リリスクが夢を叶えた現体制ラストライブ、ヒップホップの聖地で見た最高の景色

リリスクが夢を叶えた現体制ラストライブ、ヒップホップの聖地で見た最高の景色

「lyrical school tour 2022 "L.S." FINAL @日比谷野外音楽堂」の様子。

lyrical schoolの現体制ラストライブが7月24日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)で開催された。

オリジナルメンバー全員の卒業を経て、2017年5月にminan、hime、hinako、risano、yuuの5人での活動をスタートさせたリリスク。それから約5年間、地道にスキルを磨き、挑戦を続けてきた5人は、“キング・オブ・アイドルラップ”の名にふさわしいグループに成長を遂げる。リリースされる新曲の評価も軒並み高く、現行ヒップホップシーンとアイドルシーンをつなぐグループとして、今後ますます活躍の場を広げていくかに思えたが、今年4月、彼女たちは現体制での活動を終えることを突如発表。現体制ラストアルバム「L.S.」を携えたツアー「lyrical school tour 2022 "L.S."」の最終公演をもって、minanを除くhime、hinako、risano、yuuの4名がグループを卒業することを明かした。

現体制ラストライブの会場である日比谷野音は、1996年に伝説的ヒップホップイベント「さんピンCAMP」が開催された日本語ラップの聖地であり、リリスクが長らく目標に掲げてきた夢の舞台。グループにとって過去最大規模の会場だが、5人の最後のライブを見届けるべく、数多くのヘッズ(リリスクのファンの呼称)が現地に集まり、客席を埋め尽くした。空は青く晴れわたり、蝉の声が響く中、さわやかなルックでステージに現れたリリスクは「夏休みのBaby」で元気よく現体制ラストライブを開始。オールドスクールなビートの「Over Dubbing」で硬派なラップを聴かせつつ、「YABAINATSU」「Pakara!」「秒で終わる夏」とハイテンションなナンバーを笑顔で畳みかけ、夏真っ盛りの野音をさらに熱く盛り上げていく。

「今日はいい時間を過ごしましょう」というminanの言葉から、5人は甘いムードの「LALALA」を歌い、「さんピンCAMP」にも出演したフィメールラッパー・HACの「SPECIAL TREASURE」を引用したナンバー「ユメミテル」をパフォーマンス。リラックスした空気を生み出したかと思えば、華麗なダンスを見せる「Danger Treasure」でバイブスを高め、「Hey!Adamski!」「Bring the noise」「LOVE TOGETHER RAP」とアッパーチューンを次々につないでいく。「LAST DANCE」ではコーンロウのヘアスタイルで決めたrisanoがムーンウォークを披露。そんな中、客席に感極まったファンを見つけたhimeは「そんなに泣かないで。みんな笑ってね、最後まで」と優しく呼びかけた。

休憩時間を挟み、黒いワークシャツに着替えた5人は、chelmicoのRachelが提供した目まぐるしい展開の楽曲「Fantasy」でパフォーマンスを再開。hinakoが「次の一万円札の絵柄はアタシ」と連呼する場面では、彼女の顔がプリントされた“次の一万円札”の大きなパネルが運び込まれ、観客の笑いを誘った。ハッピーなムードの中、hinakoが「次の一万円札の絵柄は私だ! OK?」と呼びかけると、5人が勢いあふれるマイクリレーを繰り広げる「OK!」が始まり、「一番盛り上がるのはどのパーティ?」というhimeのラインから「パジャマパーティ」へ。5人は野音のステージを自由奔放に動き回り、最後のライブを精一杯楽しむ。

risanoの「今夜私たちは飛べる!」という言葉とともに「FIVE SHOOTERS」のパフォーマンスになだれ込んだ5人は、PESプロデュースの「Tokyo Burning」に続けて、valkneeとLil Soft Tennisの共作曲「Find me!」、KMがプロデュースした「TIME MACHINE」を披露。エモーショナルなムードを生み出しつつ、既存のアイドルラップの枠を超えたエッジィな魅力を見せていく。さらにJinmenusagiが作詞した「大人になっても」で大きな拍手を集めた5人は「つれてってよ」でこのセクションを締めくくった。

2度目の休憩後、ライブの後半戦は「ゴールデン洋画劇場」のオープニング風アナウンスで幕開け。「明日急に世界が終わる可能性があるならあなたは何を思いますか? 全世界が涙した超大作SF作品。最後までたっぷりご覧いただきたいと思います」というDJ BIG-Dの言葉から現体制ラストアルバムの表題曲「L.S.」がスタートした。なぜかステージにhinakoの姿はないが、ほかの4人がパワフルなヴァースをつないでいくと、白いアイドル衣装をまとったhinakoがチアリーダーとともに登場。キュートな魅力を炸裂させた。その後、5人はシンプルなビートを倍のリズムで乗りこなす「Bounce」やSUSHIBOYSとのコラボ曲として制作された「シャープペンシル」でそのラップスキルを見せつつ、「バス停で」「オレンジ」「Summer Trip」でフィナーレに向けたムードを作り上げていく。

ほぼMCを挟まず、駆け抜けるように現体制の楽曲を披露し、ストイックにラップし続けてきた5人はここでようやくトークタイムを設ける。ここまでのライブを和気あいあいと振り返りつつ、hinakoは「何にも知らずに入ったリリスクがこんなに楽しくて、こんなに幸せにしてもらえる場所だとは思ってませんでした。1人ひとりの笑顔を見ると、アイドルを続けてよかったなって」とヘッズに感謝。野音に至るまでのツアーで一番涙を流してきたというyuuは「今日は泣かないぞって気持ちでやってるの!」と決意を明かし、「それもみんなのおかげなんですよ。こんなにたくさんの人が集まってくださって。ウチらこの景色見たかったんだよね。後ろまでずっと埋まってる野音で、この5人でやることが夢だったので、この景色を見せてくれたみんなが笑わせてくれてる」と語った。

Lil'Yukichiと福沢諭吉を間違えたり、アンコールはないと告知したあと「(ミュージカルの)『ライオンキング』は4回くらいアンコールがあった」と唐突な話を始めたりと天真爛漫な振る舞いで笑いを集めたrisanoは、「エゴサが大好きだからlyrical schoolとか個々の名前でずーっと、全然終わらないよってくらいコメントを残してくれると本当にうれしいです。ずっと見てるから!」とリクエスト。そしてhinakoの「あと4曲楽しんでいきましょう。今まで本当にありがとう」という呼びかけから、ついに最後のパートが始まる。

陽が沈みゆく中、5人はステージ上で何度も抱き合いつつ、「Wings」「NIGHT FLIGHT」をクールにパフォーマンス。「The Light」ではヘッズが手にしたスマホのライトを煌めかせ、5人が夢見た野音の景色をより感動的なものに変えた。現体制ラストライブを締めくくるナンバーとして披露されたのは、ファンから募ったチェキを使用したミュージックビデオも大きな話題を集めた「LAST SCENE」。メンバーに送る最後の企画として、ヘッズは用意したサイリウムで野音の客席をメンバーカラーの5色でカラフルに染め上げ、5人はその光景を目に焼き付けながら歌う。「最後のシーン その時まで踊り続けてたいね 最後のシーン どんでん返しより 愛とかピース」。目を潤ませつつも、晴れやかな表情でパフォーマンスを終えた5人は「以上、lyrical schoolでした!」と挨拶し、観客に笑顔で手を振ってステージを去っていく。アンコールはないとわかっていても、ヘッズはステージに向かって、いつまでも拍手を送り続けた。

なおリリスクは音源化されてなかった「Summer Trip」を含む配信EP「PLAYBACK SUMMER ver.1.3」をライブ後の7月27日に配信リリース。オフィシャルサイトでは経験不問、性別不問、15歳から30歳を対象として、新メンバーの募集を開始した。詳細はグループのオフィシャルサイトで確認しよう。

lyrical school「lyrical school tour 2022 “L.S.” FINAL」2022年7月24日 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)セットリスト

01. R.S.
02. 夏休みのBaby
03. Over Dubbing
04. YABAINATSU
05. Pakara!
06. 秒で終わる夏
07. LALALA
08. ユメミテル
09. Danger Treasure
10. Hey!Adamski!
11. Bring the noise
12. LOVE TOGETHER RAP
13. LAST DANCE
14. Fantasy
15. OK!
16.パジャマパーティ
17. FIVE SHOOTERS
18. Tokyo Burning
19. Find me!
20. TIME MACHINE
21.大人になっても
22.つれてってよ
23. L.S.
24. Bounce
25.シャープペンシル
26.バス停で
27.オレンジ
28. Summer Trip
29. Wings
30. NIGHT FLIGHT
31. The Light
32. LAST SCENE

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