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オーラル念願のたまアリワンマンで世界観を提示、山中拓也が炎の中に消え新たなフェーズへ

「PARASITE DEJAVU 2022 ~2DAYS ARENA SHOW in SAITAMA~」10月22日公演の様子。(撮影:ハタサトシ)
1年以上前2022年10月24日 10:01

THE ORAL CIGARETTES主催のライブイベント「PARASITE DEJAVU 2022 ~2DAYS ARENA SHOW in SAITAMA~」が10月22、23日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。この記事では1日目のワンマンライブの模様をレポートする。

「PARASITE DEJAVU」の開催は2019年9月に大阪・泉大津フェニックスで行われた初回公演以来、約3年ぶり。2度目となる今回も、1日目はワンマン、2日目は対バン形式でのライブが行われた。オーラルが2018年5月に行われた「VIVA LA ROCK」に出演し、さいたまスーパーアリーナのステージに立った際、山中拓也(Vo, G)は「いつかワンマンでここを埋めたい」と語った。そして今回の「PARASITE DEJAVU」でオーラルは、アリーナ席から5階スタンド席までびっしり埋まった観客を前に19曲を熱演してその野望を実現させた。

開演時間を迎えると、恒例の“4本打ち”と壮大なオープニングムービーが流れた。オーラルが1曲目に選んだのはスケール感のある「Red Criminal」。4人は炎が燃え盛るステージでアクセル全開のパフォーマンスを披露してオーディエンスを圧倒した。続く「MACHINEGUN」でも文字通りマシンガンを撃ち込むように客席に重低音を浴びせる。場内が熱気に満ちたところで、山中は客席を見渡し「マジでパンパンじゃない? ヤバいっしょ!」と喜びをあらわにし、「アリーナツアーがコロナで中止になってしまって、今回はそのリベンジプラス『パラデジャ』ということで気合い入ってます!」と奮起した。オーラルは今回のライブで、レア曲やカップリング曲などを取り入れた特別なワンマンならではのセットリストを用意した。山中が「ひさびさの曲やっていい?」と前置きしてから演奏したのは2016年8月リリースのシングル表題曲「DIP-BAP」。山中はメインステージから伸びる花道を通ってセンターステージに歩みを進め、艶のある声で歌い上げてファンを喜ばせた。

さまざまな趣向や演出が凝らされた今回の公演だが、ひと際オーディエンスにインパクトを与えたのは「PARASITE DEJAVU 2022」のキービジュアルに描かれたメデューサになぞらえたパート。ある美しい人間の女性が神であるポセイドンと関係を持ち、それが女神アテナの怒りに触れたことで、目が合ったものを石に変える呪いを持つメデューサに変えられてしまう。この神話がビジョンで上映されたのち、画面には「演出のため次の1曲は動かないでください」という文字が。そしてビジョンにはメデューサの目が映し出され、その瞳は観客の姿を捉える。オーディンエンスが微動だにしない異様な光景が広がる中、オーラルはダークな「嫌い」を激しくパフォーマンスした。そして2015年4月リリースの2ndシングル「エイミー」のカップリング曲「GET BACK」「踊り狂う人形」と続けて、メデューサの心情や人生を表現。観客は楽曲に合わせて徐々に体を揺らしていった。

「みんなめっちゃ固まるやん。俺、あんな景色初めて見たわ」と先ほどの光景を回顧し、うれしそうな表情を浮かべる山中。続けて「俺はルールの中でどれだけカッコいいことができるかがロックバンドやと思います。我慢して我慢したその先で、声が出せるようになったときって気持ちいいと思うんやんな。だからこうやってこっちが提示したルールを守ってくれることをうれしく思います。本当にありがとう」とファンに感謝を伝える。さらに「人って誰かにしがみついて生きていたいし、信頼して生きていたいし、救ってくれるものがあってほしいと思う生き物やと思います。俺は音楽がそういう存在やった。だからこれからも俺らについてきてください。でも、最終的には自分自身を信じてほしい。今回のライブを通してそういうことを伝えられたらと思います。自分に正しく、自分に正直に生きて」と自身の思いを提示した。

オーラルがゆかりのあるアーティストとコラボレーションしたブロックがライブ中盤のハイライトに。真っ赤な衣装に着替えた山中がKamuiとともに登場し、2人で「Ladies and Gentlemen」を歌唱する。Kamuiがメデューサの神話になぞらえたリリックを披露して会場を沸かせると、山中も負けじと伸びやかな歌声を響かせる。さらにそのまま2人で「ENEMY」を歌唱して観客のボルテージを引き上げた。続いてKamuiに代わって登場したのはSKY-HI。前回の「PARASITE DEJAVU」に続き「カンタンナコト」でコラボし、勢いよくラップを繰り出す。アウトロで山中と肩を組みながらジャンプしたSKY-HIは、「愛してるぜオーラルとそのファン!」と叫んでステージをあとにした。

オーラルは電子音が印象的な8月リリースの楽曲「BUG」でバンドの最新のモードを打ち出したあと、KamuiとSKY-HIを再びステージに迎え入れてトーク。場内を和ませ、ゲストの2人を見送ってから、山中が「実はオーラルのメンバー、今が一番仲いいです。ガチで。今まで仲悪かったわけじゃないんですけど、最近かなり同じ時間を過ごして、プライベートも一緒にいるようになって。そのいい空気感が伝わったらうれしいなと思います」とバンド事情を明かしつつ、バンドシーンの未来について語った。

終盤はキラーチューンが立て続けに披露される展開に。中毒性のあるメロディの「Mr.ファントム」を筆頭に、エネルギッシュな「5150」などが披露された。そして山中は「理想の山中拓也、理想のオーラルになるのはやめます。これから先はやりたいように好きに生きていきます。それが誰かの幸せにつながればいいなと」と語る。本編最後に演奏されたのは「BLACK MEMORY」。山中は決意を固めたような表情で力強く歌い上げた。そしてステージ中央のビジョンに本イベントのメインビジュアルと燃え盛る炎の海が映し出される中、そのビジョンの前に設置された台に立った山中は、「これまでのオーラル、山中拓也にさようなら!」と叫び、背中から倒れるようにして炎の中に消えていった。

アンコールでは、中西雅哉(Dr)がおなじみのグッズ紹介コーナー“まさやんショッピング”でハイトーンボイスを響かせたところで、メンバー全員がステージに再登場。山中が「みんなに好きであってほしい曲」と前置きしてからドラマチックな展開の「ONE'S AGAIN」を披露し、感動的な余韻を残して「PARASITE DEJAVU 2022」の1日目を終えた。

THE ORAL CIGARETTES「PARASITE DEJAVU 2022 ~2DAYS ARENA SHOW in SAITAMA~」10月22日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト

01. Red Criminal
02. MACHINEGUN
03. DIP-BAP
04. Shine Holder
05. Naked
06. 嫌い
07. GET BACK
08. 踊り狂う人形
09. キエタミタイ
10. ハロウィンの余韻(Redone)
11. Ladies and Gentlemen feat.Kamui
12. ENEMY feat.Kamui
13. カンタンナコト feat.SKY-HI
14. BUG
15. Mr.ファントム
16. 大魔王参上
17. 5150
18. BLACK MEMORY
<アンコール>
19. ONE'S AGAIN

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