スカートのニューシングル「海岸線再訪」の発売日が12月15日に決定した。
「海岸線再訪」は、スカートにとって昨年3月発表の「駆ける / 標識の影・鉄塔の影」以来およそ1年8カ月ぶりとなるシングル。JBL「Tour Pro+ TWS」のWeb CMソングや、与田祐希(乃木坂46)と板垣瑞生が主演を務めるParaviのオリジナル作品「最愛のひと~The other side of 日本沈没~」のイメージソング(タイトル未定)など3曲が収録される。初回限定盤Blu-rayには、シングル収録曲を含む9曲のスタジオライブ映像「The Coastline Revisited Session」が収められる。またアートワークは、イラストレーションを太田麻衣子、ディレクションおよびデザインを森敬太(合同会社 飛ぶ教室)が担当した。
今回の発表と併せて、シングルの発売を記念した特設サイトもオープン。特設サイトでは、シングルの購入者特典などを確認することができる。
澤部渡 コメント
時は2020年、スカートとコロナ禍の相性は奇しくも悪くなく、かつて描いたものが懐かしむべき景色のように浮かび上がり、妙に暖かいセンチメンタルをまとっているように思えて複雑な気持ちになっていました。しかし創作とコロナ禍の相性は、私の場合は最悪。まともに曲がほとんど書けない時期が続いてしまいます。コロナ禍以前から作業をしていた『アナザー・ストーリー』のリリースはあったものの、バンドでのレコ発などもなく、なんとも言えない気持ちで年が明け、コロナ禍から1年経った春、私は新しいギターを手に入れました。ですが、追い打ちをかけるように決まっていたライヴの延期、中止の連絡を受けることが増えたのもこの頃でした。そうして私はひとつの決心をします。「もうライヴに期待するのはやめよう」。するとすっかり切れてしまっていたと思っていた気持ちは切れていたのではなく、極端に張り詰めていただけだった、ということに気がつくことができたのがよかったのか、単純に新しいギターを買ってギターに触れている時間が増えたからか、ともかく私はスランプを抜け出し、今回のシングルに収められた曲たちが出来上がりました。”海岸線再訪”は特に自信作で、蛇行する気持ちをまっすぐに表現するポップソングが書けた、という手応えがあります。今回、初回盤には一度手放したライヴという表現にもう一度近づくために新しいギターを手にして演奏した『The Coastline Revisited Session』を収録しています。月になんどもライヴをやっていた頃の我々からしたら少しくたびれているかもしれませんが、それを残すことも今は大切なのかもしれない、と考えています。『海岸線再訪』はいろんな意味でここからまた始めるためのニューシングルになりました。
スカート「海岸線再訪」収録曲
CD
01. 海岸線再訪
02. タイトル未定
03. この夜に向け
初回限定盤Blu-ray
The Coastline Revisited Session
01. 沈黙
02. おれたちはしないよ
03. この夜に向け
04. 視界良好
05. おばけのピアノ
06. ともす灯やどす灯
07. タイトル未定
08. 四月のばらの歌のこと
09. 海岸線再訪