COM.Aがニューアルバム「Fuck Dream and Kill Hope」を6月3日にリリースする。
2000年にイギリスのFatcat Recordsからデビューし、ブレイクコアブームを先導したCOM.A。「Fuck Dream and Kill Hope」は彼にとって「Coming of Age」以来約13年ぶりとなる新作で、アンビエントやジャジーなセンス、遊び心、そして混迷する現代へのメッセージが11の収録曲に散りばめられている。リリースに向けてworld’s end girlfriend、浅見北斗(Have a Nice Day!)、三田格、ele-kingの野田努、「前衛音楽入門」著者の松村正人がコメントが寄せている。
world’s end girlfriend コメント
COM.Aが復活した!
なんとも言い難い復活タイミングですね。
普段は人がゴミのような街でもゴミないと寂しいもんだから、
イヤホンでこれ爆音で歩くとかつて見た未来のようで楽しくなる。
夢の国も休業中。だったら頭に中に夢の国作っちゃおう。
あの頃からお互い変わらない部分と進化した部分、歳食った部分あるよね。
と50年後も同じこと言ってロボットスーツでハグし合い酒を酌み交わし、
酔っ払ってステージから飛び、また骨折りたいね。
まあ、お互い生き残ってたらね。
浅見北斗(Have a Nice Day!)コメント
新型コロナウィルスに東京オリンピック延期、日々更新され加速してゆくディストピアな状況。COM.Aくんからもらったニューアルバムを聴きながら夜の首都高を走る。街はいつも通り動いている。2000年代にdream and hopeを初めて聴いた時に感じたチープな終末感とそれを笑い飛ばすジョークのようなクライマックスな気分。そしてこんな混沌とした2020年にこのアルバムが聴けるなんてね、めちゃくちゃ最高。
三田格コメント
沈んだ日本。暗い世界。先のない地球。こんな時にCOM.Aが昏睡状態から覚めるとは。玉手箱を開けると次から次へとパワフルな音楽が。ぜんぜん空気、読めてません草。
野田努(ele-king)コメント
みごとなパラドックス。夢と希望の電子音楽のオンパレード。
松村正人(「前衛音楽入門」著者)コメント
十年どころか三年前がひと昔前のさっこん、干支がひとまわりしておつりがくる十三年ぶりの新作とは、開いた口も耳もふさがらないが、そこに流れこむ音響はかつての異形の美から美の異形へ、軽やかに翻っている。タイトルからは想像もつかない楽想のポップさと印象深いメロディ、それらが重なる縦の線の動かし方がとても秀逸。二〇二〇年のサウンドトラックとでももうしましょうか。
COM.A「Fuck Dream and Kill Hope」収録曲
01. Unintelligent Life Forms
02. Another D
03. Signs
04. Fortuitous Blood
05. Rife
06. Liar's hand
07. Let us be thankful and be happy
08. You know who you are
09. False Repentance
10. Vanished Sprout
11. Centillionaire