マーティ・ホロベックのアルバム「Trio III」が本日6月15日に配信とアナログでリリースされた。
マーティ・ホロベックはオーストラリア出身で2018年から東京を拠点に活動しているベーシスト兼作曲家。さまざまなアーティストの作品に参加しながら、SMTKやHishakaku Quartetの共同リーダーとしても活動している。
「Trio III」はマーティの3作目のリーダーアルバムで、石橋英子と山本達久が参加。マーティ自身による編集作業と、ジョー・タリアによるミックス、マスタリングを経て独創性の高い作品に仕上がった。配信では楽曲を7トラックに分けた「Trio III Radio Edits」と、1トラックにまとめた「Trio III (feat. Eiko Ishibashi & Tatsuhisa Yamamoto)」の2種類がリリースされている。
石橋英子 コメント
明るくて朗らかで演奏も上手で料理も上手、しかも極め付けは素敵な奥様もいる。部屋はいつも綺麗。日本に引越してまだ三年くらいですか? 仕事も順調。みんなの人気者。非の打ちどころのないマーティ。
思春期の時に出会っちゃってたら、絶対仲良くしてもらえないと勝手に決め込んでしまうタイプの人間だったと思います。
しかし私もいい歳になったのでそんなマーティにも毒や悪魔が潜んでいる事をわざわざ見つけそれを喜び、そしてその部分を愛してさえもいます。
マーティの繊細さや気品と共に終わりなく連なる毒気と影。
その一環の流れのようなものが終わらないよう祈り続ける、そんな作品だと思います。
山本達久 コメント
一般的な話にはなりますが、、、気の利くムードメイカー、若しくは典型的な長男タイプの性格の人だと、表面的にはその人の素直な感情というものが見えにくいということがありますが、この作品はそんなマーティの一般的なイメージではない側面が見事に表層化されていると感じます。
この作品を録音するにあたり、実はこの何倍もtakeも曲数も録音しましたが、マーティによる大胆な編集とジョーのmixも経て最終的にこの形になったことによって、演奏した自分も想像出来ていなかった作品になったと同時に、マーティの更に新たな側面を知ることができ、他人事のようにこの作品を聴けています。
というわけで何も考えずに40分、出来る限り大きい音で聴いてみて下さい。