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雨のパレード、観客に面と向かって思い届けた「Face to Face」発売ワンマン

「ame_no_parade LIVE 2020 "Face to Face"」より。(Photo by Ray Otabe)
4年以上前2020年12月28日 4:01

雨のパレードのワンマンライブ「ame_no_parade LIVE 2020 "Face to Face"」が12月25日にZepp DiverCity TOKYOで開催された。

「ame_no_parade LIVE 2020 "Face to Face"」は、12月23日に発売されたアルバム「Face to Face」を携えて行われた単独公演。雨のパレードはサポートメンバーであるAAAMYYY(Key)と雲丹亀卓人(B)とともに有観客ライブを行い、その模様がPIA LIVE STREAMにて生配信された。

開演時刻を迎えると、ライブは「Face to Face」の収録曲「if」で幕開け。青い照明に包まれた5人はグルーヴィな演奏で、観客を一気に雨パレの世界観に引き込んでいく。「Summer Time Magic」では、観客が手を高く掲げ、フロアとステージが一つになった。続けて披露された疾走感あふれるナンバー「1969」では、山崎康介(G)のカッティングに乗せ、福永が力強い歌声を響かせた。

MCで福永は「開催するかギリギリまで迷った」と心境を明かしながら、「今日来てよかったと思えるように、最高の1日にしたいと思っているので、最後までよろしく」と宣言した。彼らはそのまま「Face to Face」のリード曲「IDENTITY」をプレイ。サビで洪水のような轟音がかき鳴らされ、会場が高揚感に包まれる。SNSでの誹謗中傷をテーマにした楽曲「scapegoat」では、幾重にも重ねられた不穏なコーラスに乗せて、福永がニヒルな表情を浮かべながらアイロニーに満ちた歌詞を歌い上げた。その後彼らは、荘厳なシンセサイザーの音から始まる「Tokyo」、雲丹亀のベースがうねる「partagas」をパフォーマンスした。

ライブ中盤には、福永の「学校に行けなかった時期がある」という過去のエピソードとともに「学校に行けない少年少女たちに何か言えたらいいなと思って作った」という「Dear Friend」が披露される。福永はアコースティックギターをかき鳴らしながら、「Raise your voice for me」という言葉をリスナーに寄り添うように優しく歌い上げた。さらに5人は、スペーシーなシンセサイザーの音が耳に残る「Shoes」、ダンサブルな「resistance」をプレイ。メンバー紹介では、山崎が「とにかく来てくれてありがとうございます」とストレートに感謝の気持ちを述べる。大澤実音穂(Dr)は「やっと会えましたね。本当にうれしいです、来てくれて。みんなの顔見るとグッとくるね」と感慨深げに語った。

ライブの終盤に5人は「new place」を演奏。後半にかけて盛り上がりが増していくこの曲では、オーディエンスの体の揺れが徐々に大きくなり、フロアの熱量が高まっていく。続けて雨パレは「Count me out」を畳みかけ、ラストスパートへ向けて会場のボルテージを上昇させる。さらに福永の「せっかくライブに来たんだし、盛り上がって帰りましょう」という言葉に続けて四つ打ちナンバー「Ahead Ahead」、壮大なスケールの楽曲「BORDERLESS」がパフォーマンスされ、ライブはハイライトを迎える。福永は「『Face to Face』という言葉は“面と向かって”という意味なんですけど、ライブで会えなくなった分、作品だけでもそばにいたくて、僕の過去や、みんなの現状や未来に向き合ってこの作品を作りました」とアルバムにまつわる思いを語り、アルバムのラストを飾るナンバー「Child's Heart」を披露。「こういった状況でもつながりが強かった人たちに、愛の言葉を伝えるきっかけになればと思って作った」というこの曲を、彼らはじっくりと聞かせ、穏やかなムードでライブを締めくくった。

公演終了後には、2021年春に全国ツアー「ame_no_parade TOUR 2021 "Face to Face"」の開催が発表された。開催日程や場所、チケットについての詳細などは追って発表される。なお1月3日23:59まで「ame_no_parade LIVE 2020 "Face to Face"」のアーカイブ映像が配信されている。チケットは1月3日21:00まで購入可能。

ame_no_parade LIVE 2020 "Face to Face" 2020年12月25日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

01. if
02. Summer Time Magic
03. 1969
04. IDENTITY
05. scapegoat
06. Strange GUM
07. Tokyo
08. partagas
09. Have a good night
10. Dear Friend
11. Shoes
12. resistance
13. one frame
14. new place
15. Count me out
16. Flash Back
17. Ahead Ahead
18. BORDERLESS
19. Child's Heart

※山崎康介の「崎」は、たつさきが正式表記。

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