JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイト「ジョイオンプー」LINEスタンプ販売中

KAQRIYOTERROR、“別れと再会”を経て新たな体制を見せたワンマン

KAQRIYOTERROR(Photo by nishinaga "saicho” isao)
3年以上前2021年01月31日 12:07

KAQRIYOTERRORが1月24日に東京・WWWにてワンマンライブ「Bipropaganda」の振替公演を開催した。

「Bipropaganda」は昨年4月に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた公演。約7カ月の歳月を経て開催された本公演ではメンバーの聖涙丸とDKIの脱退前最後のライブでもあり、多くのYOMIBITO(KAQRIYOTERRORファンの総称)が会場に集まり、2人の最後のステージを見守った。

リーダーの心鞠游がステージ上のDJ卓の前に立ち、機材の電源を入れるとライブは「うすうす」でスタート。涙丸は「皆さんこんにちは、KAQRIYOTERRORです!」と快活に挨拶し、オーディエンスのクラップを先導してライブを盛り上げた。ライブ用にアレンジされた「摩訶不思議ズム」では心鞠がオーディエンスにジャンプを促し、会場内は一体感あふれる空気感に満たされていく。この日のライブはDJ卓の前に立ったメンバーが自分たちで楽曲をかける構成となっており、涙丸は「SOS」「鬼乃狗摩音頭」「Original satire」の3曲をノンストップでつないでメドレー形式で楽曲を畳みかけていった。

「カクリヨ奇想曲」では感極まった涙丸が、目に涙を浮かべながら声を張り、会場内にエモーショナルな歌声を響かせる。「ラストスパート、盛り上がれますか!」という呼びかけから始まったのは「Hide and Seek」。ここからグループの前身・幽世テロルArchitect時代に発表された代表曲「かごめかごめ」「ユビキリゲンンマン」の2曲が立て続けにかかり、会場内は大盛り上がりに。最後に「BWG」「Avant-gardE」の2曲で現体制のKAQRIYOTERRORの完成形を見せつけた5人は、心鞠の合図でオーディエンスにしっかりとお辞儀をして、ライブ本編の幕を閉じた。

アンコールではこの日でグループを去るDKIと涙丸が中心となりMCを展開。ここまでMCを一切挟まなかった彼女たちはまず「やっと開催できたね」と念願のワンマン開催を喜んだ。その後、この日の公演でグループを去るDKIは「ずっと考えていたんだけど、みんなの顔を見たら話したいことが飛んじゃった」と切り出し、「まだ今日が最後だという実感がありません。ただライブが好きだな、大好きだなと思いました。やってきてよかった」と笑顔で自身の心境を明かした。DKIが最後の挨拶をしていると、同期としてグループに加入したノア・ロンドはファンに涙を見せまいと後ろを向き、その隣で話を聞いていた心鞠が泣き始めてしまう事態に。DKIは心鞠の頭をなでて慰め、メンバーに「大好きだよ」とメッセージを送った。涙丸はこの日と同じWWWで初めてステージに立った日のことを回想し、「あの頃と今じゃいろんなことが変わった」としみじみコメント。一緒にグループに加入した季に向け「ただひたすらにガムシャラだったよね」と活動を振り返った涙丸は「いろんな考えがあって脱退を決めました。明日からKAQRIYOは涙丸の場所ではなくなります。私たちが抜けても、みんなの心の中にKAQRIYOTERRORを残してください」と涙ながらにYOMIBITOたちに思いを伝えた。最後に「lilithpride」「アイデンティティークライシス」の2曲をパフォーマンスした5人は、手をつないでオーディエンスに挨拶をし、ステージをあとにした。

アンコールを終えても場内アナウンスは流れず、ライブはダブルアンコールに突入。ステージには心鞠、季、ノア・ロンドの3人に、グループの前身となった幽世テロルArchitectのメンバーだったヤマコマロを加えた4人が登場し、「Oblivion」の歌唱を始めた。突然の事態に状況が呑み込めないオーディエンスをよそに、4人は立て続けに3曲をパフォーマンス。新体制でのライブを見せつけたところでマロが「自分の強い意志と覚悟を持って加入を決めました」と語ると、会場内は彼女を歓迎する拍手の音に包まれた。心鞠がマロに向けて「マロがいない1年半、KAQRIYOを守り続けました。おかえり」と話しかけると、マロは照れくさそうにしながら「ただいま」とメンバーとYOMIBITOたちに向けて答えた。

なおKAQRIYOTERRORは2月3日に新体制初の新曲「decadence」を配信リリース。さらに4月から全国ツアー「KAQRIYOTERROR 日本縦横断『新奇懐古周遊弐千弐壱真世界』」を開催する。

KAQRIYOTERROR「Bipropaganda」2021年1月24日 WWW セットリスト

01. うすうす
02. 摩訶不思議ズム
03. Drying Party?
04. SOS~鬼乃狗摩音頭~Original satire
05. なんちゃらバブルス
06. だいいんぐあかさたな
07. Human Fly~TEKITWO~Like a Fake
08. カクリヨ奇想曲
09. Life is Despair
10. Persona_
11. Hide and Seek~かごめかごめ~ユビキリゲンマン~かごめかごめ
12. BWG
13. Avant-gardE
<アンコール>
14. lilithpride
15. アイデンティティークライシス
<ダブルアンコール>
16. Oblivion
17. The Forbidden Masturbating
18. decadence

JOYSOUND
JOYSOUND.COMカラオケ歌うならJOYSOUND

関連記事

KAQRIYOTERROR。左からRЯ、心鞠游、のなめら、ノア・ロンド。

KAQRIYOTERRORから心鞠游以外のメンバー全員脱退

2年近く
NO IMAGE

KAQRIYOTERROR「憐憫パントマイム」MVに新体制でのパフォーマンス映像

約2年
NO IMAGE

Kyunchi♡、nonameraをフィーチャーした「WORLDWIDE☆GIRL」リリース

約2年
NO IMAGE

KAQRIYOTERROR、全国8都市回る対バンツアー開催決定

2年以上
NO IMAGE

KAQRIYOTERROR、新体制初アルバム「Ensemble Berserk」発表

2年以上
NO IMAGE

KAQRIYOTERROR新ツアー開催決定、心鞠游の初フォトエッセイ刊行も

3年近く
NO IMAGE

KAQRIYOTERROR、本日ワンマンで新作シングルリリースを発表

約3年
NO IMAGE

KAQRIYOTERROR、シングル発売日からインストアとオンラインでイベント開催

約3年
marikoyu(akugi)

akugiの“悪戯プレイ”にコドメンのレーベルメイト集結、計14人による豪華コラボ

3年以上
KAQRIYOTERROR ロゴ

KAQRIYOTERROR、8月に3rdシングル「Full Time Dive」リリース

3年以上