイ。「The Future Is Now」の演奏前には「過去の話よりも未来の話を」と話し始め、「これから先の未来で何が待っているかわからないけど、1つだけ確実なことがあります。こうやって4人が出会って音を鳴らす、出会ったからにはストレイテナーはこれまでもこの先もこの4人でやっていきます」と宣言してみせた。本編最後の楽曲は、ファン投票で2位を獲得した「シーグラス」。壮大なバンドサウンドを会場内いっぱいに響かせ、ライブ本編の幕を閉じた。

熱烈なアンコールを受けて再登場した4人は「泣きそうになりました」というファンからの感想が多いという話題を切り口に、なぜか「泣ける映画」の話で盛り上がる。話がどんどん脱線していく中、いつもなら脱線を制する大山も話に加わり、4人は自由気ままに雑談を続けた。話に参加しつつも痺れを切らした大山が「もうやろうよ」と促すと4人は「From Noon Till Dawn」でライブを再開。ホリエは「今だったら言える みんな愛してるぞ」と歌い、ファンに感謝の気持ちを伝えていた。

アンコールを終えても場内の熱気は冷めやらず、ライブはダブルアンコールに突入。「今日のために新曲を作ってきました」というホリエの曲紹介から「スパイラル」と題した楽曲が初披露された。演奏中、ステージ上のスクリーンには昨年行われたツアーを振り返るようなロードムービーが上映され、観客は映像を眺めながら新曲を楽しんでいた。「まだまだ続く旅のどこかでまた会いましょう。ストレイテナーでした」という最後の挨拶をした彼らは、この日最後のラストナンバーとしてインディーズ時代の楽曲「ROCKSTEADY」を熱演。計28曲を演奏した彼らは普段のライブと変わらず、肩を組んでオーディエンスに向けて最後の挨拶をして幕張イベントホールのステージをあとにした。

なお、この日の模様はライブ映像作品(タイトル未定)として4月10日にリリースされることが決定した。

ストレイテナー「21st ANNIVERSARY ROCK BAND」2019年1月19日 幕張イベントホール セットリスト

01. BERSERKER TUNE
02. The World Record
03. Alternative Dancer
04. DAY TO DAY
05. タイムリープ
06. Man-like Creatures
07. Lightning
08. Braver
09. SAD AND BEAUTIFUL WORLD
10. 冬の太陽
11. TRAIN
12. VANISH
13. 瞬きをしない猫
14. KILLER TUNE
15. DISCOGRAPHY
16. 灯り with 秦基博
17. 鱗(うろこ) with 秦基博
18. Boy Friend
19. 彩雲
20. REMINDER
21. The Future Is Now
22. 原色
23. Melodic Storm
24. シーグラス
<アンコール>
25. From Noon Till Dawn
26. 羊の群れは丘を登る
<ダブルアンコール>
27. スパイラル
28. ROCKSTEADY

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