Phewが本日9月4日に、イギリスのレコードレーベルWarp RecordsのサブレーベルであるDisciplesから新作「Vertigo KO」を2枚組CDとアナログでリリースした。
CD盤は新曲を含む7曲入りのDISC 1と、今年5月に限定数発売され即完売となったカセットテープ作品「Vertical Jamming」の収録曲を収めたDISC 2の2枚組。Phew本人による解説訳および解説書も封入されている。またdisk unionではオリジナルTシャツが付属する限定セットが販売されている。
さらに収録曲よりThe Raincoats「The Void」のカバーと「The Very Ears Of Morning」のミュージックビデオが公開中。ロンドンとベルリンを拠点とするメディアInverted AudioではPhewのキャリア初となるミックス音源が公開された。
Phew コメント
アルバムについて
このアルバムは、2017年から2019年、10年代の終わり、この閉塞的な期間に制作された音のスケッチです。
言い換えるなら、幻想に浸るでもなく、音楽へ逃避するでもなく、また世界観を提示するものでもなく、
2010年代後半のある個人のドキュメンタリーミュージックです。
このアルバムの隠されたメッセージは、「なんてひどい世界、でも生き残ろう」です。
「The Void」について
これは、アメリカ、ニュージャージーのラジオ局WFMUの依頼で2019年に録音したものです。
彼らは、1979年にリリースされたアルバムからのカヴァー曲を集めてコンピュレーション盤を企画していて、私に参加依頼がありました。Aunt Sallyも1979年にリリースされたので。
丁度、アナ・ダ・シルヴァとのアルバム、アイランドがリリースされてすぐの頃だったので、The Raincoatsの1stから「The Void」を選びました。
カヴァーするにあたって、1979年に録音されたこの曲をどう21世紀に落とし込もうかと、考えました。40年の時間の隔たり、重層的な時間軸を表現したかったのです。具体的に言うなら、この曲のビートは4つのわずかにテンポの異なるリズムのシークエンスが使われていて、一つのグルーヴを作っています。
Phew「Vertigo KO」収録内容
CD
DISC 1 - Vertigo KO
01. The Very Ears Of Morning
02. The Void
03. Let's Dance Let's Go
04. The Very Ears Of Dusk
05. All That Vertigo
06. Midnight Awakening
07. Hearts And Flowers
DISC 2 - Vertical Jamming
01. Cheers
02. Encore
03. Drone