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結成15周年BLUE ENCOUNT、“居場所”を作り出した初ホールツアー完走

4年以上前2019年07月17日 3:03

BLUE ENCOUNTが初のホールツアー「BLUE ENCOUNT HALL TOUR 2019 apartment of SICK(S)」の最終公演を7月15日に愛知・名古屋市公会堂で開催した。

バンドの結成15周年とメジャーデビュー5周年の節目を記念して行われた今回のツアーは、メンバー考案の演出も取り入れた特別な内容に。最新ミニアルバム「SICK(S)」のジャケットの世界観を取り入れたオープニング映像に続き、スモークが焚かれる中でメンバーの演奏が始まるという派手な演出からライブの幕が上がった。

4人が1曲目にプレイしたのは「SICK(S)」収録の「PREDATOR」。アッパーなサウンドでオーディエンスの心に火を点け、テンションを一気に引き上げた。「KICKASS」では田邊駿一(Vo, G)の「もっと来てほしいな」という言葉に大きなシンガロングが起き、会場は一体感に包まれる。ひと息つくと田邊は「俺たちは今日来てくれたあなたたちを受け止めにきました! 最後までよろしく!」と威勢よく挨拶をした。

「FREEDOM」ではリリック映像を流しながら、「幻聴」ではヘビーなテイストの照明と共にパフォーマンスするなどホール会場を生かした演出で自分たちの曲を聴かせていった4人。「HEEEY!」の前には田邊が「肺活量で勝負しませんか?」とコール&レスポンスを求め、激しい盛り上がりを作り出した。さらに「ロストジンクス」のあとに「#YOLO」を披露するなど、アニバーサリーにふさわしく新旧の楽曲を織り交ぜながらライブは進行していき、客席からは「めっちゃ楽しい!」という声が上がる場面も。田邊も「めっちゃ楽しい」と返し、新曲「バッドパラドックス」がドラマ主題歌に決定したことなどを報告する。また、バンドが結成15周年を迎えたことにも触れ、「高校のとき、初めてのライブで1曲目にバラードを歌い、2曲目にヒップホップ、3、4曲目にメロコア、そして最後にELLEGARDENの『ジターバグ』で終わるというありえないセットリストでした(笑)。でも、そのときも今も『ブレてんのかよ』と馬鹿にされることもあるけど、そんなの気にしない。俺らは高校のときも今も自信もって自分たちの音楽をやっているし、その音楽を信じてくれている周りの人やあなたのおかげで今日ここをパンパンに埋められたんだと思う。ありがとうございます」と自分たちを応援してくれているファンへの感謝の思いを伝えた。

ライブの中盤で4人は、田邊の「イケメンボイスでカウントしてください(笑)」というムチャぶりから高村佳秀(Dr)が「君の瞳に乾杯……1、2、3、4!」とカウントする「coffee, sugar, instant love」を皮切りに過去の楽曲を続けてパフォーマンス。田邊は「今回のツアータイトルですが、日本語でいうと『6つの居住区』ってことで……『city』って曲の中で言ってるんだけど、バンドでメシを食いたいって夢を持ってやっていても周りに馬鹿にされて、親には怒られてたときにも、イヤホンを耳に当てて音楽を聴いているときだけその場所が自分の居場所になった気がしますし、今もそうです」と観客に語りかける。そして、「今日ホールだから1人ひとりに座席があるでしょう? 今回はそこがあなたの居住区で落ち着ける居場所であってほしいし。だから俺たちは、イヤホンを付けて音楽を聴いているときの安心感……そばにいるよって言いたいからこのミニアルバムを作ったしこのツアーをやっています」と「SICK(S)」の収録曲「ハウリングダイバー」「ワンダーラスト」につなげた。

本編の終盤を飾ったのは「NEVER ENDING STORY」「もっと光を」などのブルエンのライブに欠かせない楽曲たち。「俺たちとずっと一緒にいてください、ありがとうBLUE ENCOUNTでした……」という田邊の言葉から力強いメッセージを込めた「それでも、君は走り続ける」が最後に演奏され、辻村勇太(B)の「最後、みんなで1つになろう!」の呼びかけで場内に大合唱が広がった。アンコールでメンバーは「バッドパラドックス」「だいじょうぶ」「アンコール」の3曲を全身全霊でプレイ。演奏終了後にはスクリーンにツアーに携わったスタッフの名前が映画のエンドロールのように流れ、それを背に4人は手をつなぎ笑顔で観客に別れを告げた。

初のホールツアーの終了を受け、各配信サイトでは本日7月17日よりツアーのセットリストをもとにしたプレイリストを公開している。

BLUE ENCOUNT「BLUE ENCOUNT HALL TOUR 2019 apartment of SICK(S)」2019年7月15日 名古屋市公会堂 セットリスト

01. PREDATOR
02. コンパス
03. KICKASS
04. FREEDOM
05. 幻聴
06. D.N.K
07. HEEEY!
08. ロストジンクス
09. #YOLO
10. SUMMER DIVE
11. coffee, sugar, instant love
12. さよなら
13. city
14. ハウリングダイバー
15. ワンダーラスト
16. NEVER ENDING STORY
17. DAY×DAY
18. VS
19. もっと光を
20. それでも、君は走り続ける
<アンコール>
21. バッドパラドックス
22. だいじょうぶ
23. アンコール

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