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JAM Project、ライブハウスで爆発させた“ロックスピリット”

2年以上前2021年09月27日 12:01

JAM Projectのライブツアー「GET OVER -JAM PROJECT THE LIVE-」が本日9月27日に大阪・Zepp OSAKA Baysideで終幕した。この記事では9月11日に行われた東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の模様をレポートする。

JAM Projectは昨年4月から結成20周年記念ツアーを行う予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で開催を断念。今回のツアーが約2年半ぶりの有観客ライブとなった。

大きな拍手に迎えられて登場したJAM Projectは、今年の7月にリリースしたシングル曲であり、「ゲッターロボ アーク」のオープニング曲「Bloodlines~運命の血統~」でライブを開始。唯一無二の5人の重厚な歌声でライブ序盤からオーディエンスの心を熱く震わせた。荘厳なハーモニーでスタートしたのは2020年にリリースされた結成20周年記念アルバムの表題曲「The Age of Dragon Knights」。さらにJAM Projectは同作品よりアニソンシーンの仲間たちから授かった楽曲を次々と披露していく。5人はGRANRODEO提供のロックナンバー「ROCK五銃士」をバンドの迫力のある生演奏をバックにを熱唱したあと、ALI PROJECTの提供曲「龍驤-Ryujou」で低音と高音が交わる渾然一体の歌声を響かせた。angelaが提供した「HERE WE GO!」では前に向かって進んでいくポジティブなメッセージが高らかに歌われ、その思いに呼応するかのようにフロアにペンライトが一斉に突き上がる。その勢いを加速させるようにJAM Projectはスカビートが印象的なFLOWの提供曲「ジャイアントスイング」をパワフルに歌い上げた。

その後披露されたのは「迷宮のプリズナー」「VICTORY」「Rocks」「Crest of “Z’s”」「Wings of the legend」の5曲からなるアカペラメドレー。パフォーマンス前に5人は緊張した様子を見せるも、スタンバイした途端に貫禄のある雰囲気を漂わせ、丁寧に歌を紡いでいく。アニソンシーンを代表する5人の美しい歌声をオーディエンスはたっぷりと堪能し、割れんばかりの拍手を彼らに贈った。

バラードナンバー「戦友よ」を経て、JAM Projectは21年の歴史の中で生まれた数々の人気ナンバーをメドレーで披露した。「STORM 2021」に始まり、5人はテレビアニメ「トランスフォーマーアニメイテッド」の主題歌「TRANSFORMERS EVO.」を勢いよくパフォーマンス。そしてライブでのレアナンバー「SAMURAI SOULS」やテレビアニメ「超重神グラヴィオン」のオープニングテーマ「嘆きのロザリオ」、EDMサウンドとヘヴィなバンドアンサンブルが絡み合う「Get Over the Border」を続けたあと、テレビアニメ「カードファイト!! ヴァンガード」のオープニングテーマ「Believe in my existence」で希望に満ちたメッセージを届ける。普段は影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、福山芳樹の4人で歌われる「未来への咆哮」では奥井雅美が混ざっての貴重なパフォーマンスが繰り広げられ、最後に「牙狼~SAVIOR IN THE DARK~」でメドレーは締めくくられた。

その後、JAM Projectは10年前に発表した楽曲「Blue rise」をじっくりと披露。この曲の作詞作曲を手がけた奥井は「東日本大震災が起こった2011年に音楽でみんなの背中を押したり元気付けたりできるといいなと思って作った曲です。被災された方や自衛隊の方を見ていて、誰かの愛や寄り添う気持ちで人は生きてるんだなということや、当たり前のように感じている日々が実は当たり前じゃないということを感じました。絆って大切だよねって。あれから10年経って、世の中がまた大変な時期になって、改めて自分自身も考えさせられる毎日を送ってるので、このツアーでこの曲を届けられることがうれしく思っています」と真摯に述べた。バラードナンバー「Believe~永遠のLink~」では美しくて優しいサウンドと5人の力強い歌声にオーディエンスは聴き入っていた。

2年半ぶりのツアーを迎えて影山は「どんなに遅くても今日という日がくると思いました。そしてこれからもっともっと状況はよくなると思っています」と述べ、「ここにいる人たちは職業や置かれてる立場は違うと思うけど、俺たちと同じように絶対希望は捨ててないと思うし、世の中を構成する人間として絶対がんばってやるというガッツを持ってると思います。そんなファンを持つ俺たちはもっともっとがんばります。年齢的にも大変だけど、俺たちは負けません。このあとのツアーも最強のものにします」と意気込んだ。JAM Projectが「ハリケーンLOVE」を楽しげに披露すると、オーディエンスはぐるぐるとペンライトを回す。さらに5人は「ヒカリへのカウントダウン」を生き生きとまっすぐに歌い上げたあと、「静寂のアポストル」へとつなげた。咆哮のような歌声を響かせた彼らは、感情を昂らせながら「THE HERO!! ~怒れる拳に火をつけろ~」へ。クライマックスに向けて5人の歌声の熱は留まることなくヒートアップしていった。ラストナンバーはJAM Projectが12月22日にリリースするニューシングル曲であり、ゲーム「スーパーロボット大戦30」の主題歌「Drei Kreuz~鋼のサバイバー~」。アニソンシーンのレジェンド・JAM Projectのさらなる未来を感じさせる新曲を晴々しく歌い、5人はステージをあとにした。

拍手に呼ばれて再び登場したJAM Projectは「VICTORY」と「GONG」を続けて熱唱。最後には「SKILL」をハイテンションで届け、燃えるような赤いペンライトが広がる光景の中、笑顔でパフォーマンスを終えた。影山は「JAMのライブの1つの大きな要素はみんなです。今回はそのみんながほとんどの得意技を封じられた状態で戦場に来てくれました。でもみんな最高!」と感激した様子。遠藤は「制限がある中でのライブでも、みんなの熱い気持ちが伝わってきます。うちらはこれからも歌っていくことを決めました。なのでぜひ信じて付いて来てほしいなと思います。いろんな不安はいっぱいあると思いますけど、一緒に“GET OVER”していきましょう!」と呼びかけた。きただには「みんなの前でひさしぶりに歌えて、いろんな思いがよぎってます。背中からは爆音がきて、やっぱりこれこれって感じですね」としみじみと語る。奥井は「みんなから元気をいただいてる感じがするんですよね。みんな声を出せないぶん、拍手を一生懸命してくださって。きっと痛いじゃないですか。ありがとうございます。ツアー最終日まで健康に気をつけてがんばるので、皆さんも健康に気をつけてください!」と優しく話し、福山は「やっとここに帰ってこれて、世界一美しい光景にまた会えたことを本当にうれしく思ってます!」と喜びいっぱいに語った。影山は「今回再出発をどういう形でするかというときに、いろんな案もあったんですけど、僕たちとスタッフが一致したのは、できる限りライブハウスに近いところでシンプルな形で俺たちのロックスピリットを感じてもらいたいということ」と語り、「ここまで来たら行けるところまで行くしかないと思ってます! だからみんな、覚悟しててくだい!」と晴れやかに述べた。そしていつも終演後にオーディエンスが行っている三本締めを、観客が声を出せないため影山の声に合わせて行う。最後までメンバーとオーディエンスは心を1つにし、この日のライブを締めくくった。

JAM Project「GET OVER -JAM PROJECT THE LIVE-」2021年9月11日 Zepp Haneda(TOKYO)セットリスト

01. Bloodlines~運命の血統~
02. The Age of Dragon Knights
03. ROCK五銃士
04. 龍驤-Ryujou
05. HERE WE GO!
06. ジャイアントスイング
07. 20th Anniversary Acappella Session
迷宮のプリズナー / VICTORY / Rocks / Crest of “Z’s” / Wings of the legend
08. 戦友よ
09. メドレー
STORM 2021 / TRANSFORMERS EVO. / SAMURAI SOULS / 嘆きのロザリオ / Get Over the Border / Believe in my existence / 未来への咆哮 / 牙狼~SAVIOR IN THE DARK~
10. Blue rise
11. Believe~永遠のLink~
12. ハリケーンLOVE
13. ヒカリへのカウントダウン
14. 静寂のアポストル
15. THE HERO!! ~怒れる拳に火をつけろ~
16. Drei Kreuz~鋼のサバイバー~
<アンコール>
17. VICTORY
18. GONG
19. SKILL

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