声優の小岩井ことりと、ヘヴィメタルバンド・BLOOD STAIN CHILDのギタリストであるRYUによるユニット・DUAL ALTER WORLDが、9月に1stアルバム「ALTER EGO」をリリースしたことを記念して初のライブを東京と大阪で開催。この東京公演が11月24日に新宿MARZで行われた。この記事では1日2回行われた東京公演のうち、夜公演の様子をレポートする。
ステージとフロアの間に垂らされたアミッドスクリーンに映像が流れる中、まず披露されたのは「chaos effect」。冒頭から小岩井のグロウルが炸裂し、ヘビーなギターリフがすし詰めの会場に熱狂をもたらした。この日は開演前に、最初のMCまでは観客がスマートフォンで動画撮影をしてもいいとアナウンスされていたため、フロアにはスマートフォンを掲げて盛り上がる人々の姿も。あいにく数日前から喉の調子が悪かったという小岩井だったが、腕を振り上げて熱狂するオーディエンスを前に、終始楽しそうな表情を浮かべていた。
「Dimension Expander」で観客が一斉にタオルを回したのち、小岩井とサポートメンバーが一旦ステージから退場。1人でステージに残ったRYUは、ライトハンド奏法などを駆使しながら会場をどんどん熱くさせていく。
再びステージに全員そろったメンバーが「Tokyo Interface」を演奏すると、小岩井は「楽しい時間はあっという間で、次が最後の曲です!」とシャウト。ライブの時間が短めである理由についてRYUは「メタルのライブに参加するのが初めての人が多いと思うので、いきなり長くすると帰る気力もなくなるんじゃないかと。安全に、楽しかったねと思いながら帰れる時間設定にしました」と説明した。
小岩井は観客がヘドバンをするところが見たいとリクエスト。ベーシストとドラマーが見本としてヘドバンをしながら「Tokyo Interface」を演奏をすると、観客はヘドバンを完璧にこなし、「みんななんでそんなにうまいんですか!?」と小岩井を驚かせた。これを受けてさらに、「chaos effect」の演奏に合わせて観客がウォールオブデスに挑戦することに。観客はフロアでもみくちゃになりながら楽しそうにしていた。最後の曲「Veracila」は、ヘドバン練習の甲斐もあってかこの日一番の盛り上がりとなった。
アンコール開始前、アミッドスクリーンに「続編制作決定」という告知映像が流れ、会場は喜びの声でいっぱいに。ステージに戻った小岩井は「皆さんのおかげで絶好調なので、DAWを続けることができそうです!」と、支持してくれるファンに感謝の言葉を贈った。そして彼女はアンコールとして、この日の1曲目として披露された「chaos effect」をもう一度歌唱。「このライブが伝説になるように進んでいくので、これからもよろしくお願いします!」と語る小岩井に、大きな拍手と歓声が贈られた。
DUAL ALTER WORLD 「DUAL ALTER WORLD 1st LIVE TOUR 2019 "DAW"」2019年11月24日 新宿MARZ セットリスト
昼公演
01. chaos effect
02. CONSOLE1
03. Opticalture
04. Dimension Expander
05. RYUソロ
06. Audio City
07. Veracila
<アンコール>
08 chaos effect
夜公演
01. chaos effect
02. CONSOLE1
03. Opticalture
04. Dimension Expander
05. RYUソロ
06. Tokyo Interface
07. Verasila
<アンコール>
08 chaos effect