PRIZMAX の森崎ウィンが映画「キャッツ」日本語吹替版に参加することが決定。本日11月18日に東京・ザ・リッツ・カールトン東京で行われた制作発表会に出席した。
映画「キャッツ」は同名ミュージカルを映画化した、トム・フーパーの監督作品。日本語吹替版では主人公のヴィクトリア役を葵わかなが務めるほか、猫たちのリーダー・マンカストラップ役に山崎育三郎、リッチで太っちょで紳士的な猫・バストファージョーンズ役にロバートの秋山竜次らがキャスティングされた。また、吹替版の音楽プロデュースは蔦谷好位置が担当する。
森崎が演じるのは、マジックが得意で気弱な猫のミストフェリーズ。挨拶で「とにかくこの場にいられることに幸せな気持ちでいっぱいです。声を通して皆さんを魔法のような世界に誘いたいと思います」と語った彼は、この日着用した華やかな衣装について「ミストフェリーズは気弱な猫なんですが、今日は強気でいきたいと思い、この衣装で来ました!」と説明した。
会見では、吹替版の制作が許されたのは日本とドイツの2カ国のみであることが司会者から明かされた。蔦谷は音楽制作について、一番難しいのは翻訳の作業だとコメント。「音の響きを大事にしたいし、原作を見ると文章を見るだけで韻の踏み方がものすごく美しいんです。すべてを盛り込もうとするとクリアしなければいけないポイントがとても多く、みんなで相談しながら一生懸命作っています」と明かしたが「ただ現状の感触としては、録れている歌はめちゃくちゃ素晴らしいです。泣けます。このままいいペースで作業をできたらなと思います」と自信をのぞかせた。
演じるキャラクターの役作りについて話題が及ぶと、秋山は「猫のライフスタイルに合わせて小魚を食べたり、お偉いさんの足元にすり寄ったり、そのあたり徹底しました」と明かした。この言葉を聞いた森崎は「僕はとにかく練習をしているのですが、猫の気持ちまではまだ研究できてない……」とひと言。すると秋山は「食べ物くらいは寄せたほうがいいよ」とアドバイスする。これに森崎が「昨日寿司食べました!」と返すと秋山は「極力ね、小魚のほうが」と言って、会場の笑いを誘っていた。
最後に意気込みを問われ、森崎は「吹替はこれからなのですが、全身全霊魂込めて、1人でも多くの方に届くように努めてまいります」と挨拶。蔦谷は「オリジナル作品に最大限のリスペクトを持ち、日本語でやる意味を日々追求しながら制作していきます。間違いなく素晴らしい作品になると思います」と思いを伝えた。「キャッツ」は2020年1月24日に全国公開される。