上原ひろみが2023年2月17日に公開されるアニメ映画「BLUE GIANT」の音楽を担当する。
石塚真一の同名マンガを原作とする本映画は、ジャズに魅せられた主人公・宮本大が世界一のジャズプレーヤーを志すさまを描いた作品。「モブサイコ100」シリーズなどで知られる立川譲が監督を務め、「BLUE GIANT」連載開始時からの担当編集者であるNUMBER 8が脚本、「幼女戦記」などで注目されるスタジオ・NUTがアニメーション制作を手がける。
劇中の音楽を担当する上原は、主人公たちが結成するトリオ“JASS”のオリジナル楽曲も本作のために書き下ろした。また大のサックス演奏を馬場智章、大の高校時代の同級生・玉田俊二のドラム演奏を石若駿(Answer to Remember、CRCK/LCKS、SMTK)、大が東京で出会うピアニスト・沢辺雪祈の演奏を上原が担当する。YouTubeでは3人の演奏を聴くことができる特報映像が公開された。
石塚真一 コメント
ジャズ界きってのピアニストの上原ひろみさんが音楽担当になってくれたことは、この上ない幸運です。サックスの馬場智章さん、ドラムの石若駿さんという真摯な若手プレーヤー達と共に試行錯誤を重ねて映画「BLUE GIANT」の音を紡いでくれました。迫力の音楽です。音について伝えたいことはまだまだありますが、ここはグッとこらえ、皆さんが映画で楽しんでいただけたらと思います。上原さん、馬場さん、石若さん、カッケー音をありがとうございます!! 皆さん、劇場でジャズが待ってます! ご期待ください。
上原ひろみ コメント
初めて「BLUE GIANT」を読んだ時、「音が聴こえてくる」と感じました。
自分の頭の中に鳴っていたその音を、本当に再現できる日が来るなんて・・・。
物語を支える劇伴も担当させていただけて、感無量です。
「BLUE GIANT」には、夢と情熱が詰まっています。
監督も、この映画に携わるスタッフも、原作チームも
夢と情熱で溢れる人たちでいっぱいです。
この漫画の音を鳴らしたい、という自分の夢を乗せられればと。
ありったけの情熱を込めて。
馬場智章 コメント
“その人が生み出す音はその人そのものを表す”と感じながら僕は日頃から音楽に取り組んでおりますが、今回初めて自分自身としてではなく別の人間として音楽制作に取り組みました。大の持つ音は“きっとまだ上手くはないけれど何故か人を惹きつける”、そんな想像をしながら大を自分に宿して、大として演奏をするにつれ、彼の音楽への情熱や貪欲さがどんどん音になって表れるような気がしました。今回大が結成したバンド“JASS”を上原ひろみ、石若駿という最高のメンバーと担当することができ、とても良い音楽に仕上がったと思います。ぜひ劇場の特大スピーカーでJASSの音を全身で浴びてください。
石若駿 コメント
皆様はじめましてドラマーの石若駿と申します。ジャズを題材としたこの「BLUE GIANT」という作品に携わることができてとても嬉しく思います。ドラムの玉田の音とモーションを担当することになりますが、玉田は音楽経験がないところからドラムをスタートします。初心者のぎこちないドラミングを演ずるのがとにかく難しくもあり、試行錯誤しながら楽しく臨むことができました。玉田のまったくの初心者からだんだん上手になっていく様にも注目いただければと思います。また彼の心情の動きも私なりに音に注入させていただきました。全体の音楽を担当され、雪祈役の、上原ひろみさんと宮本大役の馬場智章さんとのトリオもとても感動的な音に仕上がりました。この映画を観てジャズという音楽の実際のライブにも聴きにいらしていただければ本当に嬉しいですが、まずは「BLUE GIANT」を何度もじっくり楽しんでいただければと思います! お楽しみに!