大橋トリオのホールツアー「ohashiTrio HALL TOUR 2018」の東京公演が5月25日にNHKホールで開催された。このツアーは3月30日の千葉・千葉市民会館大ホールから6月16日の大阪・NHK大阪ホールまで15会場で実施中。多くの会場でチケットがソールドアウトしており、東京公演も満員となった。
スピーカーをかたどった照明装置がステージ上でカラフルに光る中、この日のライブは「VENUS」でスタート。スリリングなサウンドと大橋の優しい歌声で会場は高揚感に満たされ、自然と観客から手拍子が沸き起こった。そろいの衣装を身にまとったTHE CHARM PARK(G)、近藤零(B)、伊澤一葉(Key / the HIATUS)、小林創(Organ, Key)、武嶋聡(Sax)、神谷洵平(Dr)という凄腕のバンドメンバーは、卓越した演奏を繰り出しながらもリラックスした雰囲気で、どこかコミカルにも感じさせるステージングでオーディエンスを楽しませた。
大橋がバンドメンバーと共に美しいハーモニーを響かせた「SHE」などを経て、ライブ中盤は恒例の「マイク1本コーナー」。まずは大橋とTHE CHARM PARKがアコースティックギターを持って1本のスタンドマイクの前に立ち、仲よさげにトークをしながら、多くの人々から愛されているヒットソングをカバーした。さらにメンバー全員でマイク1本を囲み、アコースティック編成でのパフォーマンスも披露。この日限りのアレンジで自由なセッションを繰り広げ、会場中を笑顔で満たした。
ライブ終盤も、雄大な景色を想起させる「鳥のように」や高揚感あふれる「Embark」などバラエティに富んだ楽曲で会場は大盛り上がりに。アンコールも約45分間にわたってたっぷりと行われ、最後は大橋に対し来場者から惜しみない拍手が贈られた。