STUTSが出演するオンラインライブ「Technics presents “Connect” Online Live Vol.3 STUTS」が12月1日に開催された。
「Technics presents “Connect” Online Live」はパナソニックのHi-Fiオーディオブランド・Technicsが主催する、「アーティストの音楽とファンを繋げる」をコンセプトに掲げた生配信ライブ。これまで第1回にオーイシマサヨシ、第2回にKANA-BOONが出演してきた。イベントのフィナーレを飾る第3回にはSTUTSが登場、約50分のステージの中で全10曲をパフォーマンスした。
STUTSはこの日、 TAIHEI(Key / Suchmos)、岩見継吾(B)、武嶋聡(Sax, Flu)、佐瀬悠輔(Tp)を迎えた初の編成でステージに登場。開演時刻になるとSTUTSが指揮者のように腕を振り、バンドメンバーはお互いの感触を確かめるように静かに音を重ねていく。イントロが終わり、次に披露されたのはアメリカ・ロサンゼルスのラッパー・ブルーをフィーチャーした「Lights」。STUTSが叩くMPCに、メンバーがメロウな音色で彩りを添えてアーバンなムードの中ライブは幕を開けた。STUTSはその後、「Back & Forth」「Ride」「Conflicted」といったナンバーを次々にプレイ。バンドメンバーとアイコンタクトを取りつつ、楽しそうにMPCを叩いて画面越しのファンを楽曲の世界へと引き込んでいった。
ライブ中盤にはバンドメンバーが一旦退場。ステージに1人残ったSTUTSは「One」で演奏を再開すると、激しく切り替わる照明の下、自らもマイクを手に取ってエモーショナルなパフォーマンスを届けた。演奏を終えたSTUTSはYouTubeのチャット欄を確認し、生配信を見守るファンに感謝の気持ちをコメント。「STUTSの演奏を観て体調不良が回復してきた」というコメントを見つけると、「僕も体調悪かったんですけど、MPC触ったら元気になったんですよ。やっぱり音楽っていいですよね」とうれしそうに語り、ファンとのコミュニケーションを楽しんだ。
薄暗い照明の下、鳥のさえずりのSEが鳴り出すとSTUTSとバンドメンバーはセッション的に音を重ねて配信視聴者を惹きつけていく。チャット欄に拍手の絵文字が数多く並ぶ中、代表曲の1つでメロウなナンバー「夜を使いはたして」を演奏して場内をドラマチックなムードで満たした。そしてSTUTSの呼び込みで、この日のスペシャルゲストであるKMCが登場。このサプライズにチャット欄が賑わう中、KMCは「KMC&STUTSはいつも優しい気持ちが爆発しそうになってるB-BOYだぜ。『Storm』ってソングを作ったから聴いてくれ」と配信視聴者に語りかけ、熱のこもったラップを披露した。STUTSはここまで配信を見守ってきたファンに改めて感謝を伝えたのち、自身が歌唱する「Seasons Pass」を演奏。大盛況の中で「Technics presents “Connect” Online Live」のフィナーレを飾った。
なお本公演のアーカイブ映像は、12月11日23:59までYouTubeで無料公開されている。