オンラインフェス「SPOOKY PUMPKIN 2020 STREAMING」が、10月30日(金)、31日(土)、11月1日(日)に東京・サンリオピューロランド フェアリーランドシアターで開催された。
サンリオピューロランドで2018年より開催されているハロウィン音楽イベント「SPOOKY PUMPKIN」。例年はサンリオピューロランドのほぼすべてのステージやフロアが使用されてオールナイトで行われているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みオンライン配信にて3日間にわたり開催された。
10月30日
今回のイベントでは、サイプレス上野(サイプレス上野とロベルト吉野)が総合MCとしてイベントを進行。映画「サタデー・ナイト・フィーバー」のジョン・トラボルタを意識したという真っ白なスーツで登場したサ上は「SPOOKY PUMPKIN 2020 STREAMING!」というコールに続いて、毎年オープニングDJとしてフロアを盛り上げているDJポムポムプリンを紹介する。DJポムポムプリンは腰パンにゴールドチェーンというワイルドなコスチュームでDJプレイを披露し、視聴者を盛り上げた。ライブパートはシンガーソングライターのmajikoからスタート。majikoはアコースティックセットで「エスカルゴ」「エンジェルナンバー」といった楽曲をエモーショナルに歌い上げる。「子どもの頃からピューロランドには家族と来ていた」という思い出を語る彼女は、サンリオのキャラクターの中で一番好きだというバッドばつ丸を呼び込み、「グリム」でコラボを披露した。
続いてコレサワが「街一番のおしゃれな店で買った」という魔女のコスチュームで登場。ツバの広い帽子を目深に被り、かわいらしく伸びやかな歌声をフェアリーランドシアターに響かせる。彼女はポムポムプリンからの告白に対して「私のこと好きだから付き合いたい? すごくうれしいけど、私を彼女にしたいなら……」という芝居を挟み、「あたしを彼女にしたいなら」を歌唱した。この日のトリとなるみゆはんは、バンドセットで「エチュード」をパフォーマンスしライブをスタート。シナモロールと、「クレヨンしんちゃん」のスピンオフアニメ「SUPER SHIRO」の主人公であるスーパーシロが登場すると、同作の主題歌「SUPER SHIRO」がダンスと共に披露される。「かわいいステージでテンションが上りました!」と話すみゆはんとサ上のトークで1日目の配信は終了した。
10月31日
2日目は、サ上に加えlyrical schoolのhimeがMCを担当。2人の呼び込みをきっかけに、この日に誕生日を迎えたクロミが登場する。クロミはDJに初挑戦し、キュートなプレイで視聴者を魅了した。ライブパートのトップバッターはlyrical school。ストリートファッションに身を包んだリリスクは、「HOMETENOBIRU」「OK!」など、会場全体を使ったパワフルなパフォーマンスでライブを盛り上げる。シナモロールが登場すると、リリスクのメンバーは口ぐちに「かわいい!」と連呼しながら「LOVE TOGETHER RAP」でコラボ。サビではシナモロールが「LOVE」のサインを全身で体現した。続いて登場したRINGOMUSUMEは、「Ringo disco」「JIGA-JIGA」などをテンポよく披露し、 魔女の仮装をしたマイメロディと共に「Fly High」をパフォーマンスした。
その後真っ赤なドレスを身にまとったNegiccoが登場。「さかさま」や「さよならMusic」などで安定感のあるダンスと歌声を視聴者に届け、「ねぇバーディア」ではポムポムプリンと振り付けを合わせるなどキュートなコラボを見せる。最後は「Nao☆かぼちゃでした」「Meguパンプキンでした」という挨拶にKaedeが「2人ともかぼちゃじゃん」とツッコミながら「Kaedeプリンでした」と名乗り、Negiccoらしい緩い空気でステージを締めくくった。寺嶋由芙は、ポムポムプリンをモチーフにしたアクセサリーを全身に身に着け、「Last Cinderella」をセクシーに歌唱。ゲストにポムポムプリンが登場すると「誕生して来年で25周年のポムポムプリン。25年かわいいのは天才です!」と褒め称え、「わたしになる」でコラボを展開した。この日のラストに登場したフィロソフィーのダンスは、奥津マリリがハローキティ、日向ハルがポチャッコ、佐藤まりあがマイメロディ、十束おとはがけろけろけろっぴを模した強烈なビジュアルの仮装で登場。「ライク・ア・ゾンビ」や「好感度あげたい!」「ライブ・ライフ」などの代表曲を矢継ぎ早に展開し、パワフルなステージでライブを盛り上げ、イベントの2日目に幕を下ろした。
11月1日
最終日となる3日目は、フレンズのおかもとえみがMCとして登場。イベントはこの日が誕生日のDJ Hello Kittyのパフォーマンスでスタート。DJ Hello Kittyはキラキラしたヘッドフォンとガーリーなノースリーブのワンピースというスタイルでこの日のイベントに華を添えた。続いてこの日のライブパートの口火を切ったパソコン音楽クラブは、「Oldnewtown(Remix)」や「THERAPY(PMC Remix)」などを披露。さらにパソコン音楽クラブがリアレンジしたピューロランドのパレードのメインテーマ曲「KAWAII FESTIVAL」がかかると、ステージにはハロウィンの衣装に着替えたシナモロール、みんなのたあ坊、あひるのペックル、ハローキティが登場し、彼らは曲に合わせてダンスを届ける。そして誕生日を迎えたハローキティには、おかもとえみのバースデーソングと、サ上のバースデーフリースタイルがプレゼントされた。その後さなりがディスコティックな「Mayday」やポップな「Prince」、ロックチューン「BRAND-NEW」などバラエティに富んだ楽曲で視聴者を盛り上げる。オレンジのチャイナ服で登場したおかもとえみは、「待つ人」をじっくりと歌い上げたかと思いきや、ラテンチックな「僕らtruth ~Brazilian flying remix~」に展開し、楽曲の幅の広さを提示。そして「私も11月10日が誕生日なんです。キティちゃんと近いですね」といったMCを挟み、「HIT NUMBER(EVISBEATSとPUNCH REMIX)」と「POOL」でエモーショナルな歌声を響かせた。
イベント終盤にはサイプレス上野とロベルト吉野が登場し、「ピューロランド! ぶっかませ!」というコールに続けて「ぶっかます」を披露。「サ上とロ吉」では、「今日はキティちゃんの誕生日なので『サ上とキティ』でお願いします」というこの日ならではの展開で視聴者を引き付ける。ラストに彼らは「Let's Go 遊ぼうZE 2」を軽やかにプレイし、ステージを降りた。イベントはいよいよ大詰めとなり、トリを務める長谷川白紙がステージに現れる。アグレッシブな「o(__*)」や「怖いところ」、ジャジーな「あなただけ」などアルバム「エアにに」の曲を中心に披露すると、画面にはVJの映像エフェクトが映し出され豊かな世界観が作られる。ラストに長谷川は新曲「シー・チェンジ」を弾き語りで届け、ライブを締めくくった。その後再びステージに登場したサ上とおかもとがこの日のイベントの感想や来年の展望を話し、3日間にわたり配信されたハロウィンイベント「SPOOKY PUMPKIN 2020 STREAMING」は幕を閉じた。
なおこのイベントはアーカイブ映像を配信中。各公演日の1週間後の19:00までチケットを購入することができる。