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WANIMA、雨のZOZOマリンで幻のツアーファイナル「またここでゼロ距離で会いたな」

3年以上前2020年09月23日 9:03

WANIMAが昨日9月22日に千葉・ZOZOマリンスタジアムにて無観客ライブ「COMINATCHA!! TOUR FINAL at ZOZO MARINE STADIUM」を開催。その模様が全国286の映画館と12のライブハウスおよびライブ映像配信サービス・PIA LIVE STREAMで生中継された。

「COMINATCHA!! TOUR 2019-2020」は2019年11月に東京・新木場STUDIO COASTで開幕し、25万人を動員する予定だったが、新型コロナウイルスの影響により30公演のうち16公演の中止を余儀なくされたツアー。WANIMAはツアー中止を受け、ツアー中に演奏していた新曲「春を待って」を3月に緊急リリースしたほか、“大切な人たちとの大事な時間”を歌った最新曲「Milk」をテレビで初披露するなど、全国のファンに向けて音楽でエールを送ってきた。今回の無観客ライブは実際のライブに近い形でパフォーマンスを体感してもらいたいというメンバーの思いから、配信に加え、ライブビューイングも実施され、全国のファンおよそ10万人が彼らのパフォーマンスをそれぞれの場所で楽しんだ。

開演時間になると、2万5000本のサイリウムが一斉に点灯し、スタンド全体に「COMINATCHA TOUR FINAL」の文字が映し出されているZOZOマリンスタジアムと中継がつながり、ツアーのために制作された楽曲「COMINATCHA!!のテーマ」が流れ出す。ステージに飛び出してきたWANIMAは、KENTA(Vo, B)の「『COMINATCHA!! TOUR FINAL』、ZOZOマリンから開催しまーす!」の声を合図にイベントタイトルにもなった最新アルバム「COMINATCHA!!」のオープニングナンバー「JOY」でライブをスタートさせた。降りしきる雨など気にしない様子の3人は、大きな会場で音を鳴らせる喜びを体現するかのように笑顔でステージを展開していく。「Hey lady」ではその3人の笑顔が3分割の画面で大きく映し出され、KENTAは「全員で飛び跳ねよう!」とカメラの向こうのファンに呼びかけた。

全国のライブハウスの様子がモニターに映し出されると、3人は「今みんな観られてますか? 届いてますかね?」と問いかけ、各会場の反応を伺う。ライブハウスの観客は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため声が出せないことを受けて、拍手や身振り手振りで彼らに思いを伝えた。KO-SHIN(G, Cho)がギターを鳴らすと、KENTAはマイクを手に花道を歩きながら「COMINATCHA!!のテーマ」をワンコーラス歌う。そしてステージに戻りベースを手にして、サイリウムの光で会場がラスタカラーに染まる中「つづくもの」を力強く歌った。

突如アカペラで始まったのは「Japanese Pride」。レゲエパンクやヒップホップなどさまざまな要素を内包したこの楽曲では、デザインされた歌詞の一節がリアルタイムでパフォーマンス映像に重なる演出が画面を彩った。激しく展開する「BIG UP」を披露したあと、WANIMAは「三ツ矢サイダー」のCMソング「夏のどこかへ」、映画「ONE PIECE STAMPEDE」主題歌「GONG」を雨雲を蹴散らすように高らかに歌った。

「自分のことで申し訳なかけど、たぶんどっかで観とるはずやから! 今の俺はどう映っとるかな」とKENTAは今はなき祖母への思いを語り、スローバラード「Mom」を熱唱。曲の最後には「生きる意味やった人がおらんくなってずっと向き合うことができんやったけど、今なんとかこうやってZOZOマリンスタジアムに立っています。配信ライブを観てくれているみんなを失いたくないけえ、WANIMAとともに生きてください」と真摯に述べた。

その後KENTAとFUJI(Dr, Cho)はKO-SHINのギターに乗せて「Baby Sniper」のワンフレーズを歌いながら3人でセンターステージに移動し、Twitterハッシュタグ「#WANIMA」に寄せられたメッセージや楽曲リクエストをスマホで確認。リクエストの中から1stフルアルバム「Are You Coming?」の収録曲「エル」を演奏しようとするも、KO-SHINが「『エル』はできん。もう忘れた……」と渋い表情を見せたため、イントロのみ演奏するという一幕もあった。KENTAが「コロナの時期になっていろんな決断の連続の毎日ですが、俺らができることは音楽を届けることやと思いました」と語り、その言葉から始まったのは6月に配信リリースされた新曲「Milk」。軽快なギターフレーズと跳ねるビート、ぬくもりを感じる歌詞が印象的なこの曲を3人は向かい合って演奏した。

躍動感あふれるサマーチューン「渚の泡沫」では、このライブのために開発された世界初の映像技術soundiv.が取り入れられ、センターステージを取り囲む複数のカメラの映像が高速で切り替わっていく。KO-SHINがリフを鳴らし始まったキラーチューン「いいから」では高速で切り替わる映像に加え、旋回するカメラワークでも視聴者を魅せた。KENTAが「みんな観とるか? またここでゼロ距離で会いたかなあ。俺はここZOZOマリンスタジアムから歌うから、今観とる場所からともに歌ってもらってもよかですか? FUJIくん、KO-SHIN、ともに歌うよ! こんな時代だから、ともに歌うよ!」と熱弁を振るい、3人は代表曲の1つ「ともに」を披露。パワフルな演奏に乗せて前向きなメッセージを発信すると、楽曲の展開に合わせてサイリウムが輝く会場の様子がドローンカメラで捉えられた。

メインステージに移動しながらWANIMAは、3塁側ベンチと中継をつなぎ、「COMINATCHA!! TOUR」の開催に向けて誕生したキャラクター・カミナッチャくんを紹介。全長3mのカミナッチャくんの引き取り手を募集するなど、ジョーク交じりのトークを展開し、メインステージに到着した。KENTAは「またゼロ距離で会えるように、俺らもなんとか一歩進みたくてこうやってZOZOマリンスタジアムでファイナルを迎えました。でもやっぱりみんながおらんと物足りんな。コロナでツアーが中止になって、俺らも目の前のことが全部白紙になったけど、みんなもいろいろあったと思います。俺らもあきらめんから、俺らの姿を見て『WANIMAでもやれるんやったら、俺、私でもやれるんやないか』と思ってくれたらうれしい。だからこれからもWANIMAとともに生きていってくれたらと思います」と語った。

そしてWANIMAは「弱いままで強くなれ」というメッセージを込めたバラード「りんどう」を披露。エモーショナルな歌声とギターフレーズが響くと、スタンドで演奏するストリングスの姿が映し出され、生演奏でのコラボであることが明らかになった。さらにWANIMAはその編成でスタジアムにぴったりなスケール感を持ったミディアムチューン「宝物」をプレイ。力強く歌ったKENTAは「おいみんな聴いてるか? みんなWANIMAの宝物だからな!」とカメラの向こうに呼びかけた。本編最後には「COMINATCHA!!」のラストと同じく「GET DOWN」が披露され、上空には大輪の花火が打ち上がった。

アンコールパートが始まる前には、ライブ翌日の本日9月23日に2ndミニアルバム「Cheddar Flavor」が“サプライズリリース”されることが映像にて発表された。KENTAは「やっと言えた! 楽しみをみんなに届けたかったんです!」と笑顔を見せ、「Cheddar Flavor」が明日よりCDショップに並ぶことを明かした。「Cheddar Flavor」には「誰かに歌うな 自分に歌え」とKENTAが自分に言い聞かせて作ったという9曲が収録される。この発表の直後にはタイトル曲である「Cheddar Flavor」が初披露された。そしてWANIMAは3月に配信リリースした「春を待って」を最後に披露し、名残惜しそうにステージを降りる。舞台袖のWANIMAの様子がしばらく映し出されたあと、再び映像が会場内に切り替わるとスタンド席にはサイリウムで「THANX!!」の文字が映し出されていた。

WANIMA「COMINATCHA!! TOUR FINAL at ZOZO MARINE STADIUM」2020年9月22日 セットリスト

00. COMINATCHA!!のテーマ
01. JOY
02. Hey lady
03. つづくもの
04. Japanese Pride
05. BIG UP
06. 夏のどこかへ
07. GONG
08. Mom
09. Milk
10. 渚の泡沫
11. いいから
12. ともに
13. りんどう
14. 宝物
15. GET DOWN
<アンコール>
16. Cheddar Flavor
17. 春を待って

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