JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

SPYAIR、ベストアルバムツアーで再びファンと歌える日を願う「今日は心で歌ってください」

約2年前2021年12月26日 14:07

SPYAIRの全国ツアー「SPYAIR RE:10th Anniversary HALL TOUR 2021 -BEST OF THE BEST-」が、本日12月26日に愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール公演でファイナルを迎えた。

昨年の結成15周年、デビュー10周年のアニバーサリーイヤーを記念した活動が新型コロナウイルス感染拡大の影響により軒並み延期となり、今年を「RE:10th Anniversary」と位置付けてさまざまな活動を展開してきたSPYAIR。今回のツアーでは8月にリリースしたベストアルバム「BEST OF THE BEST」の収録曲を中心に、バンドのキャリアを彩ってきた幅広い時代の楽曲が披露された。この記事では12月19日に行われた東京・東京ガーデンシアター公演の模様をレポートする。

開演時刻を迎えると、場内には航空機の管制アナウンス風のナレーションが流れる。ベストアルバムのキービジュアルである飛行機にちなんで作られた、格納庫をイメージしたステージセットにはSPYAIRが過去にリリースしてきたアルバムのデザインをモチーフにしたオーナメントで装飾されていた。セットにレーザー光線が照射される中、メンバーが続々とスタンバイする。1曲目に披露されたのはメジャーデビュー曲の「LIAR」。デビューから10年の思いを表現するような力強い音色に、オーディエンスは大きく拳を上げて応えた。

客席からのハンドクラップに支えられて「現状ディストラクション」を披露したあと、IKE(Vo)は「今日は一緒には歌えないけど、やれる限りのライブを作っていきましょう。手を貸してください!」と声援を送ることができないファンに向けて呼びかけ、大きな拍手を浴びる。「0 GAME」でKENTA(Dr)が轟かせる重低音に乗せて観客が一斉にジャンプを繰り返したあとは「MIDNIGHT」へ。激しくも切ないアンサンブルが会場にじっくりと響き渡った。

「イマジネーション」「轍~Wadachi~」で場内の一体感を再び高めたのち、UZ(G)のメロウなギターから「サクラミツツキ」が披露される。情感豊かな歌声でオーディエンスを魅了したIKEは、これまでのバンドの軌跡を振り返りつつ「1つでもいいものを見つけて拾い上げてくれたらうれしいです。聴いてくれてありがとう」と支えてきたファンへ感謝を述べた。そんな思いを表現するように、4人は感動的なバラード「Be With」を聴かせた。

中盤のMCでは4人がこの日の会場や楽屋についてリラックスした表情で語り合う場面も。SPYAIRにとって初の東京ガーデンステージでのライブということもあり、IKEが「落ちないでくださいよ!」と上方の観客に呼びかけると、KENTAは「そのわりには『ジャンプ! ジャンプ!』って煽ってたじゃん……(笑)」とIKEの矛盾を指摘していた。そんななごやかな空気のまま、4人はベストアルバムの期間生産限定盤に付属したインディーズ時代の音源「alive」から「To」をアコースティックバージョンで披露。さらに同じく「alive」収録にされたラウドナンバー「I'll be there」をアグレッシブにプレイし、静と動の異なるパフォーマンスで初期の楽曲の魅力を届けた。

MOMIKEN(B)以外のメンバーがサングラスをかけてクールにプレイした「JUST ONE LIFE」、爽快でポップなアンサンブルを奏でた「One Day」のあとは「ROCKIN' OUT」「RAGE OF DUST」「サムライハート(Some Like It Hot!!)」とライブには欠かせないキラーチューンを連投。IKEは東京のファンに向け「東京は『帰ってきた』という気持ちになれます」と笑顔を見せ、「いろいろあったSPYAIRを象徴した曲を最後に残しました」と最後の曲を紹介した。ここで披露されたのはベストアルバムの1曲目を飾った新曲「Born To Be Loud」。メンバーの熱い思いを描いたナンバーでライブを締めくくった。

アンコールでIKEはツアーで過ごした日々に「自由にやらせてもらって、好きに歌ってきました。なんとなく昔に戻れた気がします」と思いを馳せ、「長くバンドを続けていこうと思うので、これからもよろしくお願いします」と挨拶。「またお前らと歌えるまで俺は死ねないからな! 今日は心で歌ってください」と語り、「SINGING」へと突入した。4人は笑顔で会場を見渡し、それぞれの音を奏でる。最後にステージに残ったIKEは「またライブやろうね!」とオーディエンスにマイクを通さずに語りかけ、再会を誓った。

なおSPYAIRは来年7月16日に恒例の野外ワンマンライブ「JUST LIKE THIS 2022」を山梨・富士急ハイランドコニファーフォレストで開催することが決定。また3月9日には昨年の「JUST LIKE THIS」の模様を収めたライブBlu-ray / DVDもリリースされる。

SPYAIR「SPYAIR RE:10th Anniversary HALL TOUR 2021 -BEST OF THE BEST-」2021年12月19日 東京ガーデンシアター セットリスト

01. LIAR
02. 現状ディストラクション
03. 0 GAME
04. MIDNIGHT
05. イマジネーション
06. 轍~Wadachi~
07. サクラミツツキ
08. Be With
09. To
10. I'll be there
11. JUST ONE LIFE
12. One Day
13. ROCKIN' OUT
14. RAGE OF DUST
15. サムライハート(Some Like It Hot!!)
16. Born To Be Loud
<アンコール>
17. SINGING

JOYSOUND
JOYSOUND.COMカラオケ歌うならJOYSOUND

関連記事

再生数急上昇ソング定点観測

MAZZELの新境地を開く高難度ダンス / SPYAIR新曲に盛り込まれた歴代「ハイキュー!!」曲オマージュ

9日
「SPYAIR - オレンジ / THE FIRST TAKE」サムネイル画像

SPYAIR「THE FIRST TAKE」で「劇場版ハイキュー!!」主題歌をパフォーマンス

18日
Snow Man

Snow Man、INI、DA PUMP、SPYAIRらのスタジオライブを今夜「バズリズム02」で

23日
「CDTVライブ! ライブ!」出演アーティスト(c)TBS

「CDTVライブ!ライブ!」で主題歌フェス!アイナ、セクゾ、Creepy Nuts、SPYAIRら登場

27日
「SPYAIR - 現状ディストラクション / THE FIRST TAKE」より。

SPYAIRが「THE FIRST TAKE」に、新体制で「現状ディストラクション」メディア初披露

30日
SPYAIR

SPYAIR、「劇場版ハイキュー!!」主題歌EP携え全国ツアー開催

約2か月
SPYAIR「JUST LIKE THIS 2023」ジャケット

SPYAIR、YOSUKE加入後初の富士急単独野外ライブ「JUST LIKE THIS 2023」が映像&音源化

約2か月
UZ「One Of The Stars」ジャケット

SPYAIR・UZ、前作から3週間で早くも新曲「One Of The Stars」リリース

3か月
SPYAIR

SPYAIR×ハイキュー!!のタッグ復活、劇場版主題歌に書き下ろし曲「オレンジ」提供

3か月
UZ「Life Stories」ジャケット

SPYAIR・UZがソロシングル第4弾「Life Stories」リリース

3か月