岩田剛典(三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)と別所哲也が、本日6月30日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われた映画「ファンキー」の舞台挨拶に登壇した。
「ファンキー」は、EXILE HIROとショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)代表の別所、作詞家・小竹正人によるプロジェクト「CINEMA FIGHTERS project」の第2弾「ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-」を構成する1本。岩田が主演を務めた本作は、三代目 J Soul Brothersの楽曲「東京」を石井裕也監督が映像化した作品で、2041年の東京の片隅に現れた“謎のファンキー集団”の姿が描かれる。
舞台挨拶で岩田は先日「SSFF & ASIA 2018」のオープニングセレモニーに出席した際のことを「ゲストが豪華で、歴史を感じる映画祭だなと思いました」と振り返る。セレモニー後に開かれたガラディナーで乾杯の音頭を取ったそうで、そのことについては「何より緊張しました」と話した。また「ファンキー」の台本を読んだときの気持ちをMCに問われた岩田は「この作品はエキセントリックと言うか、奇抜かつインパクトのある作品で。台本を読むと節々に『どういう意味なんだろう』『このセリフはどこにかかっているんだろう』というクエスチョンマークが浮かんで。監督の中ではゴールが見えていて、明確な作品像があったので、石井さんを信じて撮影に臨みました」とコメント。別所が「岩田さんの兄貴像がハンパない。そういう世界観が楽しんでいただけたのではないでしょうか。石井監督ならではの“ファンキー”ってこういうことなんだなと」と話すと、岩田は「僕はまだあんまりわからないです」と笑った。
ほとんどのシーンでサングラスをかけていたため、目の芝居ができず、演技に苦戦したという岩田。彼は「ストーリーの展開の中で、(自身が演じた)“純司の兄貴”が抱えていたトラウマやバックグラウンドが少しずつ見えてくるんです。ショートフィルムの短い尺の中でクライマックスへ向かうシーンメイキングを考えて撮影に臨みました。撮影期間が長くないぶん、ワンシーンごとに情報量を詰め込まないといけないので、そういうことを演技をしながら考えました」と撮影時の心情を述べた。別所は「僕は俳優でもあるので、スクリーンに出てきた瞬間にお客さんの想像力を掻き立てられるような存在でありたいと思っていて。岩田さんの演じた兄貴は目(の演技)を奪われていてもすべての情報が伝わってきたのでここでかしずきたい気持ちです」と岩田に向かってひざまずく。恐縮した岩田も別所に向かってひざまずき、「大先輩がなんてことを……」とステージ上で向き合う姿に会場から笑いが起こった。
岩田は本作で水中での演技に挑戦しているが、別所は「ファンキー」の台本を見たEXILE HIROから「水中のシーン、“脱ぐ”ってあるけどどこまで……?」という質問を受けたという。また撮影が済んでからも「大丈夫? 全部脱げちゃってないよね?」と何度も確認されたそうで、それを知らなかった岩田は「そんなことがあったんですね」と笑顔を見せた。肉体美でも知られる岩田についてMCから「筋肉は水に沈むと言いますが、大丈夫でしたか?」という質問が投げかけられると岩田は「いやいや、そんなにはないですよ(笑)。僕、ボディビルダーではないので浮きます」と爆笑。MCから「岩田さんの水中でのダンスのシーンはいかがでしたか?」と問われた別所は「いや……よくぞやってくれました。ありがとうございます」と再びひざまずき、岩田は「とんでもございません!」とタジタジの様子だった。
舞台挨拶の締めの挨拶で岩田は「今回こうして別所さんと舞台挨拶させていただいているのが、すごく不思議な気持ち。実は大学時代に、別所さんにインタビューさせていただいたことがありまして……」と突然告白。2人は慶應義塾大学の先輩後輩で、岩田は「運命的なものを感じております。こうした形でご一緒できてうれしいです」と微笑んだ。続けて岩田が「新しい音楽の聴き方を提示できる作品になった。配信などでいろんなところで音楽を聴ける時代ですが、劇場でしか聴けない新曲という、新しいエンタテインメントの形として伝えていけたらと心から思っております」と挨拶を締めると、別所は岩田をハグ。歓声が上がると、別所は「いいだろう?」と冗談交じりで観客に言い、2人はステージを降りた。