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眉村ちあき涙にあふれたツアー最終日、マユムラーにメッセージ「ニッコリンコでありますように!」

「肉喰え」でダイブする眉村ちあき。
4か月前2023年12月10日 5:07

眉村ちあきの全国ツアー「CHIAKI MAYUMURA Tour “一切合SAI”」最終公演が12月8日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールで開催された。「一切合SAI」は眉村が最新アルバム「SAI」を携えて、キャリア史上最多となる25公演に臨んだツアー。彼女は「骨折する気持ちでライブしますので、どうか皆様最後までお楽しみ下さいませ!」とツアーへの並々ならぬ思いを語っていた。

「肉喰え」でダイブ

7カ月間にわたるツアーの最終地点となった恵比寿ザ・ガーデンホールには、小さな子供から大人までさまざまなマユムラー(眉村ちあきファンの呼称)が集まり、眉村が幅広い世代に愛されていることがうかがえた。開演前には本人が「みんなニコニコでスキップで帰れるように周りの人の迷惑になるような異常な行動は避けましょう!」と注意事項をアナウンス。1曲目「ナントカザウルス」でエネルギッシュな歌声を放つと、オーディエンスはその力強い歌声に負けじと、タオルを振り回したり拳を振り上げたりする。続く「ピカレスクヒーロー」ではダンサブルなトラックに乗せて、マユムラーが心も体も解放するかのように踊った。さらなる熱気を呼び起こすように「肉喰え」がドロップされると、眉村は興奮のあまりフロアにダイブ。マユムラーに体を支えられながら、とめどない衝動を歌声で表現した。

師匠との共演

熱狂に包まれたホールで、眉村は友情がテーマの「平成黎明GAL」を披露。場内には“ギャルコール”がこだまし、ピースフルなムードに染まる。その後も、ハードロック風のアレンジがプラスされた「レイニーデイ」や“ドキドキ”がテーマの「春一番」、ギターやドラム、キーボードを1人で奏でた「十二支のアマゾン」で彼女の多彩な表現力が存分に発揮された。

フロアを見渡して「会いたかったよ。粒どもよ。ひじきみたいだね」と独特な語彙でマユムラーを歓迎した眉村は、下積み時代からお世話になったという師匠・TACOS BEATSをステージに呼び込み「浜で聴くチューン」をデュエット。2人のパフォーマンスで心地のいいグルーヴが生み出され、マユムラーは自然とハンズアップした。TACOS BEATSとのコラボを心から楽しむように笑みを浮かべていた眉村だったが、「Natto」では凛とした顔つきで納豆について歌い上げた。

“セレクト”されたマユムラーは

「みんなはボコボコにしたいやついる? あたしが代わりにボッコボコにしてやるよ」という言葉をきっかけに始まったのは「ぢごくに落ちて心から泣け」。ファンの鬱憤を晴らすように、眉村はソウルフルな歌声と気迫に満ちたギターサウンドをホール中に轟かせ、この日のハイライトを作り出す。ライブが折り返しを過ぎた頃、ライブではおなじみの「セレクトピーポー」のコーナーへ。これについて彼女は「客席の中からセレクトされたピーポーは、みんなと違う動きをさせられます。みんなは選ばれたくない“競技”です」と説明し、「今回は私と一緒に演奏するのはどう?」と観客を誘う。眉村からの無茶振りを恐れ、オーディエンスの大半が目を背ける中、指名されたのは「JUICY」というロゴ入りキャップを被った男性。眉村から「シールのところを押さえればいいから。ずっと“ギーギーギーギー”で大丈夫」とアドバイスを受け、“JUICY”はギターを手にする。そして「neko」に移ると“JUICY”のギターとともに眉村のデスボイスが響き渡った。たまたま選ばれたにもかかわらず、巧みなギタープレイを繰り広げたJUICYに向けて大きな歓声が沸く中、眉村は「ソングライティング能力が神がかっている曲です」と自画自賛しつつ、瑞々しいロックチューン「凸凹」を歌唱した。

あふれ出る涙

難度が高いダンスを急ぎ足でレクチャーしたあと、マユムラーとともに「マルコッパ」を踊った眉村。終盤ではこらえていた涙があふれ出てしまう。「ツアーで3回ぐらいしか泣いてないのに……」と漏らしつつ、気持ちを切り替えようと「今から美声を届けます」と宣言した彼女は、「ソーシャルネットワークビジネスだっけ? 『SXSW』(サウス・バイ・サウスウエスト)に出ます!』と声を張り上げ、3月にアメリカ・テキサス州で開催されるこのイベントへの出演を告知。「ピッコロ虫」を英語詞を交えながら歌い、本編を終えた。

小芝風花の主演映画の主題歌を初披露

観客がアンコールを求める拍手をする中、スクリーンではレディー・ガガを敬愛する眉村が主題歌を担当する小芝風花の主演映画「レディ加賀」の予告が流れる。映像が終わると、赤い着物に着替えた眉村が登場。映画の主題歌となる新曲「バケモン」を初披露した。無邪気な笑顔を見せた眉村は「脊髄の裏から髪の毛の先まで心を込めます」と意気込みを伝え、表情を引き締める。そしていよいよ最後の曲「未来の僕が手を振っている」へ。受験生のために書き下ろしたこの曲をミラーボールに光に照らされながら歌い、マユムラーの未来を明るく照らした。オーディエンスの温かな拍手を受けて再び涙を流す眉村。投げキッスを繰り返した彼女は、名残惜しそうにステージを去った。スクリーンには「あなたの明日がニッコリンコでありますように!」という直筆メッセージが映し出されていた。

セットリスト

眉村ちあき「CHIAKI MAYUMURA Tour “一切合SAI”」 2023年12月8日 恵比寿ザ・ガーデンホール

01. ナントカザウルス
02. ピカレスクヒーロー
03. 肉喰え
04. 平成黎明GAL
05. レイニーデイ
06. 春一番
07. 十二支のアマゾン
08. 浜で聴くチューン
09. Natto
10. 秘密の恋(BAND ver)
11. ぢごくに落ちて心から泣け
12. 本気のラブソング
13. 顔ドン
14. neko
15. 凸凹
16. あたかもガガ
17. マルコッパ
18. Lovely days
19. 大丈夫
20. ピッコロ虫
<アンコール>
21. バケモン
22. 未来の僕が手を振っている

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