PRIZMAXの森崎ウィンが出演する映画「蜜蜂と遠雷」の初日舞台挨拶が本日10月4日に東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、松岡茉優、松坂桃李、森崎、鈴鹿央士、石川慶監督が登壇した。
「蜜蜂と遠雷」は恩田陸の同名小説を実写化した作品。若手ピアニストの登竜門として注目される国際ピアノコンクールを舞台に、世界を目指す4人のピアニストの挑戦と成長を描く物語で、森崎は人気実力を兼ね備えた優勝大本命のマサル・カルロス・レヴィ・アナトールを演じた。
森崎は「原作をいちファンとして読んでいて、『映画化したらいいのにな』なんて思っていた自分がこの作品に携わることになり、そしてたくさんの方に支えられながら初日を迎えられたことに感謝の気持ちでいっぱいです」と今の心境を語る。自身が演じたマサルという役柄については「僕自身、彼にすごく背中を押された部分がありました。表現者として、森崎ウィンとして自分の道を切り開くには?というところで考えさせられたことも多かったです」と思い入れを明かした。
司会者から「ピアノの経験は?」と問われると、森崎は「僕音楽をやってまして、曲作りのときに簡単なコードとかは押さえるんですけど、今まで黒鍵が使えなかったんです。今トランスポーズっていう機能があって、黒鍵を使わなくても勝手ににキーが変わっていくっていう……あ、シーンとなりますよね(笑)」と若干の空回りをしつつ回答。すると、主人公・栄伝亜夜を演じた松岡が「マーくん(マサル)のことで宣伝期間中にずっと言おうと思ってたことがあって」と切り出し、現場での森崎について「国際派なウィンくんですから、監督から指導いただくときに『はいはい、Yeah! はい、はい』って、相槌に『Yeah』が挟まるんですよ」と観客に伝え、場内の笑いを誘った。
森崎は照れ笑いを浮かべ「マサルは英語のセリフがあるので常に英語をそばに置いておこうと思って」と弁明。すると今度は松坂が「マサルが入ってたってことなんだね」と森崎に声をかけ、これに森崎は「OK, That's It!」と即答する。松坂もすぐに「Yeahー!」と返し、壇上は英語のやりとりで大盛り上がり。その流れで森崎は松岡を「So Beautiful Today!」と褒めたたえ、観客のさらなる笑顔を誘っていた。
「蜜蜂と遠雷」というタイトルにかけ、映画の魅力を2つの単語で紹介するというお題が出された際には、森崎は「天才と努力」と書かれたフリップを掲げ「どうしてもマサルの目線になってしまうんですけど、彼は人に見せていないところで努力を重ねている。自分には生まれ持った才能がないと思っているけど、努力をすれば人間ここまで行けるんだぞ、という勇気をもらったんです」とその理由を語った。そして最後に松岡は「私たちがこの役に出会えたこと、この作品が映像化できたこと、たくさんの奇跡が折り重なって今日の日があるんだと思います。まったく新しい音楽映画ができあがったことを誇りに思っています。ぜひ臨場感のある劇場で体感していただきたいです」と力強く作品をアピールし、舞台挨拶を結んだ。
(c)2019映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会