TheピーズやTOMOVSKYの楽曲がモチーフになっている伊坂幸太郎の小説「マイクロスパイ・アンサンブル」が本日4月27日に幻冬舎より発売された。
「マイクロスパイ・アンサンブル」は、2015年に福島・猪苗代湖畔でスタートした野外フェス「オハラ☆ブレイク」のために、毎年伊坂が執筆した連作短編小説をまとめた作品。これまで「オハラ☆ブレイク」の会場限定で短編小説が販売されてきたが、このたび7年分の作品をまとめる形で書籍化された。
伊坂が愛聴しているTheピーズの楽曲「グライダー」やTOMOVSKYの楽曲「スポンジマン」などが各短編小説のモチーフになっており、作中にはこれらの楽曲の歌詞が多数引用されている。本作のカバーイラストは2014年刊行の小説「アイネクライネナハトムジーク」のカバーイラストも手がけたTOMOVSKYが担当。猪苗代湖の昼間の光景を描いた通常のカバーに加えて、福島県の書店限定で夕方の光景を描いたカバー、TSUTAYA限定で夜の光景を描いたカバーの3種が展開される。
また「マイクロスパイ・アンサンブル」の刊行を記念して、作中に登場するTheピーズの楽曲をまとめたプレイリスト「伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』-from オハラ☆ブレイク-」が各サブスクリプションサービスで公開された。伊坂はこのプレイリストについて「音楽の好みは人それぞれで、押し付けるつもりはないのだけれど、このプレイリストが、彼らの曲を必要としている誰かに届くきっかけになれば嬉しい」とコメントしている。
伊坂幸太郎 コメント
Theピーズやトモフスキーさんの曲は、「もうだめだ」と思いがちな自分に寄り添ってくれる。励ましてくれるわけでもないのに、笑ったり、うなずいたりできて、少し救われた気持ちになる。音楽の好みは人それぞれで、押し付けるつもりはないのだけれど、このプレイリストが、彼らの曲を必要としている誰かに届くきっかけになれば嬉しい。