映像・音楽クリエイターのFranz K Endoが1月にYouTubeで発表したオリジナルアニメーション作品「Speaking of Happiness」への各界アーティストからのコメントが発表された。
アニメーション制作、執筆活動、トラックメイキングなど多岐にわたる創作活動を行うFranz K Endo。昨年3月には自身初のフィジカル作品となるアルバム「All in good time」を発表した。「Speaking of Happiness」は2013年にこの世を去ったジャズボーカリスト、グロリア・リンの歌う「Speaking of Happiness」を用いた映像作品。紙袋を頭にかぶって生活をする人々が多数登場する、風刺の効いた内容となっている。
コメントを発表したのは、岡崎体育、小袋成彬、崎山蒼志、羽生まゐご、雪下まゆ、the perfect meの6名。またFranz K EndoはYouTubeのショートインタビュー番組「ニートtokyo」に初登場し、紙袋をかぶった状態で「ドラえもんで一番好きなキャラ」などについて答えている。
Franz K Endo「Speaking of Happiness」へのコメント
岡崎体育
満遍なく悪影響で、鋭意ある無秩序
小袋成彬
最近の人類のエンパシーの足りなさにゾッとする。
そのうえマスクをしなきゃいけない世の中になって、感情の揺れ動きを想像することすら困難になった。喜びも悲しみも、無表情でSNSに書き込んで、シンパシーを感じることすらも奪われている感じがある。野村克也もMF DOOMもいない2021年、新時代のヒーローはマスクを外してやってくるのだろうか。
崎山蒼志
僕は、遮断された現代をここに見ました。
人々が被るものは今現在、私たちが身につけているそれにも、当人の行き先や(居場所)を見えなくするものにも、匿名性にも、他にもあらゆるものに思えました。
自分を取り巻くあらゆる環境(ここでは自分も含まれる?)に対するヘイト、諦め、メッセージを感じるこの作品への私の咀嚼はまだまだ足りていない気がします。
これからもあらゆる経験をしていく中で、この作品をふと思い出し、繰り返し触れるのでないかなと思います。
羽生まゐご
“Speaking of creation” =「創作といえば」という視点から見ると2020年は私にとっても世間にとっても創作の年
だったと思う。
最近になって5月頃の張り詰めた空気の匂いがする作品が世に溢れだしてきた。
それは映像であったり音楽であったりと様々であるが、悲しくも今日の空気の方がずっしりと重い。
目には見えないそれに押し潰されて窒息する前に一度見ておきたい作品だった。
雪下まゆ
Franz K EndoさんのMADがTLに流れてきた時の初めの印象は、「アシッドな表現をする人」。
その後発表された楽曲やアニメ、今回の作品を観て「超シラフに世の中を捉えている人」に変わった。
人は人生が辛いから、何かと意味を持ちたがるけれど、実際世の中の事象全てに意味が無いことを知っている。
そういうメタな視点にいちファンとして共感を覚えた。
the perfect me
Franz K Endo氏の動きは増して洗練され、彼は更に自由自在に手足を動かそうとしています(私はそれを目の当たりにした!)。もし、彼が正当な評価を得られなかった時、そうした者に対して、私は紙袋を被るでしょう。