SKE48のメンバー古畑奈和と須田亜香里の卒業コンサートが9月24日に愛知・日本ガイシホールで開催された。
古畑の卒業コンサートは12:00、須田の卒業コンサートは18:30にそれぞれスタート。同じ日にメンバー2人の単独の卒業コンサートが行われるのは、グループで初となった。
古畑は2011年10月にSKE48第5期オーディションに合格。25thシングル「FRUSTRATION」ではセンターを務めた。彼女が自身のファンのことを「ハニーちゃん」と呼んでいることから「ハニーフェス」と名付けられたこの卒業公演。開演後、ステージ上の蜂蜜の壺の中から女王蜂に扮した古畑が顔を出して「始まるよー!」と宣言し、ライブは「みつばちガール」でスタートした。古畑がセンターを務めた「FRUSTRATION」は火柱の特効で迫力たっぷりに届けられ、勢いそのままに「SKEフェスティバル」「チャイムはLOVE SONG」と明るい楽曲が披露されていく。ユニット曲「愛してるとか、愛してたとか」では古畑が特技のサックスを演奏した。「今何してるの?」という声が場内に響くと、卒業生の高柳明音がサプライズでステージに登場し、古畑と2人で「従順なSlave」「I'm sure.」をパフォーマンス。その後、2013年から2015年までSKE48とAKB48の兼任で活動していた古畑にとって思い入れの深い楽曲が続く。彼女が初めてSKE48選抜メンバーに抜擢された「美しい稲妻」のあとには、「片想いFinally」「花火は終わらない」「言い訳Maybe」「12月のカンガルー」と四季の楽曲が歌われた。
古畑はアンコールにて、黒沢薫(ゴスペラーズ)がプロデュースした卒業ソロシングル曲「ひかりさす」をロイヤルブルーのドレス姿で歌唱。観客はサイリウムを古畑のメンバーカラーであるブルーとグリーンに光らせ、ステージにエールを送った。最後に古畑はセンターステージで、メンバー1人ひとりとハイタッチしながら「To be continued.」を披露し、「メンバーのみんな、ファンのみんな、11年間、みんなのおかげですごい楽しかった。ありがとう」と感謝の気持ちを述べ、笑顔でステージをあとにした。
須田は2009年11月にオーディションに合格し、3期生としてSKE48に加入。2011年から選抜総選挙で毎年ランクインを続け、2018年の総選挙にて第2位を獲得した。さらに「握手会の女王」の異名をとるなどファンへの“神対応”が話題に。卒業コンサートの「君だけが瞳の中のセンター」というタイトルは、須田がセンターに押し上げてもらった感謝の気持ちと「自分だけを見てほしい」という思いを込めて付けた。ライブが始まると須田はお茶目な笑顔を見せ、SKE48らしさ全開の楽曲やキュートなユニット曲をパフォーマンス。サプライズで登場した卒業生・松村香織とともにオリジナル曲「ここで一発」、そこへ現役メンバー谷真理佳も加えて「恋よりもDream」を楽しげに歌唱した。「孤独なバレリーナ」では、須田が13年間続けていたクラシックバレエをしっとりと披露。続いて彼女が総選挙でランクインした際の選抜曲が8曲連続で畳みかけられた。ステージ床からポップアップで登場し「このジャンプやりたかったの。夢が叶いました!」と笑顔を弾けさせた須田。さらに「パレオはエメラルド」ではSKE48が「NHK紅白歌合戦」に初出場したときの演出を今のメンバーでやりたいという須田の希望が実現した。
須田はアンコールでドレスに身を包み、卒業ソロ曲「私の歩き方」を初披露。そして練習を続けているギターを弾きながら「前しか向かねぇ」をパフォーマンスした。最後に全メンバーと「君のことが好きだもんで」を歌唱した須田は、自身の歴史と現在を詰め込んだライブに幕を下ろした。
古畑は明日9月29日に本拠地SKE48劇場で行われる公演「チームKII『最終ベルが鳴る』古畑奈和卒業公演」に出演し、9月末日にグループを卒業。須田はSKE48劇場で11月1日に行われる公演「SKEフェスティバル」に出演し、この日をもって満13年のSKE48メンバーとしての経歴に終止符を打つ。
なお卒業コンサートの翌日25日、SKE48は同じく日本ガイシホールで、グループの劇場デビュー14周年を祝う公演「SKE48 14th Anniversary Festival 2022」を開催。avex ROYALBRATS、伊藤麻希、DJ KOO、DA PUMPのKENZO、TOMO、U-YEAH、TEAM SHACHIの秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫といったゲストも交え、全50曲をパフォーマンスした。この公演では9、10、11期生が出演する“新世代コンサート”と、2023年2月に劇場デビュー10周年を迎える6期生の記念コンサート、Team KIIによる新公演の開催が発表された。
古畑奈和 コメント
卒業コンサートを終えて
まず楽しかったです。自分のためにこうやって来てくれる方がいたり、スタッフさんが動いてくれて、メンバーも私がちゃんと気持ちよく卒業できるようにって色々(振りとか)覚えてくれたりとかして。自分がそんな風に尽くしてもらえるなんて思ってもみなかったので素直に嬉しかったですね。不思議な気持ちでした。
ドレスは、すごく重くて、重厚感を大事にしてもらいました。後ろから見ても可愛いように飾りも後ろにチェーンがたれてたりとか。
(台風の影響があったけれど)本当に来て下さったファンの皆様には感謝しかないし、来られなかった方もすごい悔しがってくれてる方とかもいらっしゃったので、ちゃんと私が頑張ってる限りその人たちにきっと会えるチャンスが巡ってくのかなって思うので、改めて卒業後頑張りたいって思えることに繋がりました。配信があってよかったなって思いました。本当に100人ぐらいしかきっと来られないんだろうなって思っていたんですけど、自分の想像を遥かに超える人数が来てくださってすごく嬉しかったし、みんなの頑張りには感謝しかないです。
SKE48は私にとって本当に刺激的で退屈することのない場所でした。毎日がすごく刺激的で愛情にも溢れてたし、ひとつのことに向かってみんなで頑張る姿勢も楽しかったし、たまに落ち込むことがあるのもすごい楽しかったし、全部が全部本当に愛おしい時間だったなと感じています。
須田亜香里 コメント
卒業コンサートを終えて
達成感かなと思います。
卒業コンサートって誰もが開いてもらえるものではなくって、自分がSKE48入った時に、大きな卒業コンサート開いて卒業していく先輩をそういった場面をたくさん経験してきたからこそ、自分が辞めるときあんなにたくさんの方に愛していただいていることを目の当たりにして、やめることってできるだろうかっていうのは想像がつかなかったことでした。
今日こうして自分がそういった場を開いていただけたことに感謝です。
どの曲も出たかったから、最初から最後までずっとMC以外では出番をいただいてたんですけど、そういう体力面でも達成感があります。ありがとうございました。
「古畑奈和卒業コンサート@日本ガイシホール ~ハニーフェス~」2022年9月24日 日本ガイシホール セットリスト
01. みつばちガール
overture
02. FRUSTRATION
03. SKEフェスティバル
04. チャイムはLOVE SONG
05. アイドルなんて呼ばないで
06. 愛してるとか、愛してたとか
07. 愛のために何を捨てる?
08. バラの果実
09. Ambulance
10. 10クローネとパン
11. スクラップ&ビルド
12. 細雪リグレット
13. アンテナ
14. シャララなカレンダー
15. 毒リンゴを食べさせて
16. 毒蜘蛛
17. 従順なSlave
18. I'm sure.
19. #好きなんだ
20. センチメンタルトレイン
21. 蹴飛ばした後で口づけを
22. 美しい稲妻
23. 片想いFinally
24. 花火は終わらない
25. 言い訳Maybe
26. 12月のカンガルー
27. 僕の太陽
<アンコール>
28. ひかりさす
29. アイシテラブル!
30. To be continued.
「須田亜香里卒業コンサート@日本ガイシホール ~君だけが瞳の中のセンター~」2022年9月24日 日本ガイシホール セットリスト
01. 今の私じゃダメなんだ
overture
02. 恋を語る詩人になれなくて
03. SKE48
04. シアターの女神
05. オレトク
06. ソーユートコあるよね?
07. 1994年の雷鳴
08. 雨のピアニスト
09. キャンディー
10. 女の子の第六感
11. 万華鏡
12. 天使のしっぽ
13. ここで一発
14. 恋よりもDream
15. 孤独なバレリーナ
16. 総選挙曲メドレー(抱きしめちゃいけない / なんてボヘミアン / 恋するフォーチュンクッキー / 心のプラカード / さよならサーフボード / LOVE TRIP / #好きなんだ / センチメンタルトレイン)
17. 1!2!3!4! ヨロシク!
18. 少女は真夏に何をする?
19. 拗ねながら、雨…
20. 快速と動体視力
21. 好き 好き 好き
22. キミが思ってるより…
23. 無意識の色
24. パレオはエメラルド
25. キンモクセイ
<アンコール>
26. 私の歩き方
27. 前しか向かねぇ
28. 君のことが好きだもんで