愛知県名古屋市のスカパンクバンド・Five State Driveがライブ活動を休止することが発表された。
Montero(Vo)はライブ活動休止にあたって、オフィシャルサイトでコメントを発表。4月上旬に体調を崩し、PCR検査を受けたところ新型コロナウイルスの陽性反応が出た。さらに家庭内感染により家族も陽性という結果が出たが、保健所の指導のもと自宅療養を経て、家族共々回復。感染源がライブハウスではないということが判明していたことから、混乱を避けるためにバンドでのアナウンスを控えていた。
しかし自宅療養から復帰後、家族の職場内で誹謗中傷が広がったという。Monteroは「僕の家族や僕自身の精神状態は実に耐え難いもので、現在の生活を維持したままライブ活動をするのはとても困難な状況」であることから、メンバーと話し合ったうえで「家族の健康を守る事を第一に考えるべき」という考えに至り、ライブ活動の一時休止を決めた。Monteroは「危険なライブハウスに出入りしている」「外国人だから危機感が無いんだ」と心ない発言を浴び、差別を受けたことを痛感したという。そんな中で、「ライブハウスがどれほど感染対策を徹底しているのかも知らず ただ不安になってそう言ってるのだと思いますが… 誰だって感染するリスクがある以上、自分がなった時に言われたくない言葉は絶対に言わないで下さい。心ない言葉は人を傷つけ、病ませ、苦しめます。どうか代わりに優しい言葉をかけてあげて下さい」とメッセージを発信している。
Five State Driveは2013年春に結成されたスカパンクバンドで、Montero(Vo)、Hora(G)、GORiLLA(B)、Yoshiki(Dr)の4人で活動中。6月9日にニューシングル「Paradise」を発売する。