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渡辺信一郎が未来の音楽シーン描く自信作「キャロル&チューズデイ」詳細発表

「キャロル&チューズデイ」制作発表会の様子。
7年近く前2019年02月21日 11:04

4月10日にフジテレビ「+Ultra」枠で放送がスタートし、Netflixで全世界独占配信も行われる新アニメ「キャロル&チューズデイ」の制作発表会が本日2月21日に東京・神楽座で行われた。

「キャロル&チューズデイ」はアニメ制作会社・ボンズの設立20周年とフライングドッグの設立10周年を記念して制作されるオリジナルアニメーション作品。総監督を渡辺信一郎、キャラクター原案を窪之内英策が担当し、人類が火星に移り住み、音楽を含む多くのカルチャーをAIが作るようになった未来でミュージシャンを目指す2人の少女、キャロルとチューズデイの姿を描く。

フジテレビアナウンサーの三宅正治が司会進行を務める中、舞台には渡辺総監督、南雅彦プロデューサー、音楽プロデューサーの佐々木史朗が登場。まず本作の制作経緯について問われると、3人は年齢的にこれから作れる作品の数が限られる中で“死に花作品”を作ろうと考えたという企画の発端を明かした。渡辺は今回音楽を題材とするアニメに挑戦した理由について「もともと音楽マニアなので、いつか音楽モノはやらなきゃいけない、ライフワークとしてやらねばなるまいと思っていたが、音楽が好きすぎて自分で納得できるものを作るためのハードルが高かった。ただ企画を考えている中で、音楽が好きな自分からこれならいいというOKが出た」と説明。またストーリーの見どころについて「1人の孤高の天才がデビューする話ではなく、1人では思うようなものが作れなかった2人が出会って、1+1=2以上のものができるという瞬間や、思いもしなかったものができる共同制作の面白さを描いている」と話した。

中盤にはアニメの主要キャストが発表され、キャロル役の島袋美由利とチューズデイ役の市ノ瀬加那に加えて、自称・敏腕マネージャーのガスを演じる大塚明夫、AIプログラマーのロディを演じる入野自由、主人公2人のライバル・アンジェラを演じる上坂すみれ、音楽プロデューサー・タオ役の神谷浩史、トップDJ・アーティガン役の宮野真守が登壇。それぞれが演じるキャラクターについて紹介しつつ、演じる上での意気込みをコメントした。

本作には劇中音楽を手がけるMockyをはじめ、劇中ボーカル曲のコンポーザーとしてオープニング曲を担当するNulbarichやエンディング曲「Hold Me Now」を担当するベニー・シングスのほか、津野米咲(赤い公園)ら多数のミュージシャンが参加している。海外アーティストが多い理由について渡辺は「世界のどこに持っていっても通じる音楽にしたいということが絶対的にありました。そう考えたときに日本語だと壁ができてしまうので歌詞は英語となり、自然と外国のアーティストに頼むことが多くなりました」と説明。その上で「今回は音楽にこだわって作っているんですけど、上がってきている楽曲は掛け値なしに素晴らしいです。これは自信を持って言えます」と話した。

会場にはキャロルの歌唱を担当するナイ・ブリックス、チューズデイの歌唱を担当するセレイナ・アンも登場。全世界的なオーディションで選ばれたという2人は、Nulbarichが手がけたオープニング曲「Kiss Me」を披露し、その繊細で伸びやかな歌声を場内に響かせる。歌唱後、ナイは通訳を介して「アニメにシンクロするように歌唱することはエキサイティングな経験で楽しみながらやることができました」とレコーディングの感想をコメント。一方、日本語も話せるセレイナは「Nulbarichさんのことはファンとして大好きで、こうやってNulbarichさんの曲を歌わせてもらえてうれしく思っています」と喜びを語った。

制作発表会の最後に渡辺は「キャロルとチューズデイの2人が世の中に旋風を巻き起こしていくストーリーなんですけど、この作品自体が旋風を巻き起こしていけたらいいなと思っています」と本作への期待をコメント。さらに「滅多にこういうことは言いませんが、“自信作”なのでよろしくお願いします」と力強く語った。

また本日「キャロル&チューズデイ」の公式YouTubeチャンネルには本作の新たなプロモーション映像がアップされた。

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