神宮寺勇太(King & Prince)が主演を務める舞台「『葵上』『弱法師』-『近代能楽集』より-」が11月に東京・東京グローブ座、12月に大阪・梅田芸術劇場で上演される。
「『葵上』『弱法師』-『近代能楽集』より-」は全8編の短編戯曲からなる三島由紀夫の代表作「近代能楽集」より「葵上」「弱法師」を連続で上演する舞台。「葵上」では「源氏物語」を原典に、能楽から近代劇へと移り変わりながら、嫉妬や欲望、情念など心の内に秘められた闇が生々しくも幻想的に描かれる。一方、「弱法師」では終末観に腰を据えた青年が、いかに大人の世界に復讐するかを軸に物語が進行していく。舞台の演出は宮田慶子が担当する。
本作が初の単独主演舞台となる神宮寺は「葵上」で美しい青年・若林光を、「弱法師」では戦火で視力を失った20歳の青年・俊徳を演じる。共演は中山美穂で、「葵上」では光のかつての恋人である六条康子に、「弱法師」では俊徳を救おうとする調停委員・桜間級子に扮する。さらに舞台にはキャストとして篠塚勝、木村靖司、加藤忍、渋谷はるか、佐藤みゆき、金井菜々も出演する。
神宮寺は「『葵上』と『弱法師』の2作品の役を演じる事は、決して簡単ではないと思いますが、この2つの作品を演じ切ることができた後に演じる事の楽しさや、表現の幅が広がっているように、全身全霊で稽古に臨みたいと思います!」と意気込みを語り、中山は「古典文学から近代劇にされた三島作品2作ですから、尚更歴史の重みを感じています。人間の奥深い感情を、ストレートに演じることになると思うのですが、演出の宮田さん、キャストの皆さんと丁寧に思いを込めて演らせて頂きます」と思いを述べている。
神宮寺勇太(King & Prince) コメント
今回、初めて単独での主演舞台をやらせて頂く事を聞いた時、心臓のビクン!とする音が聞こえました。主演として舞台に立たせていただける喜びと、自分にどこまで出来るのかな?という思いが同時に駆け巡りました。ストレートプレイに挑戦させて頂くのも初めてですし、色んなことが初めてづくしな作品になります。
「葵上」と「弱法師」の2作品の役を演じる事は、決して簡単ではないと思いますが、この2つの作品を演じ切ることができた後に演じる事の楽しさや、表現の幅が広がっているように、全身全霊で稽古に臨みたいと思います!
来ていただけるお客様に今まで見た事のない、神宮寺勇太を大放出したいと思いますので、よろしくお願いします!
中山美穂 コメント
長い芸能生活の中で、お芝居の舞台というのは1度しか経験が無く、正直不安でいっぱいです。古典文学から近代劇にされた三島作品2作ですから、尚更歴史の重みを感じています。人間の奥深い感情を、ストレートに演じることになると思うのですが、演出の宮田さん、キャストの皆さんと丁寧に思いを込めて演らせて頂きます。何より、足を運んで下さるお客様に満足頂ける「葵上」、「弱法師」をお届け出来るよう、努めて参ります。よろしくお願いします。
宮田慶子 コメント
美しく格調高い台詞で織り上げられた三島由紀夫氏の戯曲は、同時に人間そのものに対する、冷徹で、時に辛辣なまでの深い洞察力に貫かれています。能の謡曲をもとに、その特色である「自由な空間と時間の処理」を生かして書かれた「近代能楽集」は、時を越えてなお、その演劇的輝きを失いません。
「葵上」と「弱法師」は、どちらも魂の自立を求めて揺れ続ける青年がドラマティックに描かれます。一筋縄でいかないこの二人の青年に、神宮寺勇太さんが挑戦します。純粋さと毒気を描き出してくださることを楽しみにしています。そして両作品を、魅力あふれる中山美穂さんが支えてくださいます。時空を行き交う、感性を揺さぶる舞台にしたいと思います。
「葵上」「弱法師」-「近代能楽集」より-
2021年11月8日(月)~28日(日)東京都 東京グローブ座
2021年12月1日(水)~5日(日)大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ