JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

“いつもと違う”WANIMAがレア曲やサザンカバー披露、初のビルボード&アコースティック公演完遂

3月6日にBillboard Live OSAKAで撮影されたWANIMAと宗本康兵。(Photo by Jon…)
約1か月前2024年03月07日 9:04

WANIMA初のビルボードライブ「WANIMA 1Time Acoustic Live」が3月に開催された。

「WANIMA 1Time Acoustic Live」は3月2日に東京・Billboard Live TOKYO、4日に神奈川・Billboard Live YOKOHAMA、6日に大阪・Billboard Live OSAKAで各日2公演開催されたアコースティックライブ。全公演セットリストが異なり、1月に配信リリース、昨日3月6日にアナログ盤が発売されたアコースティック作品「1Time」の収録曲をはじめ、WANIMAの代表曲やレア曲、さまざまなアーティストの楽曲のカバーがそれぞれ披露された。なお、WANIMAが全編アコースティックセットでパフォーマンスするのはこれが初。ここでは6日にBillboard Live OSAKAで行われた2nd公演の模様をレポートする。

WANIMAのライブのSEといえば2018年発表のアルバム「Everybody!!」の収録曲「JUICE UP!!のテーマ」がおなじみだが、本公演でWANIMAは、コンセプトに合わせて「1Time」より「HOME(2024 ver.)」をセレクト。穏やかなメロディが流れる中、KENTA(Vo, B)、KO-SHIN(G, Cho)、FUJI(Dr, Cho)、サポートピアニストの宗本康兵が客席後方から登場すると、観客は温かい拍手で迎える。4人はゆったりとした足取りで客席エリアを通ってステージの椅子やソファに着席。リラックスした様子のKENTAが「いつもと違うWANIMAをどうぞよろしくお願いいたします」と挨拶し、「For you(2024 ver.)」の演奏へつなげる。柔らかな音色にKENTAの優しい歌声が重なり、しっとりとライブの幕が開けた。

場内が一気にチルアウトムードになったところで、KENTAは机に用意された飲み物入りのグラスにライムを絞りつつ、かしこまった口調で東京、神奈川、大阪でのビルボード公演を振り返る。普段のWANIMAのライブでは拳や手が力強く上がることが多いが、この日もKO-SHINによる乾杯の音頭を受け、観客はグラスを上品に持ち上げた。そしてWANIMAは2015年リリースのEP「Think That...」より「TRACE」を演奏。疾走感のあるパワフルなオリジナルバージョンのサウンドを、ウィンドチャイムやアコースティックギターの音色が煌めく幻想的なナンバーに昇華してみせた。

さらにWANIMAは先ほどSEとして流した「HOME(2024 ver.)」を演奏。続く「終わりのはじまり(2024 ver.)」ではカホンとピアノの軽やかなリズムでオーディエンスの体を揺らす。KENTAは生まれ育った熊本への思いを語りつつ、ノスタルジーな「りんどう(2024 ver.)」を故郷への愛を表現するように力強く歌い上げた。メンバー紹介パートではKENTAがFUJIとフランクなやりとりを繰り広げたあと、絶対音感を持つ宗本を「これからも一緒に曲を作っていきたい」と紹介。その後、コロナ禍に制作された「Feel」ではKENTA、KOSHIN、FUJIの心地よいハモリが響き渡り、場内に感動的なムードが漂った。

このビルボードライブで見どころの1つだったのが、カバー曲のパフォーマンス。KENTAは各公演でメンバーが好きな楽曲、リスペクトしているアーティストの楽曲をカバーしてきたことを前置く。観客の期待感が高まる中、今回はサザンオールスターズの「真夏の果実」をカバーすることをKENTAが告げると客席から歓声が上がった。彼は「サザンとの共通点を無理やり挙げるとしたら……エロカッコいい曲があるところ(笑)」と語りつつ、「真夏の果実」について「この曲はいろいろな人がカバーしとるけど、やっぱ桑田(佳祐)さんヤバいわ。本家がすごすぎる」と絶賛。しかしその後のパフォーマンスでは気後れすることなく堂々と歌い上げ、バンドは潮騒を感じさせるさわやかなサウンドを響かせた。なお、このほかの公演では藤井風「優しさ」、BEGIN「三線の花」、村下孝蔵「初恋」、サカナクション「忘れられないの」、荒井由実の歌唱バージョンで知られる「卒業写真」といった楽曲のカバー、そしてMONGOL800に提供した「てぃんがーら」のセルフカバーが披露された。

さらにKENTAが渾身の歌声を響かせたレア曲「エム」、「大事な曲」と紹介してから奏でられた「離れていても」が続けられ、あっという間に公演終盤に。KENTAは「終わりたくないなあ」と名残惜しみつつも、「また2年か1年に1回、こうやってアコースティックでやれたら」と展望を述べる。最後に「Hey yo…(2024 ver.)」を感傷的に歌い上げ、WANIMAは場内をエモーショナルなムードに導いてライブを終えた。

「WANIMA 1Time Acoustic Live」2024年3月6日[2nd] Billboard Live OSAKA セットリスト

01. For you(2024 ver.)
02. TRACE
03. HOME(2024 ver.)
04. 終わりのはじまり(2024 ver.)
05. りんどう(2024 ver.)
06. Feel
07. 真夏の果実(オリジナル:サザンオールスターズ)
08. エム
09. 離れていても
10. Hey yo...(2024 ver.)

JOYSOUND
JOYSOUND.COMカラオケ歌うならJOYSOUND

関連記事

WANIMA

SUPER EIGHTとWANIMAが対バン、「EIGHT-JAM FES」で

1日
「WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2024」キービジュアル

WANIMA主催フェス「1CHANCE FESTIVAL」今年も開催!日程&会場は

4日
「テレビ朝日ドリームフェスティバル2023」ビジュアル (c)テレビ朝日ドリームフェスティバル2023 写真 岸田哲平

キンプリ、スカパラ、BE:FIRST、Perfumeら出演 テレ朝主催「ドリフェス2023」を8時間放送

12日
「VIVA LA ROCK 2024」ロゴ

「ビバラ」最終発表でペトロールズ、フレデリック、BREIMEN、秋山黄色ら追加&タイムテーブル公開

19日
「VIVA LA ROCK 2024」ロゴ

「ビバラ」第5弾でAwich、スカパラ、Vaundy、PEOPLE 1、星野源、マイファス、WANIMAら追加

約1か月
「SUPER DRY SPECIAL LIVE Organized by ONE OK ROCK」ビジュアル

ONE OK ROCKがドームで対バン お相手はWANIMA、Awich、Vaundy

約2か月
WANIMA「Feel」パフォーマンス映像より。

WANIMA「Feel」パフォーマンス映像公開、撮影は地元・熊本のパチンコ大和で

2か月
「JAPAN JAM 2024」ロゴ

「JAPAN JAM」第2弾発表でマイファス、INI、リーダーズ、結束バンド、WANIMAら36組追加

2か月
WANIMA

WANIMAが地元・熊本のパチンコ大和より配信ライブ、アコースティックでお届け

3か月