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ワンエンKOHKI「6人は最高の仲間」“涙のエール”に背中押され新たな道へ

5年近く前2019年12月15日 23:07

ONE N' ONLYが昨日12月15日に東京・マイナビBLITZ赤坂でワンマンライブ「ONE N' ONLY de X'mas 2019」を実施した。

11月に行われたツアー最終公演で開催が告知されたこの日のライブは、ONE N' ONLYとEBiSSHのメンバーであるKOHKIのラストライブでもあった。学業に専念するためグループを卒業し、年内で芸能界を引退するKOHKIの最後のパフォーマンスを見届けるべく会場には満員のSWAG(ONE N' ONLYファンの呼称)が集まり、場内は開演前から熱気に包まれていた。

ライブはボーカルのREI、TETTA、EIKUによる「Last Christmas」で幕開け。深い赤のセットアップに見を包んだ3人が甘い歌声を響かせると、曲の中盤にはHAYATO、KENSHIN、NAOYA、KOHKIの4人もファンの前へ姿を見せる。サンタ役のKOHKIがHAYATO、KENSHIN、NAOYA扮するトナカイのソリを滑らせる振り付けで和やかなムードをもたらし、季節感あふれる7人の登場を笑顔で見つめたSWAGは雪のように白い光を放つペンライトでパフォーマンスを彩った。

曲を終えるとさっそくKOHKIがマイクを握り「笑って終わりたいから、みんな笑う練習しておこうか(笑)。楽しく盛り上がっていきましょう」と呼びかけた。KOHKIの挨拶のあとにはスウィートなラブソング「My Love」「KIMI GA SUKI」「POP! POP!」が続けて披露され、メンバーは優しい笑みを浮かべながら楽曲を届けていく。7人で1つの大きなハートを形作った「My Love」の曲終わりにはEIKUが「KOHKIくん大好き!」とひと言。「KIMI GA SUKI」ではTETTAがコール&レスポンスをリードし「KOHKI」「イケメン!」というコールを起こす。また、曲中にじゃんけんで1人勝ちしたKOHKIはマイクを持ち、曲の最後に「俺のこと好き?」というセリフを放ってSWAGの大歓声を誘った。

ここで7人は、NAOYAの提案から山手線ゲームで2019年を振り返ることに。「山手線ゲームのやり方がわからない」と困惑し、メンバーから「ジェネレーションギャップ!?」と驚かれたおじいちゃんキャラのREIからスタートしたこのゲームでは、自炊中に火事未遂を起こしたKOHKI の「回鍋肉!」やYouTube「EBiSSH TV」の動画をきっかけに“不潔キャラ”になってしまったというEIKUの「お風呂!」など珍回答が続出したが、KENSHINの「2作連続ウィークリー1位!」という答えには全員が納得し「本当にSWAGのおかげです!」と深く一礼して感謝を伝えた。

中盤にはさとり少年団のパフォーマンスタイムも用意され、3人は「Winter Life」をポップに歌い踊ってオーディエンスを楽しませた。EBiSSHの4人がステージに戻り、全員がサンタ帽を被ったのちに届けられたEBiSSHのクリスマスソング「Christmas Time Again」では鈴の音が弾む軽やかなメロディに乗せ、メンバーは愉快なペアダンスで笑顔を交わす。そのあとのトークタイムでは再びKOHKIがフィーチャーされ、彼はSWAGのリクエストするシチュエーションに甘いフレーズで応じるやりとりを千本ノックのように受け続け、「胃がキュルキュルするよな……(笑)」と腹部をさすった。ラストにはTETTAのアイデアでKOHKI、REI、NAOYAが恋愛シミュレーションゲームのようなシチュエーションで女の子を奪い合うことに。それぞれの個性がにじむ口説き文句を浴び、最後にはKOHKIの「2人と遊んでもいいけど夜は空けとけよ。俺とパーリナイしようぜ」というキラーフレーズを受けた女の子役のTETTAは「KOHKIくんに付いてく!」とメロメロになっていた。

MCのユルく和やかなムードを一変させるような「Dark Night」の緊迫感に満ちたパフォーマンスが届けられ、ライブも終盤へ。「Just Like Me」ではREIが「大きい声上げていこう!」と叫び、オーディエンスに「Oh oh oh」と声を上げさせる。7人が鬼気迫るダンスで舞台上を躍動した最新シングル曲「Category」でHAYATOの咆哮が響くと、続いてドロップされたEBiSSHの自己紹介ソング「Let's EBiSSH!」には割れるような大歓声が。「KOHKI!」というファンの大きな声を受けて最後の自己紹介をしたKOHKIは、NAOYAの紹介パートで「なんだかんだ言って、俺がお前のこと一番好きだぜ」と自身のフレーズを言い換えてNAOYAをハグする。「HOLIDAY」でKENSHINが「KOHKI今までありがとう!」「KOHKIこれからもがんばれよ!」というコール&レスポンスを起こした場面では、KOHKIは「お前らホントにありがとう!」と笑顔を弾けさせる。しかしメンバーのKOHKIへのはなむけはコール&レスポンスにとどまらず、6人は曲中にKOHKIを胴上げ。大笑いしながらメンバーに体を預けたKOHKIは「マジ最高の思い出。マジでありがとう!」と感謝を伝えていた。

さとり少年団「夏へダイビング」を7人で披露したのち、「(アンコールのかけ声は)『ワンエン』で!」と言い残しステージを去ったメンバー。しかしながら、会場には大きな「KOHKI!」コールがアンコールの代わりに響き渡った。するとEBiSSHの4人がステージに戻り、彼らはEBiSSHのキラーチューン「恋はタイミング」でライブを再開させる。グループカラーの赤い光で会場を染め上げた観客はおなじみの「YES!」コールで4人のパフォーマンスを一層盛り上げた。EBiSSHメンバーのみのMCではこれまでのさまざまな思い出が語られ、KOHKIは「4人で話していてホントに思ったのは、お前ら変わってるなと思って。よくも悪くも話が通じない(笑)。個性の塊が集まってEBiSSHなんだなって」と思いを明かす。そして、4人のEBiSSHのラストソングとして披露されたのは「僕ら見つめるモノ」。肩を組んだNAOYAとKOHKIは声を震わせながら2人のパートを歌い上げ、最後にNAOYAは「KOHKI、がんばれよ!」と思い切り叫ぶ。3人の思いを受け取ったKOHKIは、NAOYAの言葉に「ホントにありがとう。お前ら3人のこと、俺ずっと応援してるから」と返した。

涙で顔をくしゃくしゃにする4人のもとへ、EBiSSHのTシャツを着たさとりの3人は「泣いてんなよ(笑)」と言いながら合流。ライブハウスの空気が少しだけ和むと、ここからはメンバーが1人ずつKOHKIへ向けてメッセージを送った。先陣を切ったKENSHINは「今はKOHKIくんの背中を押して、夢を応援することしかできないから。お互い大きくなって、また会いたいなって思います。僕らがもっと大きくなったとき、KOHKIくんがライブを観に来てくれたらうれしい」と言い、これにKOHKIは「呼んでくれる? 絶対行くよ」と返す。EIKUは「KOHKIくんのことが大好きになれてよかった。出会えたこともうれしかった。ワンエンとは違う道を歩むことを考えると悲しくなっちゃうけど、自分の道を最後まで走ってほしいから、笑顔でがんばってって言います」と笑顔で言葉を送った。話す前から目に涙を溜めていたHAYATOは何度も息を整えながら「まだ全然実感がないから不思議な感じなんだけど、何度も話して決めたことだし、俺もKOHKIくんのことを全力で応援するから。俺らも絶対、KOHKIくんが自慢できる存在になるからね。『俺、ワンエンだったんだぜ』ってKOHKIくんが周りに自慢できるくらいになるからな」と誓った。

KOHKIに言葉を送るのをためらうREIは「俺は無理だ、お前がいなくなんのやっぱり無理だよ、見送ってやりたいけど」と本音を漏らす。それでも「言わなかったけど、俺、お前にいろいろ助けられてたからさ。それを思うと不安もあるし、寂しい思いもある。でも、これからもがんばって。ずっと笑ってるお前が好きだから、応援してます」と言葉を絞り出した。そして、TETTAは「KOHKIの存在は忘れないし。いつか大きなステージに立てるようになったときは、KOHKIも一緒にステージで歌いたいよね。7人で笑ってる姿をまたみんなに見せたい」と将来の共演をリクエスト。そして「また会えるしね。みんなで笑って、KOHKIのぶんも背負って上を目指したいっていうのが自分の今の気持ちですね。泣かない俺は。笑顔で送り出すって決めた」と気丈に言葉をかけた。最後にKOHKIの前に立ったNAOYAは「直接だとしゃべれなくなると思ったから」と、手紙を取り出す。そしてKOHKIをパートナーのように思っていたこと、KOHKIにしかできない相談事もあったことを伝え「素直なことを言うととっても寂しいです。でもKOHKIもたくさん悩んで出した答えだと思います。だから俺は全力で応援します。KOHKIらしく最高にカッコいい人生にしてください。もし不安になったり逃げたくなったらいつでも連絡してね。俺はずっとKOHKIの味方だよ。この4年半、いろんな人にたくさんの幸せをありがとう。これからもずっと友達だからね。俺らはずっとずっとKOHKIのことが大好きだよ。KOHKIがんばれ」と、涙声で手紙を読み上げた。

ラスト1曲を残し「終わりたくないね」とためらうメンバーの声を聞いたNAOYAは「行こう。KOHKIの背中を押さないと」とリーダーらしく前を向いた。7人のONE N' ONLYの最後の楽曲となったのは優しくも切ないミドルバラードの「Bla Bla Bla」。ラストシーンではステージのセンターに立つKOHKIのもとへ6人が集まり、涙に崩れ落ちそうな体をお互いに支え合っていた。曲を終えるとKOHKIがマイクを握り、メンバー1人ひとりに思いを伝えていく。そしてKOHKIは「別れるのは辛いけど、みんなは俺の意見を一番に尊重してくれたから、ずっとがんばろうと思っています。1つひとつの思い出が、俺の力になります。そしてここに立ち改めて、みんながいたからこそ俺はがんばれていたんだなと実感しました」と自らを応援し続けたファンへ向け感謝の思いを伝えた。「だからこそ、ここにいるみんなには6人のワンエン、3人のEBiSSHを応援してほしい。僕と一緒にみんなを応援してください。お願いします」と言って深々と頭を下げたKOHKIは、最後に「僕の夢をがんばれと応援してくれる6人は最高の仲間だと思ってます。ありがとう」と言葉を送り、挨拶を終える。そしてNAOYAの「最後、KOHKI言って」というリクエストでKOHKIは「以上、僕たちは!」と大きな声を上げ、7人は「ONE N' ONLYでした!」と力強く声を合わせた。フロアのあちこちから「KOHKIありがとう!」という声が上がる中、1人ステージに残り一礼したKOHKIは大きな笑顔でファンに手を振り、ステージをあとにした。

ONE N' ONLY「ONE N' ONLY de X'mas 2019」2019年12月15日 マイナビBLITZ赤坂 セットリスト

01. Last Christmas
02. My Love
03. KIMI GA SUKI
04. POP! POP!
05. Everything's Changing
06. Winter Life / さとり少年団
07. Christmas Time Again
08. Dark Knight
09. Just Like Me
10. Category
11. Let's EBiSSH! / EBiSSH
12. HOLIDAY
13. 夏へダイビング
<アンコール>
14. 恋はタイミング / EBiSSH
15. 今日は家に帰らないで / EBiSSH
16. 僕ら見つめるモノ / EBiSSH
17. Don't worry
18. Bla Bla Bla

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