名古屋ギター女子部が12月11日に愛知・名古屋インターナショナルレジェンドホールでワンマンライブ「Major Debut Album『Re:POP』発売記念・ギタじょぶ スペシャルライブ『Live in Re:POP!!』」を開催した。
このライブは、運営の新型コロナウイルス感染拡大防止対策マニュアルおよび会場のガイドラインに沿い、キャパシティ300人に対して入場者数は100人に制限。会場で観覧できるのは東海エリア在住者のみと、ウイルス感染拡大を徹底して防止する形で行われた。また、会場に足を運べない人のために3Dストリーミングによる有料配信も行われ、イヤホンやヘッドホンをしてライブを観ている視聴者に、まるで会場にいるような臨場感のある立体音響が届けられた。
ステージ上に横一列に並び、集まった観客に元気よく挨拶した5人は、まずは中島みゆきの「糸」をしっとりと歌唱。リレーをするように1人ずつ歌をつないでいった。パフォーマンスする彼女たちの背後のスクリーンには、各々のソロ時代を含むこれまでの活動を撮影したスライドが上映された。
オリジナル曲「青春セレナーデ」で美しいハーモニーを響かせた彼女たちは、続けてwacci「別の人の彼女になったよ」やMr.Children「HANABI」のカバーも披露。目の前にいる観客と、カメラの向こうで配信を観ているファンに向けて、じっくりと静かに歌を届けた。その後CHISA(Vo, Key)の提案で、配信の視聴者とチャットでコミュニケーションを取ることに。CHISAからの「どこに住んでるのか教えて」、どりー(Vo, G)からの「目玉焼きにはしょうゆ派? ソース派? 塩コショウ派?」といった質問に答えるファンのコメントでチャット欄があふれた。
後河内美咲(Vo, G)の「声は出せないけど、手拍子とか、体揺らしたりとか、各々楽しんでください!」という声に応えて、Official髭男dism「Pretender」やMONGOL800「小さな恋のうた」のカバーでは会場の観客が手拍子を打って盛り上がり、5人も楽しそうな笑顔を浮かべて伸びやかに歌唱。ディスコ調のオリジナル曲「銀河ハロー」で疾走感あふれるサウンドに乗せてメンバーがギターを一斉に掻き鳴らすと、会場は高揚感で満たされた。
「今日も明日も幸せなことも起きるし、悲しいことも起こると思います。でもその数だけ私たちは歌を届けます」と観客や視聴者に向けて語りかけたこんどうゆみか(Vo, G)は、「最後に大事な曲をみんなに届けます」と言い、5人が大切に演奏し続けてきた「ストリート・ストーリー」を演奏。曲が終わると彼女たちは、観客からの拍手を背にステージを去った。
アンコールでは、どりーが「実は私、メンバーに内緒で準備してたんですよ。12月といえば……?」と言いつつ、ステージ上にケーキの箱を持ち込んだ。こんどうとCHISAが12月生まれということで、ほかの3人のメンバーは「Happy birthday to you」を歌いながら2人を祝福。思わぬサプライズに驚き感動したこんどうとCHISAだったが、箱を開けてケーキを見てみると、そのケーキには「メリークリスマス」という文字が書かれていた。どりーは「12月といえばクリスマスでしょ!」と言い、あくまでこれはバースデーケーキではなくクリスマスケーキだと説明。ドッキリが成功し、こんどうとCHISAは苦笑いしていた。
そして彼女たちは、3月24日に2ndアルバム「RE:POP 2 ~春のゆくえ~」をリリースすることを告知。このアルバムには卒業や旅立ちのシーズンにピッタリの楽曲が収録される。伊藤汐梨(Vo, G)は感謝の気持ちを込めて「最高な時間を皆さんと過ごすことができてうれしかったです。楽しい時間はずっと続いてほしいけど、終わりがきっと来るし、変わらないものもきっとないんだと思います。それでも、みんなで集まって『あー、楽しいな』とか『青春だな』とか思える場所を、私たちがこれからも作っていきます、だからまた絶対にみんなで会いましょう」と挨拶。最後にこの日2回目となる「青春セレナーデ」を、1回目と異なるアレンジで披露した。なお、2ndアルバムにはこの曲のリアレンジバージョンが収録されるという。
このライブのアーカイブ映像は12月25日(金)まで視聴することが可能。配信チケットは12月24日(木)いっぱいまで販売されている。
名古屋ギター女子部「Major Debut Album『Re:POP』発売記念・ギタじょぶ スペシャルライブ『Live in Re:POP!!』」2020年12月11日 名古屋インターナショナルレジェンドホール セットリスト
01. 糸
02. 青春セレナーデ
03. 別の人の彼女になったよ
04. HANABI
05. Pretender
06. 小さな恋のうた
07. 銀河ハロー
08. ストリート・ストーリー
<アンコール>
09. 青春セレナーデ