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世界を翔るビッケブランカが作り上げた“ホーム感”、「RAINBOW ROAD」はまだまだ続く

ビッケブランカ(撮影:タカギユウスケ[LiveYou])
4か月前2023年12月30日 4:06

ビッケブランカのライブイベント「Vicke Blanka presents RAINBOW ROAD -翔-」が12月28日に東京・TOKYO DOME CITY HALLで開催された。

世界を駆けた先に作り上げた“ホーム感”

「RAINBOW ROAD -翔-」はビッケが「1年に一度ファンと集まることができる特別な場所」として2022年に立ち上げたイベントの第2弾。2023年、国内のみならずフェスなどの出演で世界を飛び回った彼は、たくさんの刺激を受けた1年間を総括するかのようなステージで観客を楽しませた。なお、このライブの模様はCSテレ朝チャンネル1で全国に生中継された。

荘厳なSEに合わせて登場したビッケは、マイケル・ジャクソンの有名なライブシーンのように、歓声を浴びながらしばし静止。そして「天」で朗らかにライブをスタートさせ、会場中のファンにピースサインやグッドサインを送った。バイオリン2本やキーボード&コーラスを含む大所帯のバンド演奏と、多彩なジャンルを取り入れたビッケの楽曲は相性抜群。疾走感あふれる「アシカダンス」では彼が弾く鍵盤の音色とリッチなサウンドがグルーヴィに絡み合い、EDMナンバー「蒼天のヴァンパイア」ではパッドを叩くビッケとドラマーのセッションが白熱した。

ステージには横長のLEDが設置されており、その上部は階段で登ることができる第2のステージ。そこへ登り「見晴らしがいいです」と言ったビッケは、まるで走行中の電車の上に座っているかのような映像演出とともに「ポニーテイル」を届けた。「Luca」「Bitter」で観客をチルアウトさせた彼は、本イベントへの思いを語り出す。ファンとの交流の場という自身のイメージを実現できたことを噛み締め、この空間を“ホーム感”と表現した。

また、ビッケはポーランドでとある現地ファンから楽曲「Moon Ride」の演奏を熱望されたことなど、海外公演のお土産話を披露。ライブの盛り上がりを回想して「僕たちが一緒に育てた曲が海外でも熱狂を生むというのは本当にすごいこと」と実感を込めて語り、「そしてこうしてたくさんの人が集まってくれた。僕としては最高の1年だったなと思います」と感謝の言葉を口にした。「しばらく潜ります」という彼の宣言ののち、ライブが「Stray Cat」で再開すると、スタイリッシュかつシリアスな楽曲が連続。「Snake」ではビッケがステージ上段で踊り狂い、「ミラージュ」では強い哀愁が場内を包み込んだ。

紐解けない、紐解く必要もないライブの神秘

その後、芯のある声でバラードナンバー「Echo」を歌い上げ、会場に感動的なムードを広げたビッケ。彼はスタッフやファンへの感謝の気持ちを述べ「心から幸せ者だなと思いながら、今の曲をやっていました。“虹の道”はまだまだ続きます。実現させるという気概は強くあります」と胸を張った。

「まだ終わりじゃないよ? 今日は」と言ったタイミングで客席から子供の笑い声が聞こえると、ビッケは「しばらく聞こうか」と柔らかい表情を浮かべる。ほほえましい出来事に方々から笑いが漏れる中、彼は「どこまで意味を理解しているとか、それとは関係なく笑みがこぼれてくるって、すごいことだと思いませんか?」「僕たちが音楽を鳴らして、あなたたちが何かを感じてくれる。どういうメカニズムでしょうか? これは紐解けないような気がします。紐解く必要もないのかもしれません。実際、僕たちが今できてるからいいかなと思います」と音楽やライブ空間が持つ神秘めいたものに思いを馳せた。

続けてビッケは「またいろんな場所で会えることを祈っています。海外ばっかり回って体型が崩れてきたと思われないように精進しつつ、でも攻めた気持ちでいろんなものを吸収し、また新しい音楽を皆さんに投げつける。その心意気でがんばっていこうと思います。今年は1年間どうもありがとうございました。来年も1年よろしくお願いします」と意気込みを語った。

どうなるか知らないよ!急きょリクエスト曲を演奏

「もう悔いはない?」とビッケが観客に問いかけると、ポーランドのエピソードにちなんで「Moon Ride」のリクエストが飛んでくるという、洒落の利いた展開に。「どうなるか知らないよ!」と言って彼がレスポールを構え、急きょ取り入れたとは思えない高いクオリティでロックチューン「Moon Ride」を演奏すると、観客の熱狂を誘うとともにライブが最終ブロックに突入した。

「This Kiss」からは仮面を付けたダンサー4人がビッケと一緒に洒脱な振付を披露。キラーチューンの連続で高まるばかりのフロアの熱は、「Ca Va?」で最高潮に達した。そのラスト、ビッケはたっぷりと時間を使い、観客1人ひとりと目を合わせる勢いで会場中に挨拶。そして3月にリリースし、この1年を象徴する楽曲となった「革命」でシンガロングを巻き起こした。「私はできる 私を信じれば」というフレーズが力強く響いたのち、ラストナンバーとして披露されたのは、アカペラで始まった「Changes」。さらなる変化を渇望するかのようにこの曲が歌い上げられ、「RAINBOW ROAD -翔-」は大団円を迎えた。

CSテレ朝チャンネルでは本公演のライブ本編と密着映像からなる番組を2月11日にオンエア。ビッケは3月に大阪、神奈川、東京のBillboard Liveにてファンクラブイベント、5月4日に大阪・フェスティバルホールにて「RAINBOW ROAD -伝-」を開催する。

セットリスト

「Vicke Blanka presents RAINBOW ROAD -翔-」12月28日 TOKYO DOME CITY HALL

01. 天
02. アシカダンス
03. 蒼天のヴァンパイア
04. ポニーテイル
05. Luca
06. Bitter
07. WALK
08. まっしろ
09. Stray Cat
10. Sad In Saudi Arabia
11. Snake
12. ミラージュ
13. 北斗七星
14. Echo
15. Moon Ride ※観客リクエスト曲
16. Winter Beat
17. This Kiss
18. Ca Va?
19. ウララ
20. 革命
21. Changes

ライブ情報

RAINBOW ROAD -伝-

2024年5月4日(土・祝)大阪府 フェスティバルホール

French Link Special Live 2024

2024年3月10日(日)大阪府 Billboard Live OSAKA
[1st]OPEN 14:30 / START 15:30
[2nd]OPEN 17:30 / START 18:30

2024年3月21日(木)神奈川県 Billboard Live YOKOHAMA
[1st]OPEN 17:00 / START 18:00
[2nd]OPEN 20:00 / START 21:00

2024年3月31日(日)東京都 Billboard Live TOKYO
[1st]OPEN 14:30 / START 15:30
[2nd]OPEN 17:30 / START 18:30

オンエア情報

CSテレ朝チャンネル1「Vicke Blanka presents RAINBOW ROAD -翔-」

2024年2月11日(日)12:00~

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