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吉田山田、2人で“人生”歌うアコースティックツアー京都で幕

5年以上前2018年10月17日 9:03

吉田山田が10月11日に京都・KYOTO MUSEにて全国ツアー「吉田山田ツアー2018 <Acoustic Set>」の最終公演を実施した。

SEが鳴り、オーディエンスの温かい手拍子に迎えられた吉田山田は、“2人の旅”をモチーフにした楽曲「RAIN」でライブを開始。フロアに集まった老若男女のファンを見渡しながら山田義孝(Vo)は「ハロー、京都」と挨拶をし、満面の笑みと共に歌声を届けて観る者を魅了した。2曲目「OK」では吉田結威(G, Vo)がループマシンを使ってパーカッシブなアコギのサウンドを重ね、アコースティックセットならではのステージングを展開。サウンド作りを吉田に任せていた山田は、ステージから身を乗り出すようにしながらコール&レスポンスを促し、会場内の一体感を生み出した。

MCに入ると、吉田は2人きりで各地を回ってきたこれまでのツアーを振り返り「そのとき持ってる2人のすべてをお客さんに渡してきた」とコメント。吉田に「今日は楽しそうだね」と言われた山田は、「フロアに飛び込みたい」とはしゃいだ姿を見せていた。10月31日発売のニューアルバム「欲望」より「拝啓」を披露する際には、楽曲の題材となった「青春」を2人が語るトークを展開。高校時代、同級生でありながらまだお互いをよく知らなかった頃のエピソードが披露され、2人は当時の記憶を回想しながら「拝啓」で声を合わせ、会場内に心地よいハーモニーを響かせた。

ライブ中盤、ステージ上に用意された椅子に腰かけた吉田山田の2人は、「欲望」というアルバムのテーマが「人生」であることを伝え、「人生は泣き笑い」という歌い出しで始まるバラード「泣き笑い」をしっとりと歌い上げた。新曲「もやし」では、山田がツアーで回った各地の公演や高架下で深夜に練習を重ねてきたというリコーダーを披露。会場中のオーディエンスの注目が集まる中、山田は楽曲のアウトロで見事にリコーダーを吹いて喝采をさらった。

「こっから飛ばしていくぞ!」という吉田の呼びかけから披露されたのはアッパーチューン「YES!!!」。フロアから上がる「YES! YES! YES!」のシンガロングを受け、山田はステージ上を飛び跳ねるテンション高めのパフォーマンスでオーディエンスを楽しませていた。本編の最後を締めくくる楽曲「日々」では、吉田と山田が交互に優しい歌声をオーディエンスに届け、万雷の拍手を浴びながらステージをあとにした。

アンコールの代わりにオーディエンスによる「約束のマーチ」の大合唱が巻き起こると、吉田山田の2人はステージに再登場。アンコールでは10月21日に9回目のデビュー記念日を迎え10周年イヤーに突入することに触れ、吉田は「この10年はあっという間ではなかった。それはライブがあるからだと思います。皆さんの前で歌っている時間ってすごく濃厚で、これがあるから自分の人生を大事に過ごせている気がする」と口にし、ファンに感謝の言葉を述べた。「ライブって心の見せ合いみたい」と胸に手を当てた山田は、わざとらしく着ていたツアーTシャツをアピールし、おもむろに物販の紹介を始めた。防水のサコッシュの紹介では「中に汁物が入れられる」と個性的なアイテム紹介で観客を笑わせていた。

物販の紹介がひと段落すると山田は「ちゃんと届いてるなあって感じがする。顔見たらわかるよ。もしも一人ぼっちですごく寂しくて、どうしようもないときにはこの声を思い出してください。この歌を思い出してください」と声をかけ、ラストナンバー「つながる」を歌い始める。フロアからは自然と手拍子が巻き起こり、2人は最後まで熱の込もった歌声を会場内に響かせ、この日の公演の幕を閉じた。

なお吉田山田は11月17日の東京・東京国際フォーラム ホールC公演を皮切りにバンドセットの全国ツアー「吉田山田ツアー2018 <Band Set>」を開催。またアコースティックツアーのうち、地震と台風で延期となった公演を11月25日に北海道・札幌PENNY LANE24、12月13日に千葉・柏PALOOZAで行う。

吉田山田「吉田山田ツアー2018 <Acoustic Set>」※振替公演

2018年11月25日(日)北海道 札幌PENNY LANE24
2018年12月13日(木)千葉県 柏PALOOZA

吉田山田「吉田山田ツアー2018 <Band Set>」

2018年11月17日(土)東京都 東京国際フォーラム ホールC
2018年12月8日(土)大阪府 なんばHatch
2018年12月9日(日)福岡県 イムズホール
2018年12月16日(日)宮城県 Rensa
2018年12月26日(水)愛知県 Zepp Nagoya

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