LINEのスマートフォンニュースサービス・LINE NEWS主催のアワード「LINE NEWS AWARDS 2021」が本日12月8日に東京・渋谷ヒカリエホールで開催された。
「LINE NEWS AWARDS」は芸能、文化、スポーツ、音楽など各分野でニュースになった人物をLINE NEWSが独自の基準で表彰する祭典。今年は2日わたって実施される予定で、この日は“来年ニュースになりそうな人”を3名表彰する「NEXT NEWS賞」と、今年を彩った“話題の人”を表彰する「話題の人賞」の授賞式が行われた。受賞者は今年の自身の活動についてトークを展開。さらに来年の抱負を漢字1文字で表した。
「NEXT NEWS賞」を受賞したのはAwich、赤楚衛二、蒔田彩珠の3名。Awichが登壇すると、まずは特別アドバイザーのつんく♂のメッセージが進行役の青木源太アナウンサーによって読み上げられる。つんく♂の「このアーティストのあり方、相当カッコいい。キャッチーな曲もあり、迫力と愛くるしさの両面を持っていると思います。今後は彼女のセンスと日本のメジャーアーティストの絡みなども期待しています。マニアックになるのはいつでもやれるんだとしたら、いかにメジャーのポップな世界に入ってこれるのかという部分に興味を持っています」というコメントに対して、Awichは「いやあ、愛くるしいなんて何を見て思っていただけたのか、一度お会いしてお話ししてみたいです」と照れ笑い。そして「ラップやヒップホップの存在が日本でメジャーな存在になっていくには、ほかジャンルとのクロスオーバーが必要だと思うので、私はぜひ架け橋になりたい。つんく♂さん、フックアップをよろしくお願いいたします」と呼びかけた。
今年の一番大きなニュースを尋ねられたAwichは「日本武道館ライブの開催を発表できたこと。3月に行うんですが、今年はそこに向けてがんばってきました」と語る。来年の抱負については「自分の限界を超越していきたい」という理由で「超」の文字を掲げた。今年も数多くのアーティストとコラボしてきたAwichは「特にAIさん、KIRINJIさん、RADWIMPSさんとのコラボは、非常に大きな機会をいただいた」と振り返り、「ちゃんみなやAdoちゃんのような女の子と一緒にコラボをやりたい。King Gnuさん、LiSAさん、米津玄師さんともコラボしてみたいです。私のスパイスを入れて、ラップとはこういうものだって示していきたいと思う。それこそシャ乱Qさんの名曲をサンプリングできたらと思います」と今後コラボしてみたいアーティストの名前を挙げた。
「話題の人賞」ではアイドル、アスリート、アーティスト、クリエイター、タレント、俳優、文化人の7部門から、各部門1組の受賞者を表彰。アイドル部門をKis-My-Ft2、アーティスト部門をAwesome City Club、アスリート部門を「東京オリンピック」卓球の混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼、伊藤美誠、クリエイター部門を松丸亮吾、タレント部門をマヂカルラブリー、文化人部門をHIRO-PON(が~まるちょば)とGABEZ、俳優部門を永野芽郁がそれぞれ受賞。アイドル部門を受賞したKis-My-Ft2からはメンバーを代表して北山宏光、玉森裕太、宮田俊哉が登壇した。玉森は「デビュー10周年というタイミングでこの賞をいただけるのはとてもうれしいですし、光栄に思っています」と喜び、北山は「皆さんに支えられて僕たち7人がいるんだと、この賞を受賞させていただいて改めて思っております」とコメント。宮田は「僕は“受賞”という経験が初めてなので、どんな顔して写真を撮ってもらったらいいかわからないので、(フォトセッションで)顔が引きつってたかもしれないんですけど、素敵な顔でがんばりました!」と記者陣に笑顔を向けた。3人は受け取ったトロフィーに興味津々。宮田が「これって7つもらえるんですか? 僕たち7人グループなので」と質問するも、トロフィーは1つしかないということで、3人はそろって残念がった。
今年の活動を振り返り、宮田は「ベストアルバムをリリースできたというのは僕たちにとって大きいことだった。LINE MUSICさんでサブスクを解禁させていただいたのも僕たちにとって大きかったですね」と印象的だった出来事を挙げた。LINE MUSICでは、サブスクリプションサービス解禁された際にKis-My-Ft2の楽曲が1位から66位までを独占。北山と玉森も「(ランキングを)見た? スクショした?」とうれしそうに壇上で盛り上がった。
個人的に印象に残っている出来事を尋ねられると、宮田は「音楽劇で初めて主演でやらせてもらいまして。そのときに役作りで体脂肪が8%になるまで絞りました。先月計ったら8.8%で。0.8%増えちゃってはいるんですけど、がんばったなと思います」としみじみ。玉森は「今年は人生2回目の人間ドッグに行ったんですけど、視力がちょっと落ちてました。へこむものがありますね」と肩を落とした。北山は「一番泣いた年だったんじゃないかなと思います。ドラマの役で、1、2カ月で40回くらい泣いたんじゃないでしょうか」と話す。「プライベートで泣くことはほぼゼロだった」と言う北山だが、「グループで10周年の写真を撮影したときに、スタッフさんに別バージョンの写真をいただいたんです。家にその7人の写真を飾っているんですけど、それを見て泣きました。みんな大人になったなって」と彼が告白すると、玉森は「北山さん、メンバー愛がすごく強いんですよね」と笑顔でつぶやいた。
Kis-My-Ft2が掲げた2022年の抱負は、1月にスタートするツアーのタイトル「Kis-My-Ftに逢える de Show」にかけて「逢」。北山は「逢いに行くし、逢いに来てほしいなという気持ちを込めて。ファンの方と直接会うことが数年できていなかったので、一緒に逢って、同じ時間や喜び、楽しみを共有して過ごせたらいいなと思います」と語り、ここまで7人全員で活動し続けられた秘訣を聞かれると「コンサートもそうなんですけど、誰のためにやっているかというのが7人の中に共通認識としてあることじゃないかな。応援してくださる皆さんのためにやっているというのが根底にある」と答えた。11月にデビューした後輩・なにわ男子へのアドバイスを求められると、宮田は「なにわ男子はみんなすごく元気で好感が持てる子たちなので、今のまま変わらずにいれば、きっとメンバーそろって10周年を迎えられるんじゃないかなと思います。元気が一番!」とメッセージを贈った。
アーティスト部門を受賞したAwesome City Clubは、映画「花束みたいな恋をした」のインスパイアソング「勿忘」がロングヒットを記録し、「第72回NHK紅白歌合戦」の出演も決定している。今年の一大ニュースとして、PORIN(Vo, Syn)は「何といっても紅白初出場。決まったときは大号泣してしまいました」と感極まった様子で、atari(Vo, G)は「PORINがすごく泣いてたので、意外と周りにいる人は冷静になった」と笑う。PORINは「これまでいろんな苦難があったりしたんですけど、本当に皆さんに支えていただいて。メンバー、自分たちの感性を信じて突き進んできたことが報われるような気がしてホッとしたし、やっと皆さんに恩返しができるなと思いました」と充実した表情で語った。
atariは「モリシー(G, Syn)の実家で、モリシー抜きで、モリシーのお父さん、お母さんと紅白を観たことがあったんです。なのでモリシーのお父さん、お母さんにも恩返しできるような気がして」とかつての大みそかを振り返る。モリシーが「僕はそのとき新宿のライブハウスでカウントダウンパーティに行ってたんです。紅白が決まって両親も喜んでました。意外とうちの両親、顔に出ないタイプなんですよね」と話すと、PORINは「でもLINEいただきましたよ。第二の母のような感じです」と付け加えた。そんなAwesome City Clubが来年の抱負に掲げた文字は「花」。PORINは「映画『花束みたいな恋をした』との出会いで『勿忘』という曲ができて、2021年は花を咲かせられたような1年でした。また来年も新しい花を咲かせられたらいいなという思いで『花』にしました」と説明し、2022年に向けて意気込んだ。