鈴木惣一朗によるソロユニット・ワールドスタンダードがデビューから2020年までにリリースした全楽曲のストリーミング配信が本日11月27日にスタートした。
1985年に細野晴臣のレーベル、ノン・スタンダードからデビューして以降、13枚のアルバムを発表したワールドスタンダードこと鈴木。フォーク、ポップス、テクノ、アンビエント、ワールドミュージックなど幅広いジャンルの影響を取り入れた音楽性で国内外にファンを獲得しているものの、一部のアルバムは入手困難であった。配信音源にはリマスタリングが施されており、海外リスナーのために日本語の曲名には英語タイトルが新たに付け直されている。なお、ワールドスタンダードは新作CD「エデン」を本日リリース。今作は配信ではなくCDのみで発売される。
ストリーミング配信について、鈴木は「不安要素もまだまだ多い中、ワールドスタンダードの音楽が少しでも暖炉の灯のような役目を果たせればと思い、今回、配信することと決めました」「より音楽の中身を知ってほしいのです。つまり、『ワールドスタンダードはいかにして今の音楽に辿り着いたのか?』ということです。配信された今までの音楽、まずはCDのみ発売される新作の音楽、同時に聴いてみてほしい」とコメントしている。
鈴木惣一朗 コメント
ワールドスタンダード名義で、1985年から2020年までにリリ ースしたアルバムすべてを配信で解禁します。不安要素もまだまだ多い中、ワールドスタンダードの音楽が少しでも暖炉の灯のような役目を果たせればと思い、今回、配信することと決めました。
準備には長い時間がかかりましたが、ワールドスタンダードが今まで頑なに封印してきた<音楽の届け方>が、解禁されるのです。全世界での配信であり、これから長く聴かれるものになるため、すべてのアルバムは一年もの時間をかけてテイチクの芝さん(TEMAS)と原真人くんによって慎重にリマスタリングされました。
海外のリスナーのために日本語の曲名については英語タイトルも新たに付け直されました。とうとう全貌が聴けることになり、これでようやくぼくのミュージック・ライフも一巡したようです。
レコード盤を買い始めたころは、「アルバムの制作過程は知らない方がいい」と思っていた時期もありました。「無垢のまま音と対峙すべき」などと思っていたのです。けれども今は、<作者のキャリアを知った上で聴く音楽の楽しさ>があると感じています。対象となる音楽家がどんな道程を経てきたのか、それまでどんなアルバムを作ってきたのかを知ることで、作品の奥深い世界に触れることが出来ます。
ワールドスタンダードの新作「エデン」のCDリリース日と、これまでの全アルバムの配信解禁日を同じにしたのもその理由です。繰り返しになりますが、より音楽の中身を知ってほしいのです。つまり、「ワールドスタンダードはいかにして今の音楽に辿り着いたのか?」ということです。配信された今までの音楽、まずはCDのみ発売される新作の音楽、同時に聴いてみてほしい。過去と現在そして未来をも《ひとつ》となるはずです。
楽曲数が多いのですが、ぜひ、それぞれのプレイリストを作って、ご家族やご友人と共有してください。
鈴木惣一朗
a.k.a. WORLD STANDARD