JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイト「ジョイオンプー」LINEスタンプ販売中

ウカスカジーがコーラスアミーゴを前に感無量、新曲も披露した2年ぶりライブ

ウカスカジー「MIFA Football Park 7th anniversary party」出演者たち。(撮影:樋口涼)
3年以上前2021年08月16日 4:01

ウカスカジーのワンマンライブが8月14日に東京・チームスマイル・豊洲PITにて開催された。

ウカスカジーが所属するMIFAが運営するフットボールパーク・MIFA Football Parkのオープン7周年を記念したイベント「MIFA Football Park 7th anniversary party」の一環として行われた今回の公演。周年イベントも、ウカスカジーがライブを実施するのも、2019年9月に行われた「MIFA Football Park 5th anniversary party ~MIFA秋祭り~」以来約2年ぶりで、当日はライブだけでなく、豊洲PITに隣接するMIFA Football Parkにてフットボールコンテンツやワークショップも展開された。また公演の模様はneo bridge、PIA LIVE STREAM、Thumvaにて中継され、会場に来られなかったコーラスアミーゴ(ウカスカジーファンの呼称)も2人のひさびさとなるライブをリアルタイムで楽しんだ。

会場のスクリーンには、楽屋裏で待機する桜井和寿、GAKU-MC、バンドアミーゴの姿が。ライブの諸注意を説明し、消毒を済ませた彼らは準備万端でステージへと向かう。手を振りながら舞台に現れたウカスカジーは、オーディエンスを歓迎するかのように「Anniversary」でライブを始めた。間髪いれずに披露されたのは、ホーン隊の温かなサウンドが印象的な「mi-chi」。シンガロングのパートになると、2人は「心の中で歌おう」とファンに呼びかけ固く口をつぐむ。そして音に身を任せるようにゆっくりと手を振った。

GAKU-MCはフロアを見渡しながら「泣けるぜ。拍手が骨身に染みるぜ」と感慨深げな様子を見せる。一方で桜井は「声出しちゃダメなんだよね。だから今日は覚悟して。手が腫れる勢いで拍手して!」と観客に手加減なし。2人のトークに場内の熱気が高まる中、ライブのキラーチューン「Hi-Five」が披露されると、オーディエンスはサウンドに合わせて手を上げ体を揺らした。「言葉」のパフォーマンス後、「この2年は試練の年でした。皆さん、どんなふうに暮らしていたんでしょうか」と口を開いたGAKU-MC。2人はコロナ禍での生活を振り返り、桜井は「前半は何もしてない。サッカーもそうだけど、ゴールがないと何をしたらいいかわからない。そんなときにGAKU-MCから『キャプテン、やりましょうよ』とメールがきて、曲を作ったよね」と明かした。リラックスした2人のトークが繰り広げられる中、スクリーンにはメンバーがキャンピングカー内で楽曲制作する様子が映し出される。この映像が途中で終わると、桜井とGAKU-MCはその続きを始めるように新曲「PLEASE SUMMER BREEZE」をお披露目。新曲のパフォーマンスに驚くファンを尻目に、続けてシュガー・ベイブ「DOWN TOWN」をカバーし、桜井のファルセットとGAKU-MCの軽快なラップで会場に清涼感をもたらした。

ライブでは2人のパフォーマンスだけでなく、ソロパートも設けられた。まずはGAKU-MCの出番。立ちっぱなしの観客を見かねた彼は「ちょっと足が“ガクガクMC”ですか?」と問いかける。オーディエンスが着席したところで「僕はラップが好きでそれを広めたい一心でステージに立っています。でもただラップが好きなんじゃなくて、ステージが好きなんだと、コロナ禍で気付かされました。絶対に夜明けは来ると信じています。皆さんもそう信じましょう」と熱弁し、「夜明け前」をアコースティックギターで弾き語った。GAKU-MCと入れ代わるようにステージに再登場した桜井は、自身が提供したジャニーズの期間限定ユニット・Twenty★Twenty「smile」をセルフカバー。彼が情感を込めて歌う姿を観客はじっと見守っていた。

ソロパートを終え、互いのパフォーマンスを称え合うように笑顔を交わした桜井とGAKU-MC。パンダをモチーフにしたMIFAのマスコットキャラクターのミファンダ、ミソラ、レッシをステージに招き入れた2人は、3匹と横一列に並び、「HAPPY HOUR」を歌い踊った。パンダたちに別れを告げると、彼らはラテン風の「手を出すな!」、リモートレコーディングで作ったという新曲「コエノチカラ」を熱くパフォーマンス。「勝利の笑みを 君と」をアップデートした“日本サッカーのために”バージョンでにぎやかに本編を終えた。

アンコールを求める拍手に応え、ステージに戻ってきたウカスカジーは心温まるバラードソング「My Home」を歌唱。感動的なムードが広がる中、GAKU-MCは「コーラスアミーゴがいる空間は何にも代えがたいですね」と感無量の様子で、桜井もその言葉に共感していた。今回のライブ実施に至るまで、さまざまな迷いがあったと言う彼らは、観客に向け惜しみない感謝を伝えた。そしてファン1人ひとりとアイコンタクトをとるように「また会う日まで」を、桜舞う映像をバックに「春の歌」を歌い上げ、充実した表情でステージを去った。なおneo bridge、PIA LIVE STREAM、Thumvaでは公演のアーカイブ映像を8月21日まで公開中。

ライブを成功に収めたウカスカジーは、12月1日にニューアルバム「どんなことでも起こりうる」をリリース。12月3日から1月30日にかけて全11公演からなるホールツアー「ウカスカジーTOUR 2021-22 アディショナルタイム」を開催する。

ウカスカジー「MIFA Football Park 7th anniversary party」2021年8月14日 チームスマイル・豊洲PIT セットリスト

01. Anniversary
02. mi-chi
03. Hi-Five
04. 言葉
05. PLEASE SUMMER BREEZE
06. DOWN TOWN(オリジナル:シュガー・ベイブ)
07. Tシャツと私たち
08. 時代
09. 夜明け前
10. smile
11. HAPPY HOUR
12. 手を出すな!
13. We are not afraid
14. コエノチカラ
15. 勝利の笑みを 君と~日本サッカーのために~
<アンコール>
16. My Home
17. また会う日まで
<ダブルアンコール>
18. 春の歌

ウカスカジーTOUR 2021-22 アディショナルタイム

2021年12月3日(金)石川県 金沢歌劇座
2021年12月9日(木)北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
2021年12月16日(木)静岡県 静岡市民文化会館 大ホール
2021年12月21日(火)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
2021年12月23日(木)宮城県 仙台サンプラザホール
2022年1月12日(水)東京都 東京国際フォーラム ホールA
2022年1月14日(金)福岡県 福岡サンパレス ホテル&ホール
2022年1月21日(金)大阪府 オリックス劇場
2022年1月22日(土)大阪府 オリックス劇場
2022年1月28日(金)岡山県 倉敷市民会館
2022年1月30日(日)広島県 広島文化学園HBGホール

関連記事

「Mr.Children tour 2024 miss you arena tour」ライブ映像より。

Mr.Children「miss you」ライブ映像を期間限定公開、その前に新たなスポットも

約21時間
Superfly「彩り」ミュージックビデオより。

Superflyが語りかけるように歌うMr.Childrenの「彩り」

4日
Mr.Children「Mr.Children tour 2024 miss you arena tour」ライブ映像より。

Mr.Children全国アリーナツアー映像を公開

7日
「日比谷音楽祭2025」ロゴ

「日比谷音楽祭」に甲本ヒロト、眉村ちあき、toconoma、GAKU-MCら10組追加

9日
「KANタービレ~今夜は帰さナイトフィーバー~」Blu-rayジャケット

KAN命日ライブ「KANタービレ」Blu-ray発売 スタレビ、馬場俊英、スキマ、秦基博、桜井和寿ら参加

10日
「独ガク2025」告知ビジュアル

GAKU-MCの弾き語りツアー「独ガク2025」全国10会場で開催決定

15日
Superfly「彩り」ジャケット

Superfly邦楽カバーアルバムの全曲ティザー公開、Mr.Children「彩り」先行配信

17日
Superfly

Superflyがミスチル、星野源、スピッツ、嵐、ビーバー、ミセス、玉置浩二らの楽曲カバー

29日
「雨が止んだら」参加アーティスト

Mr.Children桜井和寿×亀田誠治の「日比谷音楽祭」ソング発売、歌うのは井上芳雄ら

約2か月
左から東野幸治、渡辺翔太(Snow Man)、中島健人、横澤夏子、柴田理恵、河井ゆずる(アインシュタイン)。©フジテレビ

サザン、安室、ミスチル…Wミリオン達成した23曲を貴重映像とともに「この世界は1ダフル」で紹介

約2か月