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Juice=Juice稲場愛香「私のアイドル人生は本当に幸せでした」約9年の思い込め笑顔で卒業

2年近く前2022年05月30日 13:01

Juice=Juiceが、単独コンサート「Juice=Juice CONCERT TOUR ~terzo~ FINAL 稲場愛香卒業スペシャル」を本日5月30日に東京・日本武道館にて開催。この公演をもって稲場愛香がグループおよびハロー!プロジェクトを卒業した。

稲場は2013年にハロプロ研修生として活動をスタートし、カントリー・ガールズの一員として2015年3月にデビュー。同グループを2016年に卒業したあとは2018年にJuice=Juiceに加入し、圧倒的なダンススキルと明るくキュートなキャラクターでグループを盛り上げてきた。3月より行われてきたツアー「Juice=Juice CONCERT TOUR ~terzo~」の千秋楽公演となる本日のコンサートは、フジテレビTWOでの生中継と全国の映画館でのライブビューイングも行われ、全国のファンが彼女の門出を見守った。

開演時刻になり照明が落ちると、Tの字に伸びたセンターステージを取り囲む客席は、稲場のメンバーカラーであるホットピンクのペンライト一色に。そこへグリーンの衣装に身を包んだJuice=Juiceの9人が登場し、「Va-Va-Voom」で凛々しくコンサートの開幕を告げた。そして4月にリリースした3rdアルバム「terzo」より「POPPIN' LOVE」を、メンバーでアイコンタクトをしながらかわいらしく初披露した。

最初の挨拶では稲場が「いよいよ千秋楽、そして私にとってはラストのコンサートということで、ついにこの日が来てしまいました! 本当にここまであっという間だったんですけど、9人の集大成を観てもらえるようにみんなで力を合わせていきたいと思います」と意気込みを語り、観客は声を発せずとも大きな拍手で思いを伝える。ハイキックが炸裂した「『ひとりで生きられそう』って それってねえ、褒めているの?」に続いては、井上玲音がボイスパーカッションで魅せる「STAGE~アガッてみな~」のほか、「ノクチルカ」「G.O.A.T.」といった「terzo」の収録曲を立て続けにパフォーマンス。また「Future Smile」では有澤一華がバイオリンをダイナミックに奏でた。

メンバーに順にスポットライトが当たったソロダンスからキレのいい群舞で圧倒したダンスパートに続いては、一転してファニーな表情が小気味よく弾ける「ポップミュージック」へ。その後は稲場を中心とした少人数編成のメドレーコーナーが展開されていく。稲場はまず昨年加入した有澤、入江里咲、江端妃咲の3人とフレッシュに「初めてを経験中」を歌い、工藤由愛、松永里愛の“ゆめりあいコンビ”とはエモーショナルに「好きって言ってよ」を歌唱。そして井上玲音とは背中合わせでピアノアレンジの「微炭酸」をデュエットし、植村あかり、段原瑠々と歌い始めた「続いていくSTORY」では、途中からピンクの衣装にチェンジしたメンバー全員が合流した。

年下組の工藤・松永・有澤・入江・江端による「雨の中の口笛」、年長組の植村・稲場・段原・井上による「Mon Amour」と、「terzo」に収録されているユニット曲に続いては、全員でボルテージを上げて「Fiesta! Fiesta!」をパフォーマンス。続く「GIRLS BE AMBITIOUS! 2022」ではメンバーがステージを左へ右へと駆け回り、観客の熱狂も高まっていく。そして「私が言う前に抱きしめなきゃね」「Goal~明日はあっちだよ~」などアッパーチューンを畳みかけ、「Magic of Love (J=J 2015Ver.) 」では段原が渾身のフェイクを響かせながら稲場へ抱きついた。植村の「Juice=Juiceファミリーの皆さんと心を1つにして歌いたいと思います」のひと言で始まった本編最後の楽曲は「Familia」。ここまでずっと笑顔で駆け抜けてきた稲場も、観客へ手を振りながら涙をこらえるような表情を見せていた。

一面ホットピンクのペンライトが輝く中、アンコールの拍手に応えて、ピンクのプリンセスドレス姿で稲場が再登場。ソロで歌唱したのは、2011年11月にリリースされたハロー!プロジェクトの合同ユニット・モベキマスのシングル「ブスにならない哲学」のカップリング曲「もしも…」だ。「もう少し 帰りたくない」「全部許しちゃうんだなぁ」などのセリフも、持ち前のあざとかわいさで表現してファンを魅了する。その後メンバー全員が合流し、仲間との絆を歌う「シンクロ。」をしっとりと披露した。

稲場は手紙を取り出し、卒業に際しての思いを読み上げていく。「4歳から歌とダンスに触れてきた私は、物心ついた頃からエンタテインメントの世界でお仕事がしたいと思うようになり、高校1年生のときからハロプロ研修生として活動することができました。2014年11月5日、カントリー・ガールズのメンバーとしてハロー!プロジェクトに加入させていただきました。メジャーデビューできたときの喜びは忘れられません」と声を震わせながら振り返る。「あえて言うならダンスが大好きというくらいしか自分には特徴がないなと思っていたあの頃。メンバーやファンの皆さんから『あざとい』という代名詞を付けていただいて、新たなキャラクターができたことで、アイドルとしての自分の役割を見つけられた気がします」「今でもカントリーのメンバーみんなには本当に感謝しています」と述懐した。

2018年にJuice=Juiceに加入してからの日々については「ほかのグループを卒業してからの加入という私を温かく受け入れてくださったこと、本当に感謝しています。正直当時は毎日が必死で、記憶が曖昧なところもあり、でもどんな私でも応援してくださる皆さんがいたから笑顔でいることができました」と感謝を伝え、メンバー1人ひとりへも愛情を込めたメッセージを送っていく。工藤へ「道産子魂、全部託したよ! そのくらい信頼しています。こんなにいい子はいないって何年経っても思わせてくれてありがとう。だからもっと自信を持ってね」と伝えると、工藤は泣き崩れる。そして稲場は「歴代の先輩方もおっしゃっていたように、『いつの時代のJuice=Juiceも最高!』って言ってもらえるようなグループ。それがまた明日からでも更新できるみんなだと確信しています」と、明日からの新たなJuice=Juiceへエールを送った。

このときBGMで流れていたのは、「未来へ、さあ走り出せ!」のオルゴールバージョン。稲場が「私の大好きなこの曲の歌詞のように、『あの頃の私よりは 少し強くなれたかな』と思えています。これまでの私の活動を通して誰かの力になれたかもしれないと思えたときに、心から喜びを感じました。そんな喜びをたくさん感じることができた私のアイドル人生は、本当に幸せでした。これからの私も1人の人間としてもっと自分を磨き、もっともっと強く成長していきたいと思います。また皆さんに会える日を楽しみに『がんばりまなかん』していきます!」と笑顔で締めくくると、割れんばかりの拍手が鳴り響いた。

そしてメンバー1人ひとりから、稲場への思いが伝えられていく。井上は「本番前に抱きつきに行こうと思ったんですけど、絶対泣くと思って、全然話もできなくて……。稲場さんが決めたことだから、胸を張って歩んでいっていただけたらと思います。この先寂しくなることもあると思うんですよ。私、稲場さんのことが大好きだから。放心状態すぎて語彙力が足りないですけど、大好きってことは伝わったと思います」と少しずつ言葉を紡ぎ、稲場とともにサブリーダーとしてグループを支えた段原は「いつも隣にいてくれるのが当たり前だった存在。これからのことがうまく想像できないけど、たくさんの愛で包んでくれて安心感もあったし、一緒にサブリーダーをやらせてもらって、いろんな景色を隣で見られてすごくうれしかったです」と笑顔で稲場へ愛を贈る。そしてリーダーの植村は最初に「愛香、おたん……」と言い間違えてしまい、稲場は「お誕生日は12月なんですよ!(笑)植村さんだなあ……」とすかさず笑顔でツッコミ。気を取り直して植村は「私がリーダーになって初めて見送るのが愛香で。それが愛香で本当によかったなと思います。だって大好きだから。本当に愛香がJuice=Juiceにくれたものって偉大だなと思っていて。大きさでは測れませんけど、それにすごく救われてますし、愛香が『明日からも大丈夫』と言ってくれたので、自信を持って私たちもこの先を歩んでいこうと思います」と宣言した。

最後のナンバーとして歌われたのは、稲場が選曲したという「如雨露」。稲場は「心に寄り添ってくれる歌詞が大好き。歌詞の『君』は皆さんやメンバーを思って歌いたいです」と紹介し、メンバーと顔を見合わせながら、笑顔で約9年におよんだアイドル人生を華々しく締めくくった。

なお稲場のソロ歌唱曲「もしも…」は各配信サイトにて明日5月31日より配信される。

「Juice=Juice CONCERT TOUR ~terzo~ FINAL 稲場愛香卒業スペシャル」2022年5月30日 日本武道館 セットリスト

01. Va-Va-Voom
02. プラトニック・プラネット
03. POPPIN' LOVE
04. 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?
05. STAGE~アガッてみな~
06. ノクチルカ
07. Future Smile
08. G.O.A.T.
09. 禁断少女
10. ロマンスの途中
11. DANCE NUMBER
12. ポップミュージック
13. 初めてを経験中(稲場・有澤・入江・江端)
14. 好きって言ってよ(稲場・工藤・松永)
15. 微炭酸(稲場・井上)
16. 続いていくSTORY(植村・稲場・段原)
17. 雨の中の口笛(工藤・松永・有澤・入江・江端)
18. Mon Amour(植村・稲場・段原・井上)
19. Fiesta! Fiesta!
20. GIRLS BE AMBITIOUS! 2022
21. 私が言う前に抱きしめなきゃね
22. Goal~明日はあっちだよ~
23. Magic of Love(J=J 2015Ver.)
24. Familia
25. もしも…(稲場)
26. シンクロ。
27. 如雨露

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