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独立10周年の赤西仁、全28曲で軌跡たどる 愛を込めてファンに贈った「Love Song」

赤西仁「JIN AKANISHI 10th Anniversary Live 2023」1日目の様子。(撮影:上飯坂一)
10か月前2023年07月02日 14:07

赤西仁が7月1、2日に東京・国立代々木競技場第一体育館で独立10周年記念ライブ「JIN AKANISHI 10th Anniversary Live 2023」 を開催した。この記事では1日目の模様をレポートする。

赤西はバンドとダンサーを引き連れて、全28曲をリリース順に披露。アーティストとしてのこれまでの軌跡をたどるようにパフォーマンスを繰り広げた。

開演前にはDJタイムがスタート。スタッフTシャツを着たDJの姿がスクリーンに抜かれると、そこに映し出されたのは赤西の親友であり、JINTAKAの“元相方”である山田孝之の姿だった。山田は心地よさそうに体を揺らしながら、DJプレイを展開。JINTAKAの楽曲「Choo Choo SHITAIN」も投下し、ライブ前から会場を盛り上げた。

これまでのライブ映像を用いたオープニング映像を経て、スクリーンには「2023」という文字が表示される。年代を示すその数字はどんどんさかのぼっていき、「2004」でストップ。独立前を示す文字に会場がざわつく中、赤西がスタンドマイクの前に登場した。オーディエンスの視線を一身に受け、彼がそっと歌い始めたのは、10代の頃に自身で作詞作曲した楽曲「ムラサキ」。幻想的な紫の光を浴びながら、赤西はファンから長く愛されてきたこの曲で繊細な歌声を紡いだ。熱を帯びたバンドサウンドをバックに2005年発表の「care」をまっすぐに届けたあと、赤西は花道を歩いてセンターステージへ。彼は光のベールに包まれながら、美しいピアノの音色に乗せて「Eternal」をたおやかに歌い上げた。

「皆様、ようこそお越しいただきました」と赤西は観客に挨拶。「独立して10周年ということで、独立する前に最初に作った曲『ムラサキ』から、なるべく順を追ってやっていきます。みんなで一緒に振り返りながら、ご堪能していただけたらなと思っている所存でございます」と彼が述べると、オーディエンスはビール型のユニークなライトを高く掲げて応えた。「LOVE JUICE」のイントロが流れると会場は歓声に包まれる。スポットライトが交錯する舞台で、赤西はダンサーを引き連れてクールにステップを踏んだ。彼はラテンの雰囲気を感じさせる「Wonder」、レゲエ調のナンバー「TIPSY LOVE」をピースフルなムードで歌い、そのまま「Hey What's Up?」へ突入。カラフルなライトに彩られながら、赤西は立体的なステージを歩き回って軽やかに歌を届けた。

センターステージで「Go Higher」「Sun Burns Down」といったアッパーチューンをダンサーとともに披露し、会場をヒートアップさせた赤西。「アイナルホウエ」で温かなメッセージを歌い上げたあと、彼はアルコールを飲み、「乾杯! 10周年おめでとう!」と声を弾ませた。赤西は「『ムラサキ』とか『care』とか、そこらへんの昔の曲って、歌っていて精神的に削られる部分もあります。恥ずかしさというか……みんな、『LOVE JUICE』とか知ってますか? 俺はかすかに知ってる。俺よりみんなのほうが聴いてると思います」と頬を緩ませ、フレンドリーにトークを展開。「10代の人ー?」とオーディエンスの年齢層を確認し、10代から70代までの幅広い層のファンが集まっていることがわかると驚きの表情を浮かべた。

「10周年なので、いろんな人が遊びに来てくれてる」と赤西が話を切り出すと、YouTubeチャンネル「NO GOOD TV」の映像が流れ、山田孝之とジミーMackeyが登場。3人はグッズ紹介をするという内容で「NO GOOD TV」の収録を始めた。赤西が「『Choo Choo SHITAIN』から仕事での関係性が始まって。1回“Choo”して、そこから始まって、僕があまり得意じゃないMCとか、やりたいこととかに付き合ってくれているという。素晴らしくて、みんな大好きで感謝していますよ」と山田への感謝の思いを述べると、山田も「こちらこそですよ。こんな場に立たせてもらって楽しい」と言葉を返す。そして3人は乾杯して赤西の独立10周年を祝った。

ここまで独立前の楽曲を披露してきたが、ライブ中盤から赤西は独立後の楽曲をパフォーマンス。「Good Time」ではトロッコに乗って客席を回り、オーディエンスを喜ばせた。トロッコで赤西はバックステージにたどり着き、アコースティックスタイルで「Let Me Talk To U」を歌唱。アコースティックギター、ピアノ、カホンによる柔らかな音色に乗せて、慈しむように愛にあふれた言葉を紡ぎ上げた。

「Baby」を切なく歌い上げたあと、赤西は「Summer Loving」「Summer Kinda Love」とサマーソングを続けて投下。メインステージに戻るとギターを携えて、レーザーライトが交錯する中で「Mi Amor」をエモーショナルに披露した。

「Choo Choo SHITAIN」が始まると、バックステージに山田が登場。山田はトロッコに乗り込み、赤西が待つセンターステージへと向かった。遠く離れた赤西と山田は見つめ合いながら、「Choo Choo SHITAIN!」とお互いに向かって手を伸ばす。しかし2人はセンターステージで合流するも、ステージが時計回りに回転してなかなか近付くことができない。最終的には赤西が山田を追う形で、ステージを駆け回りながら追いかけっこを始めるが、山田がメインステージへと走り去ってしまい、赤西はセンターステージに取り残されてしまった。「Blessèd」では赤西が白いスモークに包まれながら昇降ステージで上昇。会場を見渡しながら歌を届けたあと、スポットライトによる演出に彩られながら「Love Yourself」「Yesterday」を鮮やかにパフォーマンスした。

赤西は「THANK YOU」を通してオーディエンスに感謝の思いを伝え、「早いもので次がラストの曲になります。最後の曲は、今日年代順になってない唯一の曲です。秘密を1つ明かそうと思って……実はこの曲は独立すると決めたときに作りました。普通に聴いたらラブソングなんですけど、実はファンのみんなに向けて、そのときの思いを書いた曲です」と明かした。「また違ったふうに聴こえると思うので、皆さん最後にこの曲を聴いて帰ってください」と述べ、赤西が歌い始めたのは2013年に発表された「Love Song」。赤西はチェアに座り、あふれんばかりの愛を大切なファンにじっくりと伝えてステージをあとにした。

赤西がステージを去ったあと、スクリーンには彼からファンへの感謝のメッセージが映し出される。「赤西仁として最高の芸能人生を送ることができました。心から感謝しております。もう何も思い残すことはありません。今までありがとう」という文字のあとには「がしかし よくよく考えてみると色々物足りない部分もあるので、まだまだやっていきます。今日もありがとう。これからも末長く宜しくね」という言葉が記され、会場は温かな拍手に包まれた。

赤西仁「JIN AKANISHI 10th Anniversary Live 2023」2023年7月1日 国立代々木競技場第一体育館 セットリスト

01. ムラサキ
02. care
03. Eternal
04. LOVE JUICE
05. Wonder
06. TIPSY LOVE
07, Hey What's Up?
08. Seasons
09. Temporary Love
10. Go Higher
11. Sun Burns Down
12. アイナルホウエ
13. Good Time
14. Let Me Talk To U
15. Baby
16. Summer Loving
17. Summer Kinda Love
18. Mi Amor
19, We the Fire
20. Baila
21. Dayum
22, Choo Choo SHITAIN
23. Blessèd
24. Love Yourself
25. Yesterday
26. No Good
27. THANK YOU
28. Love Song

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