hyperpopを特集した月刊誌「ユリイカ」2022年4月号が3月28日に発売される。
hyperpopとは、2019年8月に作成されたSpotifyの同名プレイリストに牽引される音楽ムーブメント。宇多田ヒカルの最新アルバム「BADモード」にも参加したA.G.クックをはじめ、チャーリーXCX、100 gecsらがこのシーンの代表的なアーティストとして知られる。
「ユリイカ」ではtomad、~離、namahogeによる座談会、Tomggg、hirihiri、ウ山あまね、uami、yuigotのエッセイ・談話、lIlI、trash angels、Sputnik aka. Weatherday、caro♡へのインタビュー、ライターによる論考、ディスクガイドといった内容で、現在もっとも先鋭的な音楽文化であるhyperpopに迫る。
ユリイカ 2022年4月号「特集*hyperpop――A. G. Cook、Charli XCX、100 gecs、そして…加速する音楽のゆくえ」目次
座談会
居心地のよい場所――hyperpopが照射するもの / tomad×~離×namahoge
クラッシュする音像
目の前で鳴っている / Tomggg
hyperpopのおかげ / hirihiri
バイクの交通事故 / ウ山あまね
メールインタビュー〈1〉
今では誰もがつながっていて / Sputnik aka. Weatherday(聞き手・構成=編集部)
what is…?
反定義の音楽を定義するもの――ハイパーポップのひずみ・速さ・非歴史性について / 天野龍太郎
選ばれた声色、素材、最高じゃない私 / 山形一生
無邪気さと衝動――変性したポップ・パンク / 髙橋翔哉
hyperpopの音響とそのフォーマット / 中村将武
メールインタビュー〈2〉
心にいつも大きな♡を / caro♡(聞き手・構成=編集部)
ガムと星空とキャンディ
hyperpop前夜――バブルガム・ベースと〈PC Music〉、ソフィー / 坂本哲哉
ポップが反抗的・先鋭的であることの意味 / 小室敬幸
美の愛の音楽 / 原島大輔
開かれた逸脱――アルカはハイパーポップなのか? / 木津 毅
インタビュー〈1〉
しあわせな勘違い / lIlI(聞き手・構成=編集部)
hyperする時代
ハイパーポップと流動的アイデンティティの時代 / さやわか
なぜ私はhyperpopをうまく聴くことができないのか?――音楽のラベル、感情のスタイル、TikTokはロゼッタ・ストーン / 難波優輝
非「新しい」ジャンル的な何かとしてのhyperpop――プレイリスト、ジャンルタグ、プラットフォーム / 日高良祐
夕方のピアノ
わたしハイパーわからない / uami
更新される普遍 / yuigot
インタビュー〈2〉
救済の共同墓地 / trash angels(Amuxax+siyuneet+okudakun)(聞き手・構成=namahoge)
五時の月
どうせ死ぬので。J-hyperpop/背徳グルメ/揺らぐ肉体[DEMO](DEAD*AT*18) / つやちゃん
ハイパーポップの諦念――宇多田ヒカルとA. G. Cookのコラボレートに寄せて / 伏見 瞬
Vaporwave、Distroid、hyperpop――二一世紀のネット音楽におけるgender performanceについて / 灰街 令
hyperpopに近づくためのディスクガイド60
海外篇35 / namahoge
国内篇25 / 鉄砲女郎