11月26日に焚吐のライブイベント「焚吐 3周年記念ライブ ~リ・リ・リボーン~」が東京・TSUTAYA O-WESTで開催された。
今年12月でデビュー3周年を迎えることを記念して行われた今回の企画。このイベントでは2015年12月発表のデビューシングル「オールカテゴライズ」から今年10月発表の最新シングル「量産型ティーン」まで、全キャリアの中から厳選されたナンバーが披露された。
歴代のミュージックビデオで編集されたVTRが上映されると、焚吐はバンドメンバーと共にステージに登場し、デビュー曲「オールカテゴライズ」でライブをスタートさせた。ライブ前半の「てっぺん底辺」「青い疾走」といったナンバーではパワフルなバンドアンサンブルを展開。一方「フューチャーソング」は焚吐1人のソロ体制となり、彼はアコースティックギターの柔らかい音色に伸びやかな歌声を乗せ、心地よいムードを作り上げていった。
「人生は名状し難い」演奏前、焚吐は2016年に東京・P'PARCOで実施した計60公演のライブイベント「ノンブレス・ノンリプレスライブ」について話題に挙げた。彼は「(『人生は名状し難い』は)毎回欠かさずに歌っていた曲です」「地獄のような日々で、今思い出しても鳥肌が立つというか……」と当時を振り返りつつ、「あのときは『二度とこんなことやるもんか』って思いましたが、人前で歌う大変さだとか、やりがいみたいなものを痛感した、かけがえのない時間でした」と感慨深そうに語った。また焚吐は「ハイパールーキー」からはギターを置き、自由奔放にステージを闊歩するパフォーマンスを披露。「グリンプス・グランパ」ではコール&レスポンスを促したり、「君がいいんです」ではタオルを振り回すよう催促したりして、観客たちとの一体感を高めていった。
フロアがどんどんと温まっていく中、焚吐は「自分のいい部分も悪い部分も、全部を強みにすると決めてこの場に立っています」「自分を偽るようなことはしたくありません。僕は僕のままで歌います。歌い続けることでいつか、僕みたいな誰かが自分自身を肯定できるように」と告白。そんな自身の思いが込められた「呪いが解けた日」では、これまで以上に力強い歌声を観客たちに届けた。そしてピアノのみの伴奏をバックに歌唱した「魔法使い」ののち、開放感あふれる「時速40000kmの孤独」で本編を堂々と締めくくった。
アンコールには今年2月発表のシングル「神風エクスプレス」でコラボを果たした、みやかわくんがゲストとして登場。「泣き虫レイニー」では焚吐とみやかわくんの息ぴったりの掛け合いが行われ、オーディエンスを一気に惹きつけていた。ひさびさに一緒にライブを行ったという2人は「この感じ、ひさしぶりですね」とうれしそうに語る一方、焚吐がギターのセッティングをしている最中、みやかわくんが焚吐のモノマネを披露してファンの笑いを誘ったりと、2人の仲のよさが伺える一幕もあった。さらに2人は「神風エクスプレス」を披露し、観客たちとの記念撮影も実施。最後に焚吐は「本当に幸せな3周年になりました。これまで以上に攻めの姿勢で突き進みますので、振り落とされないよう、ついて来てください」と意気込みを語り、最新シングルの表題曲「量産型ティーン」で3周年記念ライブはフィナーレを迎えた。
焚吐はこの公演内で来年2月に2ndフルアルバム(タイトル未定)をリリースすること、3月にライブツアー「リアルライブ・カプセル Vol.4~矛盾の旅~」を開催することを発表。焚吐の無料ファンクラブサイト「リアルタイム・カプセル」では会員を対象に、12月9日23:59まで特別デザインの「リアルライブ・カプセル Vol.4~矛盾の旅~」のチケットが先行販売されている。
焚吐 3周年記念ライブ ~リ・リ・リボーン~
2018年11月26日 TSUTAYA O-WEST セットリスト
01. オールカテゴライズ
02. てっぺん底辺
03. 四捨五入
04. ロストワンの号哭(オリジナル:Neru)
05. 青い疾走
06. ティティループ
07. フューチャーソング
08. 人生は名状し難い
09. ハイパールーキー
10. 子捨て山
11. グリンプス・グランパ
12. 君がいいんです
13. 呪いが解けた日
14. 魔法使い
15. 彼方の明日
16. 時速40000kmの孤独
<アンコール>
17. 泣き虫レイニー(ゲスト:みやかわくん)
18. 神風エクスプレス(ゲスト:みやかわくん)
19. 量産型ティーン
焚吐「リアルライブ・カプセル Vol.4~矛盾の旅~」
2019年3月16日(土)愛知県 SPADE BOX
2019年3月17日(日)大阪府 OSAKA MUSE
2019年3月22日(金)東京都 TSUTAYA O-EAST