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オレンジスパイニクラブ、トオミヨウ交えたツアー最終公演でパンクチューン連発

「2nd Full Album『Crop』Release ONEMAN TOUR 2023 -見えないものに愛を-」最終公演の模様。(Photo by 冨田味我)
5か月前2023年12月11日 9:01

オレンジスパイニクラブの全国ツアー「2nd Full Album『Crop』Release ONEMAN TOUR 2023 -見えないものに愛を-」最終公演が12月9日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)で開催された。

オレンジスパイニクラブにとって過去最大規模の会場で行われた本公演。メンバーがファンのお悩み相談に応えるラジオ「オレスパのちょこラジライブ」の影ナレを経て、客席の照明が落ちる。部屋を模したステージにはソファ、ランプ、カーテンなどが設置されており、端に置かれたドアから4人が“入室”。ライブは「Crop」で華々しく幕を開け、「ルージュ」「タイムトラベルメロン」が立て続けに披露されると、客席から黄色い歓声が上がった。

ライブ当日の朝、自宅のエレベーターで“作業着を着たおじさん”と乗り合わせたと話すスズキユウスケ(Vo, G)。「エレベーターの中で2人きり。『明日からまた寒くなるみたいだよ』って言われて。勘弁して欲しいですね、あったかくなったり寒くなったりね、みたいな会話をして。僕が先にエレベーターを降りたんですよ。そしたら後ろから『いってらっしゃい!』って言われて。俺テンパって『わかりました!』って言っちゃって」というほっこりエピソードが観客の笑いを誘った。

「no reason」「ノーバイブ」でフロアの熱気が急上昇したのち、ゆりと(Dr)のドラムソロを挟んで「洒落」がスタート。性急なビートに乗ってスズキナオト(G, Cho)のギターソロが炸裂する。「東京の空」では真っ赤なライトが点滅する中、スズキ兄弟とゆっきー(B, Cho)は歪んだ音色を響かせた。続いて、最新アルバム「Crop」にアレンジャーとして参加したトオミヨウ(Key)が登場し、5人編成になるオレンジスパイニクラブ。同アルバムの収録曲「ハルによろしく」、初期楽曲「タルパ」「まいでぃあ」がキーボードを含むアレンジで披露される。「キンモクセイ」では黄色いライトに染め上げられたステージで、スズキ兄弟のハイトーンが切なく混ざり合った。

ユウスケの「ここらでちょいと踊りましょう!」という掛け声で始まる「ピンクフラミンゴ」。彼はギターを下ろし、ハンドマイクで身振り手振りをしながら歌声を届ける。トオミの抒情的なピアノの音色が響いた「hug.」を経て、「好きな人と気持ちを分け合ってください」とユウスケが語り披露されたのはラブソング「パピコ」。息の合ったバンドアンサンブルを奏でる4人に、観客の視線は釘付けになった。

ピンスポットライトに照らされながら、野太い8分音符を奏でるゆっきー。「君のいる方へ」をきっかけに4人の演奏は急速に熱を帯び、そのまま「急ショック死寸前」へとなだれ込む。シャウトにも似た声で歌うユウスケと、飛び跳ねながらギターをかき鳴らすナオト。全速力で駆け抜けるように「モザイク」「エブリディ・ロックンロール」「敏感少女」を畳みかけ、4人はステージを去った。

アンコールに応えて姿を現したオレンジスパイニクラブは「イージーゴーイング」を披露。“気楽にいこうぜ”というメッセージがフロアにこだまする。パンク調のショートチューン「スリーカウント」で彼らは再びすさまじい熱量を放ち、約2カ月にわたった全国ツアーの幕を閉じた。

セットリスト

オレンジスパイニクラブ 「2nd Full Album『Crop』Release ONEMAN TOUR 2023 -見えないものに愛を-」2023年12月9日 Zepp Shinjuku(TOKYO)

01. Crop
02. ルージュ
03. タイムトラベルメロン
04. no reason
05. ノーバイブ
06. 洒落
07. 東京の空
08. 理由
09. ハルによろしく
10. タルパ
11. まいでぃあ
12. キンモクセイ
13. 9分間
14. ピンクフラミンゴ
15. hug.
16. パピコ
17. 君のいる方へ
18. 急ショック死寸前
19. モザイク
20. エブリディ・ロックンロール
21. 敏感少女
<アンコール>
22. イージーゴーイング
23. スリーカウント

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