JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

「サマソニ」2日目はスカパラ×桜井和寿で幕開け!レッチリやBABYMETAL、ヤバTら競演

4年以上前2019年08月24日 7:06

8月16、17、18日に千葉・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセおよび大阪・舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)にて音楽フェスティバル「SUMMER SONIC 2019」が開催された。この記事では千葉公演2日目の模様をレポートする。

2日目のMARINE STAGEのトップバッター・東京スカパラダイスオーケストラは、さっそく「DOWN BEAT STOMP」「銀河と迷路」といったゴキゲンなナンバーで来場者を歓迎。桜井和寿(Mr.Children)をゲストボーカルに迎えた「リボン」では、桜井の伸びやかな歌声が朝のアリーナに響き渡った。スカパラと同時刻にMOUNTAIN STAGEで始まったヤバイTシャツ屋さんのステージは「あつまれ!パーティーピーポー」でド派手に幕開け。間髪入れずに「かわE」「Universal Serial Bus」「無線LANばり便利」といったライブアンセムをプレイし、シンガロングを巻き起こした。こやまたくや(G, Vo)は「始まったぞー! どうも、BABYMETALです!」と冗談交じりに挨拶。「サマソニ」出演権をかけたオーディション「出れんの!?サマソニ!?2015」で出演して以来、4年ぶりの「サマソニ」に大興奮のこやまは、人で埋め尽くされたフロアを見渡して「見てください! この光景! MOUNTAIN STAGEに戻ってきましたよー!」とうれしさを噛みしめる。その後は4年前にも披露した「ネコ飼いたい」や人気曲「ハッピーウェディング前ソング」などを3人でパワフルに演奏した。

照りつける日射しの中、自然な足取りで現れた10-FEETは、海外アーティストの真似をするなどユーモアを交えつつ熱いパフォーマンスを展開。人気曲「goes on」「RIVER」に加え新曲「ハローフィクサー」を組み合わせたセットリストで観客を楽しませた。TAKUMA(Vo, G)の「あと3分20秒!」という叫びから、3人は「VIBES BY VIBES」を演奏し、加えて再び「RIVER」をワンフレーズ披露。持ち時間を目一杯使い、オーディエンスに充実した時間を提供した。SONIC STAGEのOfficial髭男dismは次から次へと押し寄せる観客を前に、「コンフィデンスマンJP」の主題歌としてヒットした代表曲「ノーダウト」で華やかにライブをスタート。人気曲を詰め込んだセットリストでフロアを沸かせ、最新曲「宿命」では盤石なバンドアンサンブルに乗せて藤原聡(Vo, Piano)の歌声が会場いっぱいに広がった。

MARINE STAGEの3番手を担ったマキシマム ザ ホルモンは、キラーチューン「恋のメガラバ」で勢いよく演奏を始め、さっそくオーディエンスを熱狂させる。中盤には浜崎あゆみの半生が描かれた小説「M 愛すべき人がいて」をオマージュした「M 隠すべき人がいて」と書かれた画像がビジョンに映し出され、ダイスケはんは「M……そう、MAN WITH A MISSIONのことです!」と叫んで観客の笑いを誘った。ホルモンは最後にライブ定番曲「恋のスペルマ」で会場に一体感をもたらしてライブを終えた。一方その頃SONIC STAGEでは木村カエラが、7月にリリースしたばかりの最新アルバムから表題曲「いちご」のアコースティックギター弾き語りでステージを開始。代表曲「バタフライ」では大合唱を巻き起こすなど、アットホームな雰囲気を作り上げた。

真昼のBEACH STAGEに登場したCHAIは、序盤から「CHOOSE GO!」「ボーイズ・セコ・メン」でビーチサイドにグルーヴィなサウンドを届けていく。「THIS IS CHAI」では4人がカラフルな装飾が施されたローブを身にまとい、息の合ったダンスパフォーマンスを繰り広げた。RAINBOW STAGEのSUPER BEAVERは代表曲「27」を皮切りに「証明」「予感」など人気曲を次々にプレイ。熱くエネルギッシュなパフォーマンスでオーディエンスの心をつかみ、シンガロングで一体感を作り上げた。

夕暮れのMARINE STAGEに“出没”したMAN WITH A MISSIONは、「database」で10-FEETのTAKUMA、「Out of Control」でZebraheadのマッティ・ルイス&アリ・タバタビィをゲストに迎えてのパフォーマンスを披露した。さらに「86 Missed Calls」にはFall Out Boyのパトリック・スタンプ、「Freak It!」にはスカパラの一部メンバーが登場。そして「Give It To The Universe」では布袋寅泰との白熱のセッションが行われ、豪華なサプライズの連続にフロアは終始熱気に包まれた。辺りが暗くなり始める中、RADWIMPSは最新オリジナルアルバム「ANTI ANTI GENERATION」収録の「NEVER EVER ENDER」や10年前に発表した「おしゃかしゃま」など新旧織り交ぜたセットリストでライブを展開。「いいんですか?」のサビでは自然と大合唱が起きた。最後は映画「天気の子」の主題歌でおなじみの「愛にできることはまだあるかい」を届け、ロマンチックな雰囲気で出番を締めくくった。

MOUNTAIN STAGEのトリを務めたBABYMETALは、SU-METAL(Vo, Dance)、MOAMETAL(Scream, Dance)にアベンジャーズと呼ばれるサポートメンバーを加えた3人編成でステージへ。和楽器の音色や祭り調のかけ声が印象的な「メギツネ」でパフォーマンスをスタートすると、SU-METALは「『SUMMER SONIC』、もっと声出せる?」と力強く叫び、観客はそれに呼応するようにステージへ声援を送った。「ギミチョコ!!」のキュートな振り付けと激しいパフォーマンスで観客の視線を引き付けると、彼女たちはそこから今年配信リリースされたナンバーを連投。アッパーな「PA PA YA!!(feat. F.HERO)」ではオーディエンスにタオルを振り回させ、「Elevator Girl」ではBABYMETALが炎の枠組みの“エレベーター”で昇降しているような映像演出で観客を圧倒した。ブラストビートが鳴り響く「ヘドバンギャー!!」ではSU-METALが鋭い目つきで力強く歌い、MOAMETALはフロアにスモークを噴射して観客を楽しませる。ラストナンバー「Road of Resistance」の冒頭ではSU-METALが手の動作でウォールオブデスを要求。続けて「かかってこいよ」とオーディエンスを煽り、フロアは混沌とした様相に。最後は観客と「We are! BABYMETAL!」と何度もコール&レスポンスを交わした。

2日目のMARINE STAGEのラストアクト・Red Hot Chili Peppersは演奏メンバーによるセッションでライブをスタートさせ、テンションを高めてから「Can't Stop」へと突入。それに合わせてアンソニー・キーディス(Vo)がステージに現れると、割れんばかりの歓声がフロア中に飛び交った。彼らはこの日「Scar Tissue」「Dani California」と人気曲を中心に披露。「Around the World」「Under The Bridge」「By the Way」なども熱演し、本編の幕を下ろした。アンコールの「Give It Away」では観客たちと大合唱。およそ1時間半にわたるパフォーマンスで2日目を締めくくった。