ベランダの金沢健央(Dr)が6月24日に東京・下北沢BASEMENT BAR、6月26日に京都・Live House nanoで開催される自主企画「夜明け生まれの人たち vol.3」をもって脱退する。
ベランダは大学の軽音サークルで出会った高島颯心(Vo, G)と金沢が前身バンド・ほいほい解散後に結成したロックバンド。金沢は脱退について「正直寂しい思いもあるのですが、同時にこれからの生活にワクワクしています。ベランダメンバーがいない自分はどんな人生を歩むのだろうか、と想像を膨らませる日々。まだまだ不安と期待の入り混じる旅のような、素敵な感覚です」とコメントしつつ、メンバーやファンに感謝の言葉を送っている。
現メンバーでの最後のステージとなる自主企画の会場は、いずれもバンドにとて縁の深いライブハウス。ベランダのオフィシャルサイトでは東京公演、Live House nanoのオフィシャルサイトでは京都公演のチケットの先行予約を明日5月12日18:00より受け付ける。
金沢健央(Dr)コメント
この度、金沢健央は、2014年に結成したバンド“ベランダ”を脱退することとなりました。
前身バンドから含めるとちょうど10年。かなり長い時間をメンバーたちと過ごしてきました。
僕の人生の多くが、彼らと一緒にいたからこそ経験できたもので構成されています。
メンバーには感謝してもしきれません。
そのため正直寂しい思いもあるのですが、同時にこれからの生活にワクワクしています。
ベランダメンバーがいない自分はどんな人生を歩むのだろうか、と想像を膨らませる日々。まだまだ不安と期待の入り混じる旅のような、素敵な感覚です。
ライブハウスやCDやインターネットやその他色々な媒体で、ベランダと、そして僕と出会ってくれたあなた、本当に本当にありがとうございました。
僕は皆さんと音楽を通して出会えたことで、今自分なりにとても幸せな人生を歩んでいます。
今後もライブハウスなどでお話できるし、インターネットでも仲良くして頂きたいのですが、「ありがとう」「これからもよろしく」という挨拶の意味も込めて、最後にささやかなイベントを企画しました。
本当はこれまで出会ったすべての人に会いに行きたい気持ちなのですが、叶わず申し訳ありません。
来られる方も来られない方も、優しく見守って頂けますと幸いです。
以上、僕なりに誠実な愛を込めて、ご挨拶とさせていただきます。
中野鈴子(B)コメント
ベランダとして、彼の持っている推進力のおかげで成し遂げられたことがいくつもありました。
私個人的にも、どんなときも変わらずそこにいるたけおくんに救われることがたくさんあり、本当に感謝しています。
この4人での演奏を楽しみにしていただいていた皆さま、それを生でお届けすることができなくなってしまい、ごめんなさい。
たけおくんの今後の活躍を祈りましょう。
形は変わってしまいますが、ベランダは自分たちなりに、よいものをつくっていきたいと考えながら日々過ごしております。
見守っていただき、音源や、演奏を楽しんでいただければ嬉しいです。よろしくお願いします。
高島颯心(Vo, G)コメント
ベランダからドラマーのたけおが脱退します。
大学一回生のとき軽音サークルのミーティングで、素性も器量も知らない俺に「バンドやらへん?」と声をかけてきた金髪の彼がいなければ、俺はバンドをやっていなかったと思う。
前身のバンドが解散するときも、たけおに「続けよう」と言われなければそこで俺のバンド人生は終わっていただろうし、鈴子や守をはじめ、いろんな人との出会いもなかった。
そのうえ、自分にとって“バンド”は音楽を好きになるための入り口でもあったから、影響の大きさは計り知れない。
ある一つの選択が人生において良い結果をもたらすのかどうかは、たとえ死んでも知る由は無いけれど、脱退を切り出した彼が言うには「ベランダのドラマーでない自分の人生に興味がある」らしい。
それでも一緒にやろう、と言える愚直さが今の自分には無かったし、彼と同じくベランダのメンバー、それを少なからずアイデンティティーとして10年生きてきた自分だからこそ、とても真っ当な意見に思えた。
もちろん、ファーストインプレッションである情緒の話をすれば、たけおがバンドを去るのは寂しいけれど、彼には別の環境で活躍できるポテンシャルがあるとも思うから、楽しみな気持ちは強い。
ベランダを気にしてくれている人たちがベランダに何を求めているかは残念ながら想像の域を出ません。もしかしたら、たけおを含む我々メンバーにこそ親しみを感じてくれている人もいるかもしれません。期待に応えられなくてごめんなさい。
たけおが抜けた後の、これからのベランダがあなたの人生に何をもたらすか、はたまた何ももたらさないか、わかりませんが、変わらず応援してもらえるならそれほど嬉しいことはないと思っています。
私個人が少なくとも言えるのは、形態が変わっても私は音楽を作りつづけるだろうということです。
6月末に京都と東京で、たけおの脱退ライブをやります。見に来てくれたらうれしい。私自身、その日までに、もしくは当日ライブをやりながら、これまでのこととこれからのことを考えようと思います。
※高島颯心の「高」ははしご高が正式表記。