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今しか体験できない9mm Parabellum Bullet「TIGHTROPE」の世界、熱狂渦巻いた東京公演

9mm Parabellum Bullet「Walk a Tightrope Tour 2022」Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:西槇太一)
約3年前2022年10月06日 3:04

9mm Parabellum Bulletが10月2日にワンマンツアー「Walk a Tightrope Tour 2022」のセミファイナルにあたる東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演を開催した。

「Walk a Tightrope Tour 2022」は、8月にリリースされた9mmにとって記念すべき9枚目のオリジナルアルバム「TIGHTROPE」を携え、“9mmの日”としてファンの間で知られる9月9日より行われているツアー。このうち9月19日の福岡・Zepp Fukuoka公演は、台風14号接近の影響により開催中止になった。菅原卓郎(Vo, G)はツアーファイナル後に振り替えた場合、「2022年の今体験して欲しい『TIGHTROPE』の世界とは違ったライブになってしまうだろう」と中止理由について言及した。「TIGHTROPE」はコロナ禍以降のバンドの思いを落とし込んだアルバムで、これについて菅原は「『TIGHTROPE』を聴いて共感できるところがあったとしたら、みんなと同じ時間に、同じことを考えて過ごしてきたからだと思う」と本公演の中で述べていた。東京公演の会場では、フロアを埋め尽くす観客の頭上に9本のロープがかかっており、そのうち1本の赤いロープはステージの上まで伸びていた。

薄暗い明かりの中、菅原、滝善充(G)、中村和彦(B)、かみじょうちひろ(Dr)はサポートギタリストに武田将幸(HERE)を迎えた布陣で登場し、ライブ序盤に最新作の収録曲「Hourglass」や、2008年発表の2ndアルバム「VAMPIRE」から「Supernova」などを披露。最新アルバムが10曲約35分という比較的短い内容だったため、リリースツアーでの“完全再現”を予想するファンも多くいたが、実際には最新作の収録曲とそれ以前の楽曲をちりばめたセットリストでライブが展開された。菅原はこの公演の模様が生配信されていることに触れ、全国のファンに呼びかける。そして中止になった福岡公演に来場予定だったファンに向けて、東京にいながらも「みんな準備はいいか! いけるか! 福岡!」と叫び、「Psychopolis」を投下。9mmが轟かせる、美しくも重厚なアンサンブルに身を任せ、観客は拳を突き上げたり、体を大きく動かしたりしながら熱狂した。またコロナ禍以降のもどかしい思いがにじむ「白夜の日々」では、「君に会いに行くよ」というメッセージが目の前の観客、配信を見守る全国のファンに届けられた。

ライブ中盤、菅原がアコースティックギターに持ち替えて始まったのは「夏が続くから」。10月に入ってもまだ夏の余韻を残すような暑さになった、この日にぴったりの選曲となっていた。さらに最新作で唯一のインストナンバー「Spirit Explosion」では、菅原が拳を突き上げ、オーディエンスもそれに呼応。9mm節が凝縮されたパワフルなインストから間髪入れずに人気曲「Cold Edge」へとなだれ込み、フロアのさらなる興奮を誘った。

2007年発表の楽曲「The World」の披露後、菅原は今年で結成18周年にして、メジャーデビュー15周年であることを語り、「この15年、本当にいろんなことがありました。だけど、『The World』をこんなふうに聴いてもらえるとは考えていなかった。しかも(コロナ禍で)拍手しかできなくなっちゃって。でもこうしてライブができてうれしいです。皆さん来てくれて本当にありがとう」と長きにわたって活動を続けられていることへの感謝をファンに伝えた。また「昔から東京は曲中に盛り上がって、MCになると静かに聞いてくれる。拍手がフェードするのも早いのね、東京でライブしてる感じがするよ」と、コロナ禍におけるライブで感じた“東京らしさ”について触れる場面もあった。そして「まだまだいけるか東京! いけるかー!」という菅原の掛け声からライブは終盤へ。9mmは最新作から「One More Time」を演奏してさらなる熱狂を生み出し、続けざまにキラーチューン「Black Market Blues」を投下。「煙の街」では、ストイックなパフォーマンスを見せる9mmが大量のスモークで包まれるという幻想的な光景が広がった。

なお「Walk a Tightrope Tour 2022」は、ファイナルにあたる10月9日の北海道・Zepp Sapporo公演を残すのみとなっている。

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