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「いい仲間と出会えた」アジカン、ゲスト4組を招き“ホーム”で充実のパフォーマンス

「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022『プラネットフォークス』」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:山川哲矢)
1年以上前2022年10月30日 10:07

ASIAN KUNG-FU GENERATIONが10月27日に「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022『プラネットフォークス』」の神奈川・横浜アリーナ公演を開催した。

今年5月に最新アルバム「プラネットフォークス」を携えて開幕した「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022『プラネットフォークス』」。ツアー後半戦のハイライトとなった横浜アリーナ公演には、三船雅也(ROTH BART BARON)、塩塚モエカ(羊文学)、Rachel(chelmico)、OMSB(SIMI LAB)というゲストアーティストが出演し、それぞれの個性を発揮したパフォーマンスでアジカンのステージを彩った。

LEDで装飾された7つの立方体のオブジェと、多種多様な色とサイズの額縁が吊るされたステージに現れたアジカンは、サポートのAchico(Ropes)とGeorge(MOP of HEAD)とともに、「プラネットフォークス」の収録曲を中心に据えたセットリストをもとにライブを展開。半年にわたるライブの日々を経て自らの血肉となった新曲群を熟練のアンサンブルで表現する一方、20年近く前に発表された懐かしいナンバーやライブの人気曲をアップデートした形で届け、オーディエンスを魅了していく。映像も派手な特効もない演出は一見すればアリーナ公演としてはシンプルだが、照明、立方体のオブジェ、額縁の3つを軸にした過剰になりすぎないステージングはアジカンが放つ多様なメッセージを効果的に伝えていた。

今年3月に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで行われた「ASIAN KUNG-FU GENERATION 25th Anniversary Tour 2021 Special Concert "More Than a Quarter-Century"」にもゲスト出演した三船と塩塚の2人は、同公演でアジカンとコラボした曲を再び披露。三船は「You To You(feat. ROTH BART BARON)」で自身の抜けのいいハイトーンボイスと後藤正文(Vo, G)の低く滋味のある歌声で絶妙なハーモニーを紡ぎ、塩塚は「触れたい 確かめたい」で浮遊感のあるドリーミーなボーカルを会場にたっぷりと響かせる。またアジカンとライブ初共演となったRachel(chelmico)とOMSB(SIMI LAB)は、「星の夜、ひかりの街(feat. Rachel & OMSB)」で温かなメッセージがつづられたリリックを情感たっぷりにラップした。さらにライブの終盤では、出演者全員で「Be Alright」をセッションする場面も。ボーカリストたちも楽器隊も、音楽を奏でる喜びを享受するように伸びやかなパフォーマンスを繰り広げ、アリーナ中に開放的な空気をもたらした。

そんな中で後藤は、メンバーを代表して何度もファンへの感謝の思いをトーク。ステージと客席に温かな眼差しを向け、「いい仲間と出会えたなと思いながら演奏できています」「自分たちのホームタウンに戻ってきて、こうして素晴らしい時間を持てたことをうれしく思います」と微笑みながら口にしていた。

なお「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022『プラネットフォークス』」は、このあと11月6日の福島・南相馬市民文化会館公演を経て、11月19日に沖縄・那覇文化芸術劇場なはーと公演をもってファイナルを迎える。

ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022「プラネットフォークス」(※終了分は割愛)

2022年11月6日(日)福島県 南相馬市民文化会館 大ホール(※振替公演)
2022年11月19日(土)沖縄県 那覇文化芸術劇場なはーと

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